悔しい結果に終わるも、4年ぶりに観客と盛り上がる! 早慶レガッタ応援

応援

 野球、ラグビーとならび、三大早慶戦の一つに数えられるボートの早慶戦・早慶レガッタ。早大漕艇部と慶應義塾大学體育会端艇部による戦いは4年ぶりに有観客で開催され、応援部も観客と共にエールを送った。惜しくも第二エイトと対校エイトは敗北するも、久しぶりの早慶レガッタ応援は大盛況となった。

 応援部は昨年と同様、すみだリバーウォーク付近と桜橋付近を拠点に応援。昨年はリーダーとチアリーダーズの少人数のみでの応援となっていたが、今年は3パートが集結する形となった。さらに今年は、デモンストレーションも復活。すみだリバーウォーク近くのうるおい広場で両校通過前から観客を盛り上げた。最初のデモンストレーションが開始されてすぐ、広場の前を女子対校舵手付きフォアの艇が通過。リードして進んでいく早大の艇に『紺碧の空』で後押しした。その後は『大進撃』『スパークリングマーチ』『コンバットマーチ』からなる応援曲メドレーを披露。第二エイト時も通過時は『紺碧の空』でエールを送り、通過前後は応援曲メドレーで4年ぶりに観客と隅田川で応援活動をつくりあげた。さらに今年はチアリーダーズ演技も実施。お茶の間でもなじみ深い『Troublemaker』『夏色』の2曲を披露し、幅広い世代の観客も手拍子で応えた。ゴール近くの桜橋でも応援を行い、早大に最後の一押しをした。

女子対校舵手付きフォアの早大の艇を見送る応援部

観客の前でデモンストレーションを披露する応援部

第二エイトの早大の艇を見送る応援部

 早慶レガッタの最後の戦い、対校エイトを迎えると、応援部員は全員がゴール近くの桜橋に集合。出廷前から選手紹介企画など数々の企画で盛り上げた。途中、雷雨となり中断を挟むも、無事にレースは開始。開始とともに、この日最大の曲数による応援曲メドレーで早大にエールを送った。早大の艇が桜橋に近づいてくると、応援部は『コンバットマーチ』を終え『紺碧の空』へ。慶大を追いかける早大の艇に全力の後押しをした。慶大との差は縮まり切らず、今年は女子対校舵手付きフォアのみの優勝となったが、最後は校歌、塾歌でエール交換。伝統の早慶レガッタは4年ぶりに観客を前に幕を閉じた。

対校エイトにて、桜橋で早大の艇を『紺碧の空』で迎える応援部

 今年の早慶レガッタは悔しい結果には終わったが、4年ぶりに有観客開催が復活。応援部は久々に隅田川で観客と一体となり、応援活動を展開した。応援部は来週には、早慶レガッタと同じく三大早慶戦に数えられる、東京六大学野球早慶戦の応援活動を迎える。応援文化の本格復活を果たした今年度。明治神宮野球場にもこの春から応援部員と観客が一体になれる場所が帰ってきた。早慶が応援席で魅せ合う応援合戦、いよいよ幕が開けた。

★角帽を被って応援! 観戦ツアーを実施

 この日の早慶レガッタでは、観戦ツアーも実施。今年1月にクラウドファンディングを締め切り、本格始動を迎えた「角帽復活プロジェクト」がコラボし、角帽着用による応援が実現した。引率のVIVASEDAスタッフより角帽が手渡され、参加者は角帽を着用しながら応援を楽しんだ。VIVASEDAスタッフも新入生の様子について「角帽を被っている時はとてもうれしそうでしたね」と語るように、手ごたえは大きい。角帽文化復活に向け、新たな一歩を踏み出した。

コメント

小野泰助副将 兼 リーダー練習責任者(文4=群馬・沼田)

――4年ぶりの早慶レガッタ応援を終えて率直な感想は

 悔しい結果となりましたが、観客の皆さんが桜橋のところにたくさん集まってくれたので、その光景を見て「本来の早慶レガッタが帰ってきたな」と思いました。そこがうれしかったです。

――観客と一緒に応援できた点については

 学生注目を担当させていただいてから、メドレーや『紺碧の空』をやらせてもらいましたが、その時に目の前の芝生の応援席のブロックだけではなく橋の上にたくさんいらっしゃった観客の皆さんまで手拍子をしてくださったり、歌ってくださったので、とても迫力がありました。

――対校エイト前には雷雨による中断もありましたが、中断による問題は

 急に雨が降ってきてしまいましたが、3年の当番が柔軟に対応してくれたので、無事に応援ができたと思います。

――この春の応援活動はいかがですか

 ほとんどの応援で観客の皆さんの近くで応援できるようになってうれしいですね。観客の目の前で精一杯やる本来の応援が日々感じられているので、本当に良かったと思います。

VIVASEDAスタッフ

――初めて角帽を着用した感想は

 早稲田の伝統に触れていると実感しました。早稲田の一員であることも実感しました。

――角帽を着用しての応援は

 とても魅力的でしたね。

――参加していた新入生の様子は

 角帽を被っている時はとてもうれしそうでしたね。大学でしかできない経験だからだと思います。

※掲載が遅くなり、申し訳ございません。

(記事、写真 横山勝興)