全日本選手権 11月26日〜12月1日 ひがしんアリーナ
11月26日から12月1日までの6日間にわたって、ボクシング全日本選手権が行われた。早大からは高橋美波(スポ4=埼玉・花咲徳栄)がライトウェルター級に出場。一昨年、昨年に続いて優勝し、学生として臨む最後の全日本選手権を笑顔で終えた。
高橋は大会5日目、準決勝から登場。最近の練習では、「ワン、ツーという一番シンプルなパンチを正確に相手にヒットさせることを意識していた」という。ゴングが鳴ると、積極的に攻め込んで来る相手に対して高橋も攻撃の手を緩めず、順調な試合運びで1ラウンドの終盤、2分34秒にRSC勝ちを決めた。
決勝に臨む高橋
翌日の決勝には、部活仲間だけでなく、高橋の家族や友人も多く駆けつけていた。3連覇のかかる試合に対してもプレッシャーを感じず、むしろ「今までで一番落ち着いて試合ができた」という高橋。開始50秒で1度目のダウンを奪うと、1分35秒で再び相手のダウン。エイトカウントの後、そのまま試合終了となった。わずか1分半で勝敗がついた試合に対して、「見に来てくれた人も多かったので、もうちょっと見せたい気持ちもあった」と振り返る。試合後にはセレモニーが行われ、満面の笑みで表彰台に登った。
セレモニー後の高橋
圧倒的な強さで全日本選手権3連覇を果たした高橋。4年後のロサンゼルスオリンピックを目指すことも視野に、現役を続ける予定だ。女子ライトウェルター級の最強王者はどこまで強くなるのか。新しい環境でのさらなる進化が見られる日を心待ちにしている。
(記事・写真 髙杉菜々子)
結果
▽ライトウェルター級
準決勝
〇高橋美波 RSC(1R、2分34秒)
決勝
〇高橋美波 RSC(1R、1分35秒)
コメント
高橋美波(スポ4=埼玉・花咲徳栄)
ーー今大会にはどのような意気込みで臨まれましたか
3連覇ということに対してのプレッシャーはあまり感じていなくて、 ただひたすらに大学生最後の試合を楽しもうという気持ちで今回は臨みました。
ーー準決勝では試合開始直後からパンチが相手選手に当たっていましたが、感触はいかがでしたか
そうですね、今回はもう基本に忠実に、とにかく練習して、ワン、ツーという一番シンプルなパンチを正確に相手にヒットさせることを意識して行っていました。その練習したことを試合で出そうという気持ちで試合を進めていました。
ーー今大会のご自身のコンディションを教えてください
コンディションはもうばっちりでした。メンタル的にもすごくいい状態で臨めたかなと思います。
ーー決勝を振り返っていかがですか
そうですね。家族とか友達とか、様々な方が応援に来てくださったので、 仲間の顔が見れてすごく落ち着いて、早く試合がしたいなという気持ちでリングに上がりました。試合中も、自分の仲間の顔が見えたことで、楽しんでリラックスして試合ができたかなという感じです。今までで一番落ち着いて試合ができたかなと思います。
ーー決勝の結果はいかがでしたか
見に来てくれた人も多かったので、もうちょっと見せたいなという気持ちはありました。かなり落ち着いていたからこその結果かなと思うので、結果としては良かったです。
ーー卒業してからも現役を続けられるということですが、そこに対しての意気込みをお願いします
今回の優勝が次の国際大会に繋がるかもしれないので、次の試合に向けて少し休んでから、またそれに向けて頑張っていこうかなと思っています。まだはっきりと今後の見通しがついてるわけではありませんが、可能であれば4年後のロスオリンピックを目指す気持ちでもう少し頑張りたいと思っています。