BIG BEARS Aチーム、東京大会を二位通過し、USA Nationalsに進出決定

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 早稲田大学応援部チアリーダーズBIG BEARSの選抜Aチーム『Team Winners』が一般社団法人Cheer & Dance Education が主催する『USA Regionals 2021』東京大会に出場し(映像による審査)、大学編成Show Cheerleading 部門で2位に入賞。全国大会の『USA Nationals 2021』に進出が決まった。

 

早稲田アリーナで演技撮影を行なった

 応援部のチアリーダーズは応援活動をする一方、チアの技術の向上にも日々取り組んでおり、大会に出場するチームは部内でオーディションが行われ、学年も関係なく実力でAチームから順に振り分けられる。今回の大会にはAチーム、Bチーム、旧4(昨年末引退した四年生)の3チームが出場した。今までは別協会が主催する大会に出場しており、USA(United spirit association)に出場するのは今年が初めてだった。今年は新型コロナウイルスの影響でスタンツはなし、審査方法も映像による審査と、例年とは違うことも多かったがその中で、Aチームは基準点の87点を越える成績をのこし、東京大会を二位で通過した。

 

円陣を組む部員たち

 演技には昨年、応援部創部80周年を記念して作成された新衣装が使用された。この衣装の名前は未定のままであったが、先日『Victory 80』に決定した。黒・えんじ色を基調に、白のラインが入ったこの衣装はかっこよさを求めた演技に合う衣装であった。

 全国大会の「USA Nationals」は3月末にこちらもリモートで開催される。Aチームキャプテンの千葉美笛(文構2=千葉・国府台女学院)は「演技にゴールはない。限界を決めずに完成度を高めたい」と話す。応援活動とは違う一面でのBIG BEARSの活躍に期待する。

 

(記事 市原健 写真 早稲田大学応援部提供)

コメント

――演技のテーマ、目標にしていたところは

千葉美笛Aチームキャプテン(文構2=千葉・国府台女学院) 演技の構成や曲を決める上でかっこいい雰囲気を作りたいというのは一つの軸としてあって、曲を選んだりダンスを考えてもらう方にこういうダンスにしたい、と言っていたり。そこの軸はしっかりしていたかなと思います。

――完成度、仕上がりはどのように感じていますか

千葉 演技に正解はないので、自分たち的には短い期間の中でかつ学年を越えたグループの中でいいものはできたかな、とは思うのですがNationalsに向けてできることはあるし、妥協した点も少なからずあるので、そこをもう少し詰められたらな、と思います。

――映像での審査だったことについて

徳峯瑞穂トレーニングチーフ(教3=東京・法政) 撮り直しが出来たっていうのは大きくて。3回ぐらい撮っていいものを提出できたのですが、早稲田アリーナといういつも目にするところで演技ができたこともすごく良くて、お客さんがいたり会場が違うと気分が高まることもあったり、いつも通りにできないこともあるので。逆に本番に向けて気持ちを持っていくのに時間がかかったという点は少なからずあります。用意した予備日でミスを連発してしまったりして、気持ちを一つにまとめるのは大変でした。

――2分間という時間はどうでしたか

千葉 ダンス部分、タンブリング部分、というように構成を考えていくと2分という時間が妥当だったと思うし、ここがジャンプとかも決まっていたので、体力面でも2分がギリギリだったのかな、と思います。

徳峯 大会の演技は休まる時間がないので、移動した時に一呼吸置く、ぐらいしかできないのでみんな結構息切れしていたなという印象です。

――チームの雰囲気は

千葉 やはりオーディションなどをしてAチームに選ばれている以上、スキルは高かったな、と見ていて思っていて。雰囲気作りもバイスキャプテンを中心に行なったんですけど、上級生の方々も、(新)3年生が言ったことに向き合ってくれたので、そこの一体感はあったなと思うし、今もNationalsに向けて頑張ろう、という感じがあって良い雰囲気でできていたと感じます。

