全日本選手権、土田が悔しい初戦敗退

ボクシング

 アマチュアボクシング界での日本一を決める全日本選手権(全日本)がことしも幕を開けた。第85回目となる今大会は岩手・水沢体育館で開催され、寒さが本格化するなかで熱き戦いが繰り広げられた。早大からは唯一、ライトウェルター級・土田大輔(教1=富山・呉羽)が出場。土田は序盤から相手に攻撃を仕掛け、ゲームの主導権を握ろうと試みる。しかし、終始相手の実力に押されてしまう。ゲームスコア0-3で試合は終了し、悔しい初戦敗退となった。

早大から唯一の出場となった土田

 土田は北信越ブロックを勝ち進み、初戦の相手に田中直樹(同大)を迎えた。自分から攻めるボクシングスタイルでの練習を積み重ねてきた土田。そのプラン通り1ラウンド(R)から、攻撃範囲を広く取り積極的なボクシングで相手に食らいつく。豊富なスタミナを武器に、隙を突いた右ストレートなどが決まってくると流れを引き寄せたかに見えた。しかし、一枚上手なのは相手だった。冷静かつ狂いのないボクシングで土田にプレッシャーを与え、土田はポイントを落としてしまう。迎えた最終ラウンドでも相手のペースは終わらず。28-30と3Rも落とし、ゲームカウント0-3で敗戦。土田の全日本の戦いが終わりを告げ、「思う通りのボクシングができなかった」と悔しさをにじませた。

強烈な右ストレートを打ち込む

 惜しくも初戦敗退となった土田。しかし、「最高峰の大会でボクシングができたことはよかった」と振り返るように、1年生ながらに日本一を決める今大会で経験を積めたことは大きな収穫になったはずである。早大はことしの関東大学リーグ戦にて3部降格が決定し、あとがない状況。2部昇格へ向け、成長を遂げた土田が大きなカギを握るだろう。

(記事、写真 寒竹咲月)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽ライトウェルター級

1回戦

●土田大輔0(28-29、28-29、27-30)3田中直樹(同大)

コメント

土田大輔(教1=富山・呉羽)

――初めての全日本選手権となりましたが、どのような意気込みで臨まれましたか

自分のボクシングがどれだけ通用するのかと思いました。

――今大会に向け、どのようなことに重点を置いて練習されてきたのでしょうか

自分から積極的に攻めるボクシングをすることです。

――試合内容を振り返って

自分の思い通りのボクシングができなくて残念でした。

――土田選手の強みは

足を使って戦うボクシングです。

――惜しくも初戦敗退となりましたが、どのような大会となりましたか

最高峰の大会でボクシングができたことは良かったと思っています。

――今後への目標があればお願いします

しっかりと勝ち切るボクシングができるように頑張っていきたいです。