リーグ戦最終節は、日体大に健闘するも敗戦

ボクシング

 5月から始まった第68回関東大学リーグ戦もいよいよ最終節。早大は強豪、日体大との試合に臨んだ。ライトフライ級・岩田翔吉(スポ2=東京・日出)が判定勝ちを収め、自身としてリーグ戦全勝を達成する。このまま波に乗りたい早大であったが、やはり後が続かなかった。バンダム級・江口礼(スポ3=栃木・作新学院)が鮮やかなTKO勝利を飾るが、早大は最終スコア2-5で敗戦。リーグ戦全敗となり、次戦、3部優勝校との入れ替え戦に臨むこととなった。

 岩田は、ケガを抱え万全の状態ではないながらも、堂々のボクシングを披露する。「本年度のリーグ戦で一番良いパフォーマンスができた」と語るように終始相手を圧倒すると、点差も開きスコア3-0で完勝。同時に2年連続でのリーグ戦全勝という快挙を達成し、有終の美を飾った。続いてリングに上がったのは、江口だ。KOを積極的に狙っていく攻撃的なスタイルが特徴の江口は、今試合でも自身の強みを存分に発揮する結果に。高校の後輩との一戦となったが、実力を見せつけ3ラウンド(R)1分8秒にTKO勝利を挙げた。

 ライト級・淡海昇太(教3=神奈川・浅野)は接戦の末に判定負けを喫するが、熱闘を繰り広げた淡海に会場は大いに盛り上がった。そして2-3と、後がない状況で迎えた6戦目には、ライトウェルター級・赤井雄介(政経4=兵庫・六甲山)が登場。4年生として唯一今試合に出場した赤井。意地を見せたい局面であったが敗戦となり、この時点で早大の負けが確定する。最後にはウェルター級・東真也(スポ2=東京・新宿)がTKOをとられ、最終スコア2-5で早大の戦いは幕を下ろした。

 試合を重ねるごとに着実に成長を遂げていった早大ボクシング部。しかし、勝利には一度も手が届かずリーグ戦の終幕を迎えることとなってしまった。「一人一人が勝つことを考え、勝つためにはどのような練習をしなくてはいけないかをもっと考えていくべき」と岩田が語るように、チームと並行して個々のレベルアップが急務だ。次戦は、3部優勝を果たした専修大との入れ替え戦に挑む。絶対に負けられない戦いを控え、今まさに団結力が問われている。

(記事 寒竹咲月)

 

関東大学リーグ戦第5節
階 級 早 大 スコア 日体大
LF 岩田 翔吉 ○3(30-25 30-27 30-26)0●  佐野 善則
井上 稜介 ●0(27-30  27-30  27-30)3○ 川畑 嗣穂
江口 礼 ○TKO(3R1分8秒)● 近藤 豪紀
土田 大輔 ●0(27-30  28-29  28-29)3○ 栗原 凛也
淡海 昇太 ●0(28-29  28-29  27-30)3○ 遠藤 清平
LW ◎赤井 雄介 ●0(27-30  27-30  27-30)3○ 立花 潤生
東 真也 ●TKO(2R0分55秒)○ ジュリアン・ジョンソン
※◎はゲームキャプテン、監督は遠藤寛治(昭60商卒=東京・早大学院)
コメント

岩田翔吉(スポ2=東京・日出)

――きょうの試合を振り返って

本年度のリーグ戦で一番良いパフォーマンスができたと思います。満足できる試合内容です。

――2年連続のリーグ戦全勝を達成されましたが

全勝というのはただ勝つだけでなく減量や怪我だったり重圧やプレッシャー様々な難しい問題を乗り越えてこその2年連続での全勝だと思います。自分自身の成長や収穫は去年よりもメンタルが強くなったことだと思います。

――早大としての今季のリーグ戦の結果をどのように捉えていますか

今年チームとして全敗してしまった事を反省して一人一人が勝つ事を考え勝つ為にはどのような練習をしなくてはいけないかをもっと考えていくべきだと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

怪我がまだ治っていないので少し休んでまたトレーニングを再開して次戦もベストパフォーマンスで臨みたいです。