【女子バスケ】松蔭大との入れ替え戦を100点ゲームで快勝 1部残留を決めた!

女子バスケットボール

第75回関東大学女子リーグ戦(リーグ戦) 11月1日 埼玉・新座市民総合体育館

 開幕から負けがこみ、全8チーム中7位に終わった関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)。早大は1部残留を懸け、2部Aブロック2位の松蔭大との入れ替え戦に挑んだ。試合は早大がインサイドを強調したオフェンスで流れをつかむ。序盤から着実にリードを広げ、101-59の100点ゲームで勝利した。これで早大は1部残留が決定。試合後の選手たちは安堵(あんど)の表情を見せた。

 この日目立ったのは早大のインサイド。「相手には留学生もいなくて攻めやすい」(菊池)と、あまりサイズが高くない松蔭大を相手にC福王伶奈(スポ2=愛知・桜花学園)がポストに張り続け、29得点11リバウンドを記録した。これで試合の主導権を握った早大。第1Q終盤にはF菊地実蘭(スポ3=愛知・桜花学園)の3PシュートやF阿部心愛(スポ1=愛知・桜花学園)の連続得点で一気にリードを築き、28-17の11点リードで第1Qを終えた。

ドライブで攻める阿部

 第2Qは福王のバスケットカウントで開幕。P山宮好葉(スポ3=東京成徳大)を下げた時間でもF衣川璃来(スポ3=埼玉栄)が安定したボールハンドリングを見せ、リードを20点に広げた。その後は連続得点を許す時間もあったがF西ファトゥマ七南副将(スポ4=千葉・昭和学院)が3Pシュート、菊池が果敢なドライブで対抗。51-29で試合を折り返した。

 インサイドへ切り込む菊地

 後半は西副将と菊池がいきなり3Pシュートを沈め、リードを広げる。その後も高さを強調したオフェンスを継続し、福王と阿部はゴール下で存在感を放った。 74-50と十分な点差を保ち、残留への残り10分間を迎える。

 第4Q、早大は西副将の連続3Pシュートをはじめとした怒涛(どとう)の連続得点で松蔭大を一気に突き放す。気を緩めることなく点差を広げ続け、最後には阿部のシュートで得点を3桁に乗せた。試合は101-59の大差で終了。絶対条件の1部残留を決めた。

パスを出す西

 「今までにないくらい緊張した」とエースの菊池。入れ替え戦は2部降格というチーム全員が経験したことのない重圧との戦いだった。だからこそ、試合後の選手たちにはいつも以上の笑顔があふれていた。来月から始まる全日本大学選手権(インカレ)の目標は日本一。「少しずつ積み重ねていけば日本一に届くと思う」と、自信も十分だ。王座奪還に向け、残り約1ヶ月で研鑽(けんさん)を積む。

(記事・写真 石澤直幸)

 

第75回関東大学女子リーグ戦 11月1日(vs松蔭大)

  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早大 28 23 23 27 101
松蔭大 17 12 21 59

 

♦早大スターティングメンバー♦

F#1菊地実蘭(スポ3=愛知・桜花学園)

F#7西ファトゥマ七南副将(スポ4=千葉・昭和学院)

C#8福王伶奈(スポ2=愛知・桜花学園)

P#13山宮好葉(スポ3=東京成徳大)

F#35衣川璃来(スポ3=埼玉栄)

コメント

F#1菊地実蘭(スポ3=愛知・桜花学園)

ーー1部残留ということなのですが、今のお気持ちをお願いします。
 試合前は今までにないくらいすごく緊張したのですが、とりあえず勝つことができてほっとしています。

ーー今日の入れ替え戦はどのような意気込みで臨まれましたか。
 普段あまり試合をしない相手で、どういう雰囲気の試合になるかも分からないし自分たちも入れ替え戦は初めてだったので、とりあえず自分たちのバスケットで勢いを持っていこうとチームで話していました。

ーーしんどいことの方が多かったリーグ戦かなと思うのですが、リーグ戦全体を振り返っていかがですか。
 勝てると思っていた相手に勝てなかったり、上を食わなきゃいけない状態なのになかなか勝てなかったりで自信を無くしてしまい、いつも最終Qで上手くいかないことが多かったです。ですが、今日は最初から早稲田のプレーをどんどん出していけたのでそこは良かったかなと思います。

ーー今日のご自身のパフォーマンスはいかがでしたか
 最初からスリーポイントを打つ本数は少なかったんですけど、ドライブしたりしながら中のミスマッチを狙って点を取りに行けたことは良かったと思います。

ーーチーム全体でインサイドを重視した攻めが見られたと思うのですが、そちらの方は作戦として決めていたことですか。
 そうですね。1部リーグの相手は留学生がいてなかなか中に攻めていくことができず、苦戦したポイントなのですが、今日の相手は留学生もいなくて攻めやすいと思っていたので、事前にみんなで話し合っていました。

ーーインカレの目標を教えてください。
 日本一を取ることが目標です。インカレまでに少しずつ積み重ねていけば日本一にも届くと思うので、その目標を達成できるように頑張っていきたいです。