【特集】自分を変える夏 リーダー新人練習に密着!

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 8月9日。この日、学生会館の一室では応援部リーダーの新人練習が行われていた。早スポでは、この練習に参加したリーダー新人・豊島悠(教1=神奈川・桐蔭学園)に密着取材を敢行。新人と先輩部員のつながりや新人練習の様子が伺える一日となった。

※この取材は8月9日に行われたものです。

 この日、豊島は午前中に全学年によるリーダー練習に参加。上級生が主導する練習に必死に食らいつき、練習を完走した。練習を終えると、西田健太朗新人監督(教4=愛媛・愛光)が豊島を近くの『焼鳥きなり』へ連れていく。「部活には慣れたか?」「練習どうだ?」新人の心身のケアをすることが重要だと語る西田は、豊島をはじめ新人の近況を本人に尋ねる。西田から近況を問われると、豊島は新人ならではの悩みを打ち明けた。すると西田は豊島に寄り添いアドバイスを送り、豊島を励ました。西田から激励を受けた豊島は、今度はリーダー3年生・間垣皓介(スポ3=宮城・仙台一)に誘われ、『café GOTO』へ。間垣も西田と同様、午前中の練習や同期との仲について豊島に尋ねる。豊島が「練習に徐々に慣れてきました」「同期とも連絡をよく取っています」と答えると、間垣は安堵の表情を浮かべ、「何かあったら相談してね」と言葉をかけた。応援部の上級生の面倒見の良さが伺える昼休憩であった。

 昼休憩の時間が終わると、豊島は新人練習に臨む。この日は、リーダーが最初に覚える必要のある早稲田の応援曲『大進撃』『スパークリングマーチ』『コンバットマーチ』『SUNRISE』によるメドレーの復習。これまではZOOMでの指導となっていたことから、対面でメドレーの習熟度の確認が行われた。豊島は練習部屋の鍵を自ら借り、部屋の準備を整えると、開始時刻まで1人で待つ。開始時刻となるとリーダー2年生2名が入室し、指導が開始された。指導は『大進撃』から一曲一曲行う。全員で一緒に流れを復習してから、豊島は1人で実践を行った。腕の振り方や足の開き方、屛風拍手、歌詞などで覚えの怪しい箇所があると、2年生が一つ一つ指摘して手本を見せ、確認と実践を繰り返す。1年前の新人練習を乗り越えた2年生の腕の動きは俊敏で、拍手の音は強く鳴り響く。豊島も2年生の手本を実践すべく、時折立ち止まりながらも、動きがスムーズになるまで確認を繰り返した。しかし、豊島の動きの習熟度は完成にはまだほど遠い。練習の折々や終了後の反省では「一回指導されたことは覚えなきゃいけない」「練習してこい」と厳しい言葉を掛けられることもあった。練習終了後、豊島は部屋を使用前の状態に戻すと、鍵を返却し、新人に与えられたリーダー倉庫へと帰っていった。

リーダー2年生から指導を受ける豊島(左)

リーダー2年生と共に拍手を実践する豊島(右)

 豊島に密着した1日を通して、上級生のアメとムチの指導をここに見た。休憩時には上級生自ら豊島を食事に連れていき、積極的にコミュニケーションを取る様子が見られた。一方で、2年生の厳しい指導も決して愛のないものではない。休憩中に豊島が必死でメモを取る中、2年生は動きを再確認し、豊島に正しく指導すべく準備を整えていた。そして、練習中は豊島の姿を見守り、熱心に指導を行った。豊島もその指導に応えるように、この日の練習を全うした。新人はこの時期の指導や練習、そして合宿で鍛錬されることで、自らの限界を「突破」し、リーダーとしてたくましくなり、部員へと「昇格」することができる。この記事を読んでいる1年生も決して遅くない。応援部はこの夏も、勇ましいリーダーを目指す新人を募集している。かけがえのない4年間の大学生活を充実したものにすべく、応援部の門を叩いてみるのはいかがだろうか。

(記事 横山勝興、写真 横松さくら、横山勝興)

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コメント

西田健太朗新人監督(教4=愛媛・愛光)

――新人監督として、新人指導の際に心掛けていることはありますか

 新人監督という立場は一番に新人を指導しつつサポートする役目があるので、厳しく指導はしますが、しっかりと心身のケアをしたり、少し苦手なことがある部員に対してはもっと寄り添った立場で話したり、コミュニケーションを取ったりすることを心掛けています。

――コミュニケーションというお話がありましたが、練習以外での接点はありますか

 例えば銭湯に連れて行ったり、ご飯に連れて行ったりして、練習以外でも結構関わりを持たせてもらっています。練習についていけているか聞いたりして近況を確認するようにしています。

――どのような人に入部してもらいたい、どのような新人になってもらいたいですか

 誰でも大歓迎です! 運動神経が悪くても、スポーツ未経験者でも、スポーツをあまり知らない人でも大丈夫です! 理想像は1つだけで、全力で頑張る人、とにかくがむしゃらに頑張る新人になってほしいと思っています。しかし、入る前からがむしゃらさや全力さは全然備えている必要はありません。入部してくれたらどんどんサポートしていくので、誰でも入部お待ちしています!

地本大晴(社2=愛知・東海)

――今まではZOOMでの指導だったのでしょうか

 そうですね。テスト期間やコロナの事情でZOOMの指導がメインでした。

――最近の練習の頻度はどのくらいですか

 最近はあまり頻繫ではないです。本来は特に新人がメインでバクセン(バックセンターリーダー)練習という練習があるのですが、あまりすることのできていない状況です。

――新人指導の時に心掛けていることはありますか

 間違ったことは教えてはいけないということが一番にあります。教えることをあらかじめ決めておいて、それについて自分もしっかり確認して、腕の振り方や拍手などの正しいかたちを覚えてきています。あとは、優しくいくのか厳しくいくのかというところです。状況に応じて、「今日は練習の後だったのできつくやっても仕方がない」とか「少しきつくしてもいい日なのかな」とか、そのようなことを考えて指導しています。

――練習以外での先輩後輩のつながりはありますか

 食事に行っています。あとは、リーダー倉庫というところがあるのですが、そこに話しに行っています。「最近どう」とか「病んでることとかない」と言ったような接し方をしています。

――入部した1年生にはどのような新人になってほしいですか

 全力でやることを楽しめる人になってほしいと思います。そういう人を見ていると、こちらも楽しい気持ちになることができていいなと思います。

豊島悠(教1=神奈川・桐蔭学園)

――今日の練習を終えて率直な感想を教えてください

 今日は指導でしたが、練習の方がやはり厳しい部分がありまして、今日は比較的優しく指導してくださりました。上級生の方々のおかげで少し上達することができました。

――今日の反省点を教えてください

 本日はやはり練習の内容や手拍子が全く覚えられなかったというのが反省点です。

――次の練習に向けての目標を教えてください

 次も全力でとにかく声を出して、上級生の方々にやる気を見せたいです。

――今後の意気込みを教えてください

 夏季合宿は大変厳しいと聞いておりますので、そこを乗り越えるために体力をつけて、そして合宿を楽しく無事に終えたいなと思っております。

――どのような1年生に入部してほしいですか

 応援部に入って辞めないで続けられるような意思を持っている人とともに、つらい時も励まし合いながら頑張ることのできる同期が欲しいです。