応援部チアリーダーズ・BIGBEARSがラグビー早明戦のハーフタイム演技に登場した。約5分間というわずかな時間ではあったが、総勢30人を超えるパワフルなパフォーマンスで観客を魅了。3年ぶりのラグビー応援は成功を収めた。4年生にとっては最後のハーフタイム演技。新国立競技場、そして早明戦という晴れ舞台で集大成を飾った。
14-21のスコアで早明戦の前半が終了。ハーフタイムに突入し明治大学応援団バトン・チアリーディング部・JESTERSが演技を終えると、BIGBEARSがフィールドに姿を現した。全員が手やフラッグを振りながら入場し、すぐに洋楽メドレーがスタート。客席からの手拍子が共鳴する中、ハーフタイム演技が幕を開けた。
客席へ向けて手を振るBIGBEARS
最初は11基のスタンツを組み立て、挨拶代わりに前列の6基で「WASEDAパネル」を掲げる。BIGBEARSの演技を初めて見る観客のため、早稲田大学応援部のチアリーダーズであることをパネルで示した。隊形を組みかえると、横でフラッグがたなびく中、次々とトスを披露。観客も思わず驚嘆の声を上げると、拍手でトスの成功を称えた。続いてはダンスで魅せる。ラインダンスをそろえてから、全員で三角形を形成。三角形の頂点で踊る4年生を先頭に、統一感あるダンスで華やかな三角形を完成させた。
演技も終盤に差し掛かると、中心のスタンツを軸に周りのスタンツが周回するメリーゴーランドで立体感を描き出す。そして最後は計9基のスタンツで「W」の文字を完成。全方面の観客から万雷の拍手を浴びた。演技終了後は観客へ向けて再び手やフラッグを振り、フィールドを後にした。
メリーゴーランドを成功させるBIGBEARS
計9基のスタンツで完成させた「W」の文字
全方向の客席へ手を振りフィールドを後にするBIGBEARS
3年ぶりのハーフタイム演技を無事に終えたBIGBEARS。早稲田のアイデンティティを前面に押し出し、多彩な演技を約5分間に集約させた。平場でのダンスもダイナミックなスタンツやトスも成功を収め、4年生にとっては最高のハーフタイム演技の集大成となった。残る集大成は17日のチアリーディングステージ。早稲田を象徴する大隈記念講堂で今年度最後のパフォーマンスとなる。4年生にとっての最後の晴れ舞台、一同注目である。
(記事 横山勝興、写真 谷口花)
コメント
横田奈々応援企画責任者(教4=東京・明治)
――ハーフタイム演技を終えて率直な感想を教えてください
4年生にとって最後のハーフタイム演技だったので、見栄えや演技自体の出来もありますが、とにかく4年生に楽しんでもらいたいなと思っていたので、実際終わったあとに「楽しかった」という声が聞こえて良かったと思います。
――4年生は何人出演されていましたか
18名でした。全部で23人いますが他の応援にも派遣しているので、派遣できる最大人数の18名になりました。
――今回のハーフタイム演技にはどのようなかたちで携わっていましたか
演技自体の作成は3年生の当番がやっているので、それを添削していました。あとは演技のアドバイスをして、練習中に声を掛けるくらいで、基本的には3年生の子たちが運営してくれていました。
――演技の中で力を入れていた部分は
部員のみんなが国立競技場で演技をすることがなくて初めてだったので、上にいる観客に向けて目線を上げさせたりパネルを上側に向けさせたりして、普段よりもお客さんが意識させるように練習中から口うるさく言っていました。
――新国立競技場、そして伝統あるラグビー早明戦でのハーフタイム演技となりました
私が新人の際に秩父宮(ラグビー場)で早明ラグビーの応援があって、それ以来のラグビー応援を新しい国立(競技場)でできたことは率直にうれしかったです。
――最後にチアリーディングステージへの意気込みをお願いします
私の意見ですが、チアは大会に出たり、チアステ(チアリーディングステージ)のようなステージに出たり、もちろん応援に行ったりいろいろな活動があると思うのですが、切り離しては考えられないと思っています。応援する気持ちや楽しませる気持ちはステージにも通じると思いますし、大会で培った技術力もステージや応援で生かせると思うので、この1年間やってきた応援、技術力、人を惹きつけるパフォーマンスの全てをチアステという場所で発揮したいと思います。
大堀蘭乃音(社3=東京・早実)、藤田みゆ(商3=岡山・岡山城東)
――ハーフタイム演技を終えて率直な感想を教えてください
藤田 国立競技場という大きな素晴らしい会場でハーフタイム演技に呼んでいただいて、初めてのラグビー応援で久しぶりのハーフタイム演技ができたのが率直に楽しかったです。
大堀 ラグビー部の方々の応援活動に参加させていただいたのは今回が初めてでした。入学した時から大きな規模で(試合を)開催していたことは知っていたのですが、部としてはなかなか行けない状況が続いていたので、初めて呼んでいただいてこんなに大きい場所でできたことはすごくうれしかったです。
――今回のハーフタイム演技にはどのようなかたちで携わっていましたか
藤田 2名とも演技や練習メニューの作成や、それぞれの演技の見せ方を考えて全体に指示を出す役割をしていました。
――演技の中で力を入れていた部分は
藤田 「WASEDAパネル」という大きなパネルを国立競技場で掲げたいと思っていました。
大堀 初めてBIGBEARSを見る方々にも早稲田のチアだと分かりやすいように冒頭にパネルを入れました。あとは、最後のポーズが大きなWの形になるようにしていたのですが、位置取りにこだわって絶対に成功するように準備していました。
藤田 大人数でのハーフタイム演技だったので、ダンスやラインダンスの際にきれいに見えるような位置間隔は何回も練習をしました。
大堀 大きな三角形になる部分があったと思うのですが、頂点には責任者の方についていただいていました。メンバーの配置も決めていたのですが、4年生の方にとってハーフタイム演技は最後だったので、センターに来ていただくようにしました。
――選曲について
藤田 曲は今年度通じて同じ曲で演技の内容のみを変更していました。
――最後にチアリーディングステージへの意気込みをお願いします
藤田 普段は選手を応援する立場として、いろいろな場所で応援活動をさせていただいているのですが、チアステは普段応援している選手の方々も来てくださったり、あとは普段自分たちを応援してくれている人や両親も来てくれて私たちが主役となって創り上げるステージなので、1年間の集大成をしっかりとお見せしたいです。
大堀 応援活動の輝きとは違った部員、新人の輝きをお見せすることができるのがチアステだと思っているので、チアステを見て1年間の集大成を感じていただけたらなと思っています。
藤田 コロナを経ていろいろな活動が戻ってきた中で『REVIVAL』というタイトルにしました!