個人タイムトライアルで神村が2位!チームとしても手応えのあるレースに

自転車

 6月4日、5日の2日間に渡ってタイムトライアル種目の全日本学生選手権が開催された。早大は初日のチームタイムトライアルを5位で終える。2日目に行われた個人タイムトライアルでは、先週のレースで優勝を果たした神村 泰輝(スポ1=東京・豊多摩)が2位となる好成績を残した。

チームタイムトライアルに臨む4人

  初日のチームタイムトライアルに、美甘星次郎(スポ2=鳥取・倉吉総合産)、中野大詞(スポ2=岩手・紫波総合)、大仲凛功(スポ1=愛媛・松山学院)、神村泰輝(スポ1=東京・豊多摩)の4人という2年生以下のメンバーで臨んだ早大。途中のアクシデントでも崩れず、チームでまとまった走りを見せ、5位でレースを終えた。表彰台には立てなかったが、「今回の走りを見て、来年の結果が楽しみ」と美甘が振り返るように、これからに期待が持てるレースとなった。

個人タイムトライアルで2位に入った神村

 2日目の個人タイムトライアルでは、女子の部に石田唯(スポ2=京都・北桑田)。男子の部に石田眞大(法2=東京・豊多摩)、大仲凛功(スポ1=愛媛・松山学院)、神村泰輝(スポ1=東京・豊多摩)が出場した。先に行われた女子の部、石田は「復路でペースを上げられなかった」と、表彰台には一歩届かず、4位でレースを終える。続く男子の部では、最後から5番目の出発となった神村が堂々の2位に。2日続けてのレースということで、「疲れはありました」と語る神村だが、見事目標の表彰台を飾った。

(記事 髙田凜太郎 写真 早稲田大学自転車部提供)

結果

▽チームタイムトライアル  早大(美甘、中野、神村、大仲) 5位

▽個人タイムトライアル選手権大会 男子の部

神村 2位
 
大仲 6位

石田眞 53位
 
▽選手権大会 女子の部

石田唯 4位

コメント

美甘星次郎(スポ2=鳥取・倉吉総合産)

――今日のレースのチームとしての目標は

チームタイムトライアルというのは年に1回しかないものなので、できるメンバーで最高の走りができたらなというところから始めて、順位とかはそんなに考えていなかったのですが、自分たちのベストな走りができたら順位もついてくるかなというかたちで、レースを走りました。

――本日のレースプランは何かありましたか

入ってくれた1年生が2人とも強いので、その2人の走りを生かしながら、良いタイムを取れたらなというかたちで走りました。

――今日のレースを振り返ってください

今年走ったメンバーの中に、去年(このコースを走ったのが)1人しかいなくて、未経験の選手が多かったのですが、思った以上にチームでまとまった走りができて、タイムもそこそこ良いタイムが出せたので、来年に期待できるかなと思います。

――本日のレース結果を踏まえたうえで課題や収穫はありましたか

チームとして出し切ることができたので、課題というのはそんなにないかなと思うのですが、今回の走りを見て、来年の結果が楽しみだなとは思いました。

――メンバーの2人が1年生ということで、上級生としてチームを引っ張っていくなど意識したことはありますか

展開的にも(1年生に)引っ張ってもらえてすごくありがたかったのですが、今後は先輩として自分たちが引っ張っていけたらなというのは、今回のレースで思いました。

――来週の個人ロードレースへの意気込みをお願いします

厳しいレースにはなると思うのですが、ここからレースが続くので、いい流れをつくれるように、一つ一つレースを大事にして頑張っていきたいと思います。

中野大詞(スポ2=岩手・紫波総合)

――今日のレースに向けて意識されていたことはありますか

普段使わない自転車なので、その自転車に慣れるというところが大切かなと思っていました。

――コンディションはいかがでしたか

調子自体は悪くなかったのですが、普段の練習不足というのがレースに出てしまったのかなと思います。

――中野選手は今日のメンバーで唯一、このコースの経験者でしたが、その経験を踏まえて意識していたことはありますか

僕だけとはいえ、去年とは全くメンバーも別で、走り方というのも作戦というのも、また全然違うことではあるのですが、距離が長くて走る人数も少ないので、前半にペースを上げすぎないようにということは意識してスタートしました。

――レースを振り返ってください

僕以外の3人はしっかり走れていたのですが、僕自身はチームの足を引っ張ってしまったという結果になってしまって、僕だけ途中離脱するようなかたちになってしまったので、チームには申し訳なかったなというふうに感じています。

――レースを通じての課題や収穫はありましたか

課題としては、このタイムトライアル系の種目というのは僕の苦手種目であって、改めて克服していかなければならないなと感じましたし、逆に言うと、後輩たちがすごく強いということもあって、自分も頑張らなければというふうに改めて感じることができたので、来週は全日本学生選手権個人ロードレースがあったり、全日本選手権など大きい大会がこれから続いていくので、そこに向けて自分も後輩たちや同期、自転車部全体に負けないような走りができるように頑張っていきたいなと思います。

神村泰輝(スポ1=東京・豊多摩)

――先週の京都のレースで優勝してからの今日のレースでしたが、調子はいかがでしたか

調子は京都のレースで勝ってから徐々に上がってきている感じで、良かったです。

――今日のレースに臨むにあたり、何か目標はありましたか

チームとして表彰台に上がることが目標でした。

――実際に今日のレースを振り返ってみてどうでしたか

全体としては結構うまく、チームとしてまとまって走ることができたので良かったです。しかし、パンクをしたりアクシデントがあったりして、5位という結果で表彰台を逃してしまいました。

