手ごたえつかみ3位入賞

自転車

 めまぐるしく首位交代が行われている全日本学生ロードレース・カップ・シリーズも第4戦へ突入。クラス1には有我行人(スポ3=早稲田渋谷シンガポール校)と佐々木勇輔(教3=埼玉・早大本庄)が出場した。最後まで勝利の行方が分からないゴールスプリント勝負にもつれ、佐々木は3位入賞を果たした。

15分の周回賞に敗れ、悔しい表情を見せる有我

 2日目に行われたのはロードレース方式。1周1.6kmのコースを75分+3周し、速くゴールした選手が勝ちとなる。スタート早々、選手たちは次々とアタックを仕掛け、レースは動いていく。しかし、序盤からの逃げ切りはどれもはまることなく吸収される。そんな中、ワセダの最初の見せ場は開始から15分、設置された周回賞だった。先頭に出た有我は金井誠人(明大)とのスプリント勝負に敗れ、2位。その後、「カーブの度に離されていってしまった」というように徐々に先頭集団と離れていきタイムアウトと悔しい結果となった。

単独で逃げを決めた佐々木

  佐々木が動いたのは開始から45分、布施光(順大)が捕まるのと同時にアタック。「45分以降、チャンスがあれば行こうと思っていた」。その言葉通り仕掛けた佐々木。かたちを変えながら約20分間逃げ続けたが、終盤に向けスピードが上がったメイン集団にあえなく吸収されてしまう。ポジションを落とし、きょうのレースはここまでかと思われたが、粘りの走りで先頭集団に再び合流。そして残り3周回の合図とともにアタック。この日何度もアタックを仕掛けた佐々木は最後のスプリント勝負には負けてしまったが、一人を刺し3位でフィニッシュした。

 今回のレースで「脚があることを見せつけることができた」と語った佐々木。「距離を乗り込まなければいけない」と課題を口にした有我。全日本大学対抗選手権(インカレ)という最高の舞台で、最高のパフォーマンスを発揮できるよう、次戦の湾岸クリテリウムでどのような走りを見せるのか注目したい。

(記事、写真 目良夕貴)

結果

▼男子

▽ロードレース

クラス1 佐々木3位、有我 DNF

クラス2A 足立 12位、谷口 DNF

クラス2B 関 15位

クラス3A 金子 14位

コメント

有我行人(スポ3=早稲田渋谷シンガポール校)

――きょうのレースを振り返って

クラス1のスピードについていけてなくて、カーブごとにどんどん離されていってしまいました。地脚がないというのもあるんですけど、今後頑張っていかなきゃいけないなというのを感じさせられました。

――15分の周回賞は狙っていたのですか

きのうがギリギリ完走できたという感じだったので最初のポイントまで頑張っていこうと思っていました。それも取れず終わってしまったのでちょっと残念です。

――前のほうにいたのはそのためですか

序盤は普通に周っていただけです。たまたま次15分ってところで先頭に出れたので、上げてスプリントしたんですけど負けちゃいました。残念です。

――今後の課題などはありましたか

今後の課題は、とりあえず長距離乗り込んでおかないといけないなということを感じさせられました。

――次のお台場に向けて

お台場は前回クラス1に上がれた大会なので頑張っていきたいと思います。

佐々木勇輔(教3=埼玉・早大本庄)

――きょうの3位という結果について

順位はあまり良くないですけど、走りの中身はかなり良かったのではないかと思います。

――アタックを仕掛けることは決めていたのですか

はい。大人しくしていても面白くないので。時間を決めていて、75分のうち45分までは動かないでおこうと思っていました。それ以前で行ってもどう考えても決まらないと思ったので、45分を切ってからチャンスがあったら行こうと思っていました。順大の布施さんが僕の前に長く逃げたと思うのですが、それが捕まったタイミングでいこうと思っていて、その通りにいきました。

――きょう良かった点はありますか

特に良かったのは、逃げが捕まって一回遅れましたが、あそこからもう一回追いつき直したのは個人的にやっている練習の成果を出せたので良かったと思います。それと、20分くらい一人で逃げ続けたのも、またこれも個人的にやっている練習の部分なのでそうやって二つ、重点的にやっている部分がしっかり出せたので最後の順位はもう一歩たりなかったですけど、脚があるっていうのは一番見せつけることができたので。まあ順位がとれたらもっと良かったですけど、走り自体は満足しています。

――次のお台場に向けて

お台場は順位を狙うためにけん制して走るつもりはないです。選手層が数もきょうより増えますし、レベルも上がるので、その中でまたどれくらい走れるかというのをインカレに向けて確認する意味で積極的に走りたいと思います。