東京六大学野球秋季リーグ戦は残すところ2カード。今週末の法大戦、そして華の早慶戦だ。法大戦では2連勝して早慶戦での優勝に望みをつなげたい。3号館前には多くの観客が集まる中、法政大学応援団を招きデモンストレーション(デモスト)が行われた。
法大応援団はことし創立90周年を迎える。応援歌『若き日の誇り』 、中央で演じたリーダーの力強い突きからもその迫力と伝統が伺えた。高校野球応援でも使用され、馴染みのある応援歌『チャンス法政』に手拍子も大きくなる。男気溢れる応援団はリーダー部のみならず多くのチアリーダー部も早稲田を訪れ、華やかなステージとなった。
気迫の演技を見せた法大応援団
早大の応援曲メドレーは井上勇人新人監督(文4=大阪・東住吉)の学注で始まった。「オレンジを狩って、勝ち点ももぎ取る」と井上。観客と一体になったデモストは早稲田キャンパスの大きな魅力だ。得点時、肩を組んで歌う『紺碧の空』の知名度は高い。応援曲メドレーも春季リーグ戦やこれまでのデモストを通じて早大生の耳に慣れ親しんできたのではないだろうか。
井上の学注に盛り上がる会場
早大の応援席は企画が盛りだくさんだ。SNSや生協を通じてのその告知も行っている。「ワセダの学生のような盛り上がりは他大学にはない」と中谷篤人代表委員主将(創理4=静岡・掛川西)。その言葉通り、早大応援席は攻守に渡って熱い応援が繰り広げられている。早法戦ではその応援を体感できるだろう。4年生は残り少ない学生生活、思い出を神宮球場で作ってはいかがだろうか。
(記事 難波亮誠、写真 橋本望)
コメント
中谷篤人代表委員主将(創理4=静岡・掛川西)
――きょうのデモストはいかがでしたか
人も多く集まっていただいて、すごく盛り上がったと思います。
――法大応援部をワセダに招くのはことし初でしたか
そうですね。法大の男気溢れる応援というのはなかなかワセダでは見られないものなので、観客の方々もすごく盛り上がっていただけて良かったと思います。
――リーグ戦でのワセダの応援の見どころはどこでしょうか
応援部の人数が多いので華やかさという点ではどこにも負けないですし、学生の盛り上がりも他の大学にはないものだと思いますね。そういったところは自分でもすごくいいなと思います。
――早慶戦前最後のカードということで学生にも多く足を運んでもらいたいところですが、最後に学生に向けてメッセージをお願いします
優勝の可能性もまだ残っていますし早慶戦が必ず優勝決定戦になると思っていますので、特に4年生に来ていただいて、学生最後の思い出を早慶戦でぜひ作っていただきたいと思います。