――1時間20分4秒というタイムを見たとき、どのような印象を抱きましたか

正直どれくらいのタイムが速いのかは分かっていなかったのですが、後でリザルトを見て他の大学と比較した際に、そんなに悪いタイムではなかったのかなと思えました。

――レースを走って見えた課題はありましたか

課題は、後半のペース配分です。

――明日の個人タイムトライアルに向けての意気込みをお願いします

個人の方でも、表彰台に上がることを目標に頑張りたいと思います。

――早稲田大学を進学先に選んだ理由があれば教えてください

自分の中で、自転車部に入りたいとは決めていて。そして自転車部に入るなら絶対早稲田がいいと決めていました。理由は、自主練が多く拘束される時間が短いことです。かつ練習場所が近く、また、大学の授業内容も良いということで早稲田を志望しました。

――これから早大での大学生活が続いていきますが、どのような4年間にしたいですか

部活を頑張るのはもちろんですが、それで勉強が疎かになることがないように、部活も勉強も両立させたいです。

大仲凛功(スポ1=愛媛・松山学院)

――今日のレースにはどのようなことを意識して臨みましたか

今日のレースはチームの主軸である山田さん(拓海、スポ3=長野・飯田風越)がチェコに行っていて欠場でしたが、なるべく前年度の大会か、それ以上の記録は出したくて頑張ろうと思っていました。

――実際に走ってみて、今日のレースはいかがでしたか

神村さんや他の先輩方など、強いメンバーはそこそこ揃っていて、途中アクシデントはありましたが、それでもちゃんとまとめ上がって、結果は良かったかなと思います。

――1時間20分4秒というタイムを見たとき、どのような印象を抱きましたか

正直タイムはよく分かっていませんし、日によって変わりやすいものだと思うのでそこまで指標にはしていませんでしたが、5位という上位に入れたことは良かったかなと思います

――大仲選手は大学に入ってからロードやトラックなど、さまざまなレースに出場されていますが、手応えはいかがでしょうか

まだ改善点がありますし、そもそも練習が足りていないので、インカレに向けてなるべく(足りないところを)なくしていきたいなと思います。

――明日の個人タイムトライアルに向けての意気込みをお願いします

とりあえず自分の持っている力を出し尽くせたらいいなと思います。

石田唯(スポ2=京都・北桑田)

――今日のレースに向けての目標

タイムトライアルは好きな種目なので表彰台を目指していた。

――本日のコンディションはいかがでしたか

この日に合わせて調整してきたのでコンディションは悪くなかった。

――レース全体を振り返ってください

平坦な道を往復する25kmでレースは行われ、往路は追い風、復路は向かい風というコンディションだった。復路でペースを上げられなかったことが今回の課題なので、全日本までに改善したい。

――課題や収穫などはありましたか

タイムトライアルはペース配分が非常に重要になるが、その難しさを実感した。

――今後への意気込みを教えてください

全日本タイムトライアルではU23で優勝できるように頑張りたい。

石田眞大(法2=東京・豊多摩)

――今日のレースに向けて目標はありましたか

去年の自分のタイムを基準に同じくらいで走りたいなと思っていたのですが、ただ事前の練習からそれは少し難しいかもしれないと考えていたので、今の自分の状態を確認するために走ろうというのが今回のテーマでした。

――本日のコンディションはいかがでしたか

大体思っていた通りではありました。

――レース全体を振り返ってください

ペースを配分とかはプラン通りにうまくいっていたのですが、パワーが全然足りていないなというのは感じました。

――レースを通じて課題や収穫はありましたか

今は9月のインカレに向けて力をつけていく段階だと思っているので、今回自分の立ち位置を把握するという意味では良いレースになったかなと思います。この後は、ここからどれくらい上げていけるかを今日を基準に楽しみにしながら頑張っていこうと思います。

――今後のレースに向けての意気込みをお願いします

今年はこれから自分としてもどれくらい強くなれるのかというのが楽しみですし、チームメイトにも強い選手がいるので、そういった選手のサポートもしながら、どれくらい結果を残せるのか自分自身楽しみながら走っていこうと思います。

神村泰輝(スポ1=東京・豊多摩)

――2日続けてのレースということで、疲れなどはありましたか

もちろん疲れはありました。普段はあまり使わない肩周りやお尻の筋肉を使ったため、そういったところが特に疲労していました。

――昨日のレースを踏まえて意識したことはありましたか

昨日走った時にコースにほんの少しだけ起伏があることが分かったので、登っている区間でスピードを落とさないように意識しました。

――レースを振り返ってください

向かい風の復路でもペースを保ちたかったが、復路でペースを落としてしまって思うようにいかなかったです。

――2位という結果はどのように受け止めていますか

タイムは想定より遅かったが、表彰台に乗るのが目標だったので、2位で表彰台に乗れて満足しています。

――早大に入学されてから、好成績を残す大会が続いていますが、好調の要因は

練習にメリハリをつけ、身体の回復にあてる時間をしっかりと確保できているのが好成績を残せている要因だと思います。

大仲凛功(スポ1=愛媛・松山学院)

――2日続けてのレースでしたが、疲れなどは残っていましたか

疲れは結構あったと思います。疲れがありつつ、それでも最大限出し切ろうとは思って走りました。

――昨日も走ったコースということを踏まえて意識したことはありますか

昨日は前半に重きを置いていたので、後半垂れてしまったのが反省点であったので、今日は前半若干流す程度に抑えて、後半を意識して踏むようにしようという作戦でやりました。

――レース全体を振り返ってください

順位が6位であったのですが、入賞さえできたらいいのかなと思って走っていたので、狙い通り入賞できてよかったかなと思います。

――今後のレースに向けての意気込みをお願いします。

来週が全日本学生選手権個人のロードレースで、その2週間後に日本選手権があって、主要な大会が続くので、良い成績を残せたらなと思います。