第一回に登場するのは、新人監督の間垣皓介(スポ4=宮城・仙台一)、清水優那(文4=奈良・西大和学園)、藤田みゆ(商4=岡山城東)。新入生への勧誘、新人の育成が中心となる新人監督部門について、責任者としての意気込みとともに語っていただいた。
※この取材は2月19日に行われたものです。
これまでの新人監督部門での活動を振り返って
他己紹介をする3人
――他己紹介をお願いします
間垣 チアリーダーズ4年生で新人監督をやっている藤田です。出身は岡山です。3年生まであんま話したことなかったよね?
藤田 なかった。
間垣 新人監督補佐になった時に話し始めたから、そう言われてみると話すこと…
藤田 ないじゃん(笑)。
一同 (笑)。
清水 話が下手だ。
藤田 めっちゃ下手じゃない?(笑)
間垣 ごめん(笑)。他己紹介って何を紹介すればいいの?
清水 性格とか。
間垣 すごくいい人で笑顔が大変素敵ですね。
藤田 薄いな(笑)。
間垣 (藤田に向かって)一旦パスしてもいい?
藤田 清水の他己紹介をします。清水はすごく頑張り屋さんなところがあって。見た目は結構ほんわかとしてるんですけど、すごくはきはきとしていて、すごくタスクをまとめるのがうまい印象です。さっきも黙々と一人で勉強しているところを見て、すごく努力家だと思いました。
間垣 なるほど。勉強になります。
藤田 (笑)。
清水 間垣の他己紹介をします。私は実は3年生になるまでは間垣としゃべったことがありませんでしたが、話してからはリーダーの中でも親しみやすいリーダーだなと思っています。応援部って「怖い」みたいなイメージがあるかもしれませんが、間垣はおちゃらけてるところもありつつ優しくて、下級生のことも気遣っているので、新人監督にはかなり向いていると思います。
間垣 めっちゃほめるやん。
一同 (笑)。
清水 それがいいです(笑)。
間垣 そういう感じで他己紹介を…
藤田 もういいよ!(笑) 進んでいこう。
間垣 じゃあ進むでお願いします(笑)。
――新人監督部門について説明してください
間垣 人によっては異なると思いますが、僕は2つあると思っています。まずは新人を入部させる役割が大きいのと、もう一つは部員まで育てようというところです。新人は入った後に練習が大変なこともあるんですけど新人を守ってあげたり、逆に成長するように試練を与えて、部員になるまで引っ張っていくのが新人監督部門だと思います。
清水 応援部と新人の架け橋的な存在でもあるかなと思っています。応援部は体育各部の一つなので練習が忙しかったりして、新入生もギャップを感じることがあると思うんですけど、そのギャップを埋めたり、新入生の話を聞いたりする役目もあると思っています。
――新人監督になった経緯は
藤田 私は入部したきっかけが、新歓で実際に上級生と話したことで、その上級生にあこがれて入りました。その上級生が去年の新人監督の宇多村さん(桃子氏、令5商卒=兵庫・神戸)で当時は補佐をされていました。その姿を見て自分も補佐として新歓に携わりたいと思っていました。実際に去年新人監督補佐をやってみて、新入生と関われる機会がすごくたくさんあってやりがいを感じたので、今年は新人監督として通年で新入生の勧誘と育成の2つの側面で応援部に貢献しようと思って新人監督を志望しました。
間垣 リーダー寄りにはなってしまいますが、応援部に入って、いいと思ったところが人の温かさでした。練習では上級生は怖いですが、ちゃんと見てくれていて冷たくはないんですよ。そういうところで下級生の時に成長させてもらったと思っています。例えばご飯に連れてくれていったり、いろいろ教えてくれたり、間違えているところは注意してくれました。僕も後輩を成長させたいという思いが強くて、それができる部門が新人監督部門だったのが一番大きいです。
清水 新人の時に上級生の方や当時の新人監督の方にお話を聞いてもらって「応援部続けよう」「応援部楽しい」と思えるようになったことも理由の一つですが、下級生の存在が大きかったです。吹奏楽団は自分の学年は人数が少なくて存続自体が危うかったんですけど、1個下がたくさん入ってくれて、演奏技術的にも向上しましたし、1個下と関わる中で新たな発見もあって、下級生と関わるのが楽しいと思うようになりました。自分が新人監督部門としてたくさんの人を入れて、応援部の可能性を増やしていったり、新歓を盛り上げていったりできればと思って新人監督を志望しました。
――昨年の新人監督部門での活動を振り返っていかがですか
間垣 ひたすら怒られまくった。
一同 (笑)。
間垣 前期はどうだったの?
