5月初旬ながら強い日差しが照りつける松本市美鈴湖自転車競技場で、2日間にわたり東日本全日本トラックが開催された。同じく県内で行われたGW合宿を経て早大からは今期新加入の選手を含む多数が出走した。
男子スプリントに出走した中野
高校時代、インターハイ、国体の計3種目で優勝し、場内でも多く名前の挙がった中野慎詞(スポ1=岩手・紫波総合)が男子スプリント決勝において田中克尚(スポ3=岡山工)との早大対決を制した。女子では、小泉夢菜(スポ2=埼玉・浦和工)が個人3種目で表彰台を獲得、うちスクラッチでは1位に輝くなど、合宿の充実ぶりをうかがわせる好成績。また今期はチームとしての戦績からも目が離せない。団体種目であるチームスプリントでは男子3位、女子2位、新加入河野翔輝(奈良・榛生昇陽)を含めた4名で挑んだ男子4kmチーム・パーシュートでは中央大をおさえ見事優勝を飾るなど、若い戦力の活躍も目立ち、夏の全日本大学対抗選手権への手応えを感じる大会となった。
表彰台で笑顔を見せる小野、孫崎、河野、中川
女子スクラッチには小泉と池田ゆめこ(スポ4=北海道・札幌旭丘)が出走。序盤に佐々木聖佳(八戸学院)が飛び出すと、数周後方集団で控えたのち、小泉が小口加奈絵(日本体育大学)と共にあとを追い3人で1位集団を形成するが、直後7周目にさしかかるあたりで佐々木がちぎれ、小泉と小口が逃げる展開。しかしこれも決定打とはならず後方に飲まれ、その後各選手が先行する動きを見せるも縦長集団のまま周数を重ねていく。レースが動いたのは残り3周、小口がひとり抜け出しそのまま最終周の鐘が鳴る。この時点で後方集団との差はおよそ2秒。池田はここで二分されたうちの先行集団にのることができず、あえなく後方へ。第3コーナーで五味田奈穂(順天堂)が先頭へ踊りだすとそれにすかさず反応し追随したのは小泉。勝負は最終ストレートにもつれ込み、ゴール直前スプリント対決を制した小泉が見事優勝を飾った。
1年生2年生を中心とした好成績に、早大自転車部としての飛躍の可能性を感じた今大会。照準を合わせるインカレへ向けて幸先の良いスタートとなった。
(記事、写真 中山茉優)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません
結果
▽男子スプリント予選
中野慎詞 1位 10秒345 大会新記録 1/4決勝進出
田中克尚 2位 10秒593 1/4決勝進出
▽男子スプリント1/4決勝
1組 中野慎詞 11秒060 1/2決勝進出
2組 田中克尚 11秒120 1/2決勝進出
▽男子スプリント1/2決勝
1組 中野慎詞 先着 10秒969/10秒832 決勝進出
2組 田中克尚 先着 11秒238/11秒003 決勝進出
▽男子スプリント決勝
中野慎詞 1位 先着 11秒014/11秒041
田中克尚 2位
▽女子500メートルタイムトライアル
小泉夢菜 3位 37秒763
▽女子スクラッチ決勝
小泉夢菜 1位 8分24秒
▽女子スプリント予選
池田ゆめこ 6位 13秒303 予選敗退
▽男子ケイリン1回戦
1組 安倍大成 1位 10秒675 決勝進出
5組 佐藤啓斗 3位 敗者復活戦へ
6組 川副雷斗 3位 敗者復活戦へ
▽男子ケイリン敗者復活戦
1組 川副雷斗 5位 降格
2組 佐藤啓斗 1位 11秒28 1/2決勝進出
▽男子ケイリン1/2決勝
1組 安倍大成 1位 11秒098 決勝進出 佐藤啓斗 2位 決勝進出
▽男子ケイリン決勝
佐藤啓斗 4位 安倍大成 5位
▽男子ポイントレース予選
1組 中川拳 4位 決勝進出
▽男子ポイントレース決勝
中川拳 7位 8pt
▽男子スクラッチ予選
1組 納家一樹 6位 決勝進出 片野陸 7位 決勝進出
2組 山本真寛 1位 決勝進出
▽男子スクラッチ決勝
納家一樹 11位 山本真寛 13位 片野陸 14位
▽男子4キロインディビジュアル・パーシュート予選
河野翔輝 7位 4分49秒672 予選敗退
▽女子3キロインディビジュアル・パーシュート予選
小泉夢菜 3位 4分8秒341 予選敗退
▽OPEN1キロメートルタイムトライアル
納家一樹 1位 1分5秒064
▽男子4キロメートルチーム・パーシュート予選
孫﨑大樹 中川拳 小野寛斗 河野翔輝 2位 4分22秒545 決勝進出
▽男子4キロメートルチーム・パーシュート決勝
孫﨑大樹 中川拳 小野寛斗 河野翔輝 1位
▽男子チームスプリント予選
田中克尚 安倍大成 中野慎詞 3位 1分1秒450 大会新記録
▽女子チーム・スプリント予選
池田ゆめこ 小泉夢菜 2位 49秒846 決勝進出
▽女子チーム・スプリント決勝
小泉夢菜 池田ゆめこ 2位 49秒550
コメント
中野慎詞(スポ1=岩手・紫波総合)
——男子スプリントで予選を大会新記録で通過され、2日目の意気込みというのは
予選は10秒2を出して学連新記録を狙っていたんですが、出せなくてすごく悔しかったので対戦は苦手なんですけどもうとにかく勝つしかないと思って挑みました。
——実際のレースを振り返っていかがでしたか
対戦の内容はまだまだ上手くなくて。課題がたくさんあるんですけど、これから次は全日本の個人トラックやインカレに向けてひとつひとつ改善してそこでも優勝できるように頑張ります。
——入部間も無くでの団体種目出走となりましたがチームにはもう慣れたか
そうですね。先輩方みなさんがすごく優しいので自分ものびのびとレースとか練習ができるのですごく良い環境だなと思います。
——次回レースへの意気込みを
学連新記録を出して優勝します。
孫崎大樹(スポ4=京都・北桑田)
——チームパーシュートについて、決勝に挑む気持ちというのは
普通に走れば勝てる自信はあったので早大大学記録の4分18秒を記録更新して、さらに大会新記録の4分17秒5っていうのを突破しての優勝を目指しました。
——実際のレースを振り返っていかがでしたか
ペースが狙っていた4分16秒15秒あたりを出せるようなタイムでずっと突っ込んでいって、そのまま中央大学も維持できて後半少しだれたんですけどもう一度戻して、っていうかたちですごく良かった。けれど、相手チームの落車によって追い抜きがちになってしまったので次におあずけということで。
——今期チーム力を重視するなかでの団体種目表彰台を部としてどう捉えているか
チームスプリントでは3位に入っていて十分優勝を狙える状態でもありますし、チームパーシュートは優勝できて本当に団体種目で結果を残せるというのはやっぱりチーム力って意味では着実に力がついているっていうのは証明できたと思うので、あとは個人種目であともう少し表彰台に乗ってくると良いかなと思いますね。
——1年生の活躍も目立ちましたが、チームの雰囲気はいかがですか strong>
新加入の1年生4名がもうそれぞれ強いというのと、それに触発されてかいま2年生も昨年1シーズンなかなか結果が出なかったんですけど今年は十分着実に力がついてきていて、下からの底上げというか全体がとても良い雰囲気だと思います。
——次レースへの意気込みは
諸々と小さい大会はあるんですけど、7月夏前の個人戦、学生選手権のほうできょうみたいな結果を出していけるように、きょうがピークではなくてインカレがピークになるようにこれからもっと仕上げていけたら良いなと思います。