徳峯 BIG BEARSがなぜ大会に出るのか、っていうことを考えた時に、応援部って上下関係が厳しい団体だと思うんですが、パフォーマンスをする時に誰が3年生で誰が4年生かなんて見ている人からしたら分からないわけで。チアに上下関係を持ち込むと、それこそスタンツを組むときにも自分がベースで、トップが下級生だったりしたときに、改善点などを伝えられないギクシャクした関係だったら怪我につながったり。頭が下になったり回転する技もある以上チアをする上ではそういった上下関係は壊していかないといけないと思っていて。応援部として守るべきところはメリハリをつけて守るべきだとは思うのですが、それをチアに持ってこないことが、大事かなと思っていて、大会はそれがなくなる場なのでそういった意味合いも強いです。ダンスのスキルや普段だったらスタンツとか、の技術を競って向上していければそれが応援にも繋がって、結果「早稲田の応援って技術も高いね」と言われるようになることを目指しています。いい意味で上下関係を無くそう、というのがトレーニング部門としての自分の目標でもあります。あとは今の(新)3年生がすごいチアが好きな学年というか、特に熱心なので、全体にもいい影響を与えていると思っています。

――新衣装(『Victory 80』)について

千葉 大会で新衣装を使う、ってなったときに技術コーチの方から、新衣装ってスカートにラインがあるからこそ体の側面だったりが合ってないとバレちゃうから、技術が高いチームとかがラインのある衣装を使う、ということを教えてもらって。新衣装を選んで、揃っているところを見せられてよかったな、と思うし、色味も私たちの「かっこいい」というテーマに合っていてよかったな、と思います。

徳峯 アメチアみたいな感じで部内の評判も結構良いです。かなり部内の評判高いんじゃないかな。

――トレーニングチーフから見て千葉さんはどんなキャプテンですか

徳峯 すごく褒めようと思っていて(笑)。まずキャプテンに立候補してくれた、尚且つとても頑張ってくれていて。部内でチアをやりたい!っていう子と応援の方が好き、という人もいて多種多様なのが応援部なんですが、そこの意識をめっちゃ引っ張ってくれたな、というのが私の印象で。どんなところで引っ張ってくれたかというと、ほとんど大会にでたことのないメンツ、経験がないメンツでチームの進め方も分からない中で、美笛を筆頭に先輩に何か言うのがちょっと、って言う空気も覆してくれたし、演技も考えてくれて、最後まで見捨てずに引っ張ってくれたかな。最後の最後まで演技がどうすれば良くなるかコーチと相談したりしてくれたし。本当に私が口出すところがないぐらい、引っ張ってくれたし、Nationalsに進むのが決まった時も負担かな、って考えたんですけど美笛が引き受けたくれてすごく嬉しかったし、とても頼り甲斐のある堂々としたキャプテンです。あとサプライズをすごくしてくれて、リボン作ってくれたり、集合したときに熱いことを言ってくれてチームが一丸となることもあって、それぐらいこの大会に熱い思いを持って臨んでくれたし、そこは私も見習うべき点だな、と思います。

――キャプテンとしてNationalsに向けて意気込みをお願いします。

千葉 Regionalsに順位としては2位だったんですけど、基準点を越えられたと言うところにをAチームの皆さんには自信に持ってもらいたいと思っているし、皆様の力とか技術とか考えていることがあったからこそ、Nationalsに進めたと思うので、そこを各々自信につなげて欲しいと思っているし、演技の内容的には変えない部分が多いんですが、演技ってどこがゴールというのはないので、その限界を決めるのは演技をする私たちだと思うので、そこにゴールを決めずにできるところまで完成度を上げたいという風に私は思っていて、それをバイスキャプテンと一緒にAチームを引っ張っていけたらなと思っていて、特に新人に取ってもいい経験になるように、また執行委員の方々にとっても最後の年にこんな演技ができてよかったと思ってもらえるような最後を締め括ることができたらな、と思っています。