ことしも全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル(チームTT)が利根川上流の河川敷で行われた。約15kmの平坦な道を2往復するタイムを競う今大会に、ワセダは、金子智哉(商3=神奈川・相模原)、塩田航平(スポ2=埼玉・栄北)、八田衛(スポ2=鳥取・倉吉東)、孫﨑大樹(スポ1=京都・北桑田)というチーム構成で挑戦。「きょねんが4位だったので、4位以上はいきたかった」(八田)と気合十分だったが、ペース配分のミスや途中で塩田が隊列を離脱してしまうなどのトラブルにより、思うようにタイムが伸びず。総合順位9位と悔し涙をのむ結果となった。
「前半は無理しないで後半の帰りに上げる予定でした」(金子)。しかし、意に反して1往復目から脚を使ってしまう。吹き付ける強風に苦しみ、体力を消耗する選手たちは、全26チーム中8位のタイムで前半を通過した。まだ十分逆転圏内だったが、2往復目の途中で、持病で腰を痛めていた塩田がついていけなくなり、隊列から離脱。「他のチームとの間が空いているな」(金子)と焦った早大チームはペースを上げようと試みるも、足が重く、踏むことができない。全体で11位と2往復目の順位は奮わず。総合では9位と入賞することはできなかった。
平坦な道を得意とする4名で臨んだワセダ
「もっと前から準備していた方が良かった」(八田)、「全然悪い方だなと思います」(孫﨑)。苦い表情でレースを振り返る早大チームの面々。表彰台を目指していただけに、非常に悔しい幕切れだった。しかし、「チームとしてのローテーションの隊列やペース配分の作り方なども詰めていけたらもっともっと上にいける」(孫﨑)と選手たちはすでに前を向いている。1週間後には全日本学生個人ロードTT、2週間後には全日本学生個人ロードが待っている。立ち止まっている暇は、ない。
(記事、写真 佐藤諒)
結果
早大(金子、塩田、八田、孫﨑) 9位
コメント
金子智哉(商3=神奈川・相模原)
――きょうのメンバーはいつ、どのように決めたのですか
2週間前から練習始めて、その始める前くらいに決めたんですけど、メンバーはどのように決めたのかというと、普段の練習とか見ていて、平坦(なコースを走るの)が速そうな、引けそうな(選手にしました)。八田(衛、スポ2=鳥取・倉吉東)は力っていうよりもきょねん経験しているっていうのが大きくて、岩田(宗也、スポ2=広島城北)と迷ったんですけど、八田にしました。
――きょうのプランを教えてください
きょねんと一緒で、とにかく前半は無理しないで後半の帰りに上げる予定でしたけど、その前に1人ちぎれてしまって思うように上げられなかったです。
――1往復目のタイムに比べて2往復目のタイムが下がってしまったのはちぎれたことが原因なのでしょうか
それというよりも1往復目の行きをちょっと上げすぎてしまったっていうのがあってそこで結構脚を使ってしまって2回目の行きがかなりしんどくなってしまったのがいけなかったです。
――きょうはタイムトライアルということで、目に見える相手と競うのではなく、己との戦いという面が強かったと思うのですがいかがでしたか
走っていて他のチームとの間が空いているなっていうことは感じていて、結構焦ってました。
――次の試合に向けての意気込み
全日本学生選手権個人TTは全体で10位以内を目標に頑張ってクラス1昇格を目指したいと思います。
塩田航平(スポ2=埼玉・栄北)
――きょうのコースの特徴や、自身との相性を教えてください
コースの特徴は、利根川の河川敷の平坦ですね。特にアップダウンもほとんどなくて。きょうは風がものすごく強くて、行きはだいたい時速35km前後しか出ないのに、帰りは60km近く出るところもあって、極端でした。
――きょうの結果についてどう思いますか
途中、持病で腰が耐え切れなくなってちぎれてしまったので、9位でしたけど責任というか、申し訳ないと思っています。
――次の試合に向けての意気込み
正直TTはあまり得意ではないので、なるべく無駄にならないように、練習になるように、走りたいと思います。
八田衛(スポ2=鳥取・倉吉東)
――きょうの調子はいかがでしたか
悪くはなかったんじゃないかなって思いますけど、向かい風が苦手なので、向かい風区間であまり力になれずに引く区間も短かったです。追い風区間ではちょっと長めに引こうかと思ったんですけど、向かい風が力及ばずって感じでしたね。
――きょうの目標は
きょねんが4位だったので、4位以上はいきたかったです。
――きょうのレース、チームとしてのまとまりはいかがでしたか
悪くなかったんじゃないかなと思いますけど、もっと前から準備していた方が良かったんじゃないかなっていうのはありますね。
――練習はそんなにしなかったのですか
(練習を始めたのが)2週間前ぐらいだったんで、まあ機材の問題もあるんですけど、1か月前からとかできていたらもっと良かったんじゃないかなと思います。
――次出る試合である全日本学生選手権個人ロードに向けて
きょねんは半分で降りたので、ことしは完走したいなと思います。
孫﨑大樹(スポ1=京都・北桑田)
――きょうのメンバーでの行った練習はどのような感じでしたか
今回あまり練習せずに臨んだので、やっぱりローテーションの隊列の綺麗さは全然だったので、狙いに行くとしたらそういうのをもっと練習していけたらもっと上位に入れたと思います。
――結果についてどのように思いますか
全然悪い方だなと思います。まだまだ自分も初めてこの距離でのチームTTだったので、前半飛ばしすぎてしっかりと引けていなかったので、もう少し順位はまだまだ上を狙えると思うので。
――順位を上げるために今後はどのようなことをしていきたいですか
各自それぞれの基礎力もそうですし、チームとしてのローテーションの隊列やペース配分の作り方なども詰めていけたらもっともっと上にいけるなと思います。
――次のレースに向けて
全日本学生個人ロードTTでクラス2では確実に優勝して、クラス1との総合順位でも表彰台に登れるくらいの独走力はそれなりにあると思うので、総合でも表彰台を狙えるような好記録を出せたらいいなと思います。