藤田 すごく内容が詰まっててやりがいはあったんですけど、その一方ですごく大変で病みそうになる時がたくさんありました。
間垣 (笑)。単純に仕事の量が半端じゃないもんな。
清水 前期は補佐として仕事をやること自体が初めてなので、失敗も多くて1つ上の代の方にいろいろ指導していただきながら何とか駆け抜けた感じはありますね。(間垣に向かって)後期は?
間垣 後期は入ってきた新入生を部員にする意味合いが強かったので、新歓の準備が忙しいということはありませんでしたが、後輩をよく見ておかないといけなかったですね。でも楽しかったですし、1個上の西田さんはたくさんご飯に連れて行って話を聞いてくれたのでありがたかったですし、とても愛のある指導をいただきました。
一同 (笑)。
藤田 前期は3パートで仲良くして欲しいということでレクリエーションをやったりして、そこで間垣が…
間垣 助っ人でね(笑)。
藤田 楽しい雰囲気でワイワイとやっていた印象がありました。
間垣 新人が一発芸やってくださいみたいになって、「できないからお手本見せてください」みたいな感じになって。懐かしい。
藤田 そんなこともします(笑)。
間垣 楽しかったね。でも後期はそういうのはなかったかな。何かエピソードあるかな。
藤田 ない。次。
間垣 すいません(笑)。ちなみにリーダーは秋も新歓を結構やっていて、「note」とかを書いていましたね。
令和5年度が始まって
今年度の目標を語る間垣
――春休みの時期は、どのようなことに取り組んでいますか
清水 説明会をしていますね。早い時期からアプローチをしていかないとなかなか入ってくれないので、とりあえずは説明会で応援部を知ってもらって、実際に見学に来て雰囲気を知ってもらって、応援部に入りたいと思ってもらえたらいいなと思います。
藤田 ポスターとか立て看板とかビラも作っておいて、4月から一気に放出できる準備をしているのと、ステージの内容をどうするかを補佐を中心に決めてもらっています。
間垣 コロナがだいぶ収まってきたので、僕らの1個上が受けていた新歓にもだんだん近づけていきたいと思っています。なので食事会なども企画しています。楽しみな企画がたくさんあります。
藤田 たくさんあるよ。
間垣 楽団もチアもZoomの説明会たくさんやってるよね。人来てる?
藤田 うん。結構来てる。
清水 楽団は必死に呼んでます。
一同 (笑)。
藤田 チアも必死に呼んでます(笑)。
間垣 みんな必死だね(笑)。
――今年度の目標を漢字一文字で表してください
清水 吹奏楽団として漢字一文字で表すと『彩』だと思っています。これは実際に吹奏楽団の新人監督部門の目標でも掲げましたが、人が入ってくることによって、応援部吹奏楽団としての可能性が広がります。いろいろな人が入ってくることによって音色に豊かさが生まれますし、いろんな意見を取り入れることによっていろんなことにチャレンジできるようになってくると思います。新人監督部門を通して、吹奏楽団に彩りを加えていけたらいいなと思ったので、『彩』という漢字にしました。
藤田 私は躍進の『躍』です。新人にしかできないことがすごくあると思っていて、新人は1年間過ごす中で応援部に染まっていきます。新人という新しい風が入ってきて、応援部としての組織が躍進していけるきっかけを作っていきたいなと思っていて、この漢字にしました。
間垣 リーダーに寄ってしまいますが、3パート全体に言えることは『温』ですね。楽しいことも厳しいこともあると思いますが、その軸にあるのは「温もり」だと思います。後輩を思って上級生が動いたり、逆に後輩が先輩にお世話になった分頑張ったりするような温かさが応援部にはあります。新人監督部門全体としても、人を集めるということは外せない部分ですが、そうではなく新入生が早稲田を楽しめる、応援部に入ってもらって早稲田に入ってよかったなと思えるように、相手のことを考えられる温かさを持ちたいですね。
――責任者としての理想像は
清水 私は、周りを巻き込める責任者でありたいと思っています。新人監督部門は1人だけでやるものではなく、一人一人がいろいろな人に働きかけることで、いろいろな人が応援部に興味を持ってくれると思います。責任者として、新人監督部門を意識づけることはもちろんですが、部全体を新歓に向かわせる、全員でやることを発信できるような責任者でありたいと思います。
藤田 私は、新人の頑張りを一番に応援して、支えられる人でありたいなと思っています。実際に新人を指導するのは2年生で、2年生を指導するのは3年生、3年生を指導するのは4年生というのが指導の方法で、新人監督から新人の距離は遠くなってしまいます。ですが、自分が伝えられるものや教えられるものはしっかりと教えて、新人がどうしたら成長できるのかを一番に考えられる新人監督でありたいなと思います。先ほど清水も言っていましたが、3パート全体としては、新人監督部門だけでは新歓は成り立たないと思います。なので、新人監督部門の責任者3人を中心に全員を巻き込んで、新歓期がいい期間だったと全員が思えるようにしたいと思います。
間垣 新歓が成功して、新人が育ってくれたらうれしいので、理想像はあまりないですね。強いて言えば、下級生や同期と信頼関係を作れる人間でありたいなと思います。
――応援部としてラストイヤーの意気込みをお願いします
清水 新人監督以外にも指揮をやっていることもあって、音楽の技術向上を目指したいと思っています。去年の1個上の方々が音楽に対してアプローチをしてくださって、演奏技術が向上している段階なのですが、それを私たちの代で止めるわけにはいけないと思っています。演奏技術に重点を置いて技術を向上させることによって、応援や渉外活動などでもクオリティの高い演奏ができるようになってパフォーマンス向上につながると思うので、目標にしたいです。個人としては、いろいろな役職をやらせていただいているので、すべてを全力でできるように頑張りたいです。
藤田 すごく濃い3年間でしたが、残り1年となるとあっという間だなと思っています。ケガをしていて活動できない日々もありましたが、その中で日々の練習や毎日の活動の大切さを痛感したので、毎日の活動や応援をかみしめながら過ごしていきたいです。チアリーダーズの集大成になるチアステの責任者もやっているので、集大成としてすごく素敵なステージになるように、全力を尽くしたいと思います。
間垣 僕は、六大学野球(東京六大学野球リーグ戦)での優勝を目指したいです。戦うのは僕らではありませんが、応援や盛り上げが野球部の気持ちを高めるきっかけになって、優勝に貢献したいと思っています。あとは、先輩から育ててもらったので、後輩をその分しっかり育てて、残せるものは残したいと思っています。
――ありがとうございました!
(取材・編集 横山勝興、橋本聖)
◆間垣皓介(まがき・こうすけ)
宮城・仙台一高出身。スポーツ科学部4年。役職は旗手 兼 新人監督。
◆清水優那(しみず・ゆうな)
奈良・西大和学園高出身。文学部4年。役職は副将 兼 吹奏楽団責任者 兼 新人監督 兼 演奏会広報責任者 兼 指揮。
◆藤田みゆ(ふじた・みゆ)
岡山城東高出身。商学部4年。役職は新人監督 兼 ステージ企画責任者。