第77回全日本大学選手権 12月11日 東京・大田区総合体育館
秋のリーグ戦では入れ替え戦を経験し、無事に1部残留を決めた早大は、今日第77回全日本大学選手権(インカレ)の初戦を迎えた。「日本一」を目標に掲げて挑むインカレ。対戦相手は九州1位の日本経済大学を敗り駒を進めてきた順大だ。前半、試合の立ち上がりからオフェンスリバウンドを次々ともぎ取り順調に得点を重ねていく。F西ファトゥマ七南副将(スポ4=千葉・昭和学院)のシュートが決まりブザーが鳴ったところで前半終了。52-36と点差をつけ好調のまま試合は後半戦へ。続く第3Qは、シュートの決まらない時間帯が見られたが、相手にも点を取らせずビハインドをキープ。最終Qでは途中30点近く差をつけ、F望月綾乃主将(スポ4=東京・実践学園)やG橋本芽衣(スポ1=京都精華学園)も出場し87-62で勝利した。

試合開始直後、F菊地実蘭(スポ3=愛知・桜花学園)のスリーポイントが決まり早大は勢いがつく。留学生のいない順大に対し、守備の要であるC福王伶奈(スポ2=愛知・桜花学園)を中心に早大はオフェンスリバウンドを制する。中盤では西副将が積極的なプレーでファウルを奪い5点追加し好調の滑り出しを見せた。第2Qに入っても流れを渡さず早大の得点が重なる。ここで怪我からの復帰後、初の試合となるG中村真都(教3=長崎西)がコートに入る。鋭いドリブルとパスで相手のディフェンスをかわし早大のシュートチャンスを増やした。そのまま52-36で試合は後半戦へ。

第3Qは得点は前半に比べて少なかったものの順調に得点を重ねる試合が展開された。F阿部心愛(スポ1=愛知・桜花学園)の粘り強いリバウンドとオフェンスで早大の流れをつなぎ20点差をつける。最終Qに入っても止まることなく得点を重ねていった。残り3分を切ったところで早大はメンバーをがらっと変え、望月主将や橋本、G池田朱李(スポ3=埼玉・久喜)、F下田三希(スポ2=埼玉栄)がコートに入りインカレの舞台でプレーをした。最後まで相手に隙を見せず戦い切った早大は87-62で初戦を突破した。

復帰後活躍を見せる中村
初戦を勝ち抜き順調に駒を進め、「日本一」へと1歩近づいた早大。明日はリーグ戦で2回対戦し、惜しくも敗北した拓殖大が相手だ。雪辱を果たし、4年間越えられていないベスト4への壁を打ち破れるか。次戦にも期待が募る。
(記事 永由結衣、写真 石澤直幸)