序盤から勢い止まらず 一気に相手を突き放し勝利!

女子バスケットボール

第59回関東大学女子選手権 5月3日 東京・日本体育大学世田谷キャンパス

 関東大学女子選手権(スプリングトーナメント)4試合目、早大は順位決定戦で松蔭大と対戦した。流れをつくれず敗北した前回の戦いを経て試合に臨む早大。第1Q(クオーター)から激しい攻防を繰り広げ、徐々に点差を引き離していく。後半の立ち上がりこそ得点が止まる時間が続いたが、すぐに早大の流れをつくり点差を引き離した。84-50で勝利し5位決定戦へと駒を進める。

シュートをする福王

 第1Q、開始30秒でF阿部心愛(スポ1=愛知・桜花学園)のアシストからC福王伶奈(スポ2=愛知・桜花学園)へパスが通り早大が先制。松蔭大のスリーポイントに苦しめられる場面もあったが、早大も着実に得点を重ねる。第2Qに入った直後、阿部の得点をきっかけに早大は勢いを増していく。相手の得点を許さず、試合開始4分から前半終了まで早大の独壇場となった。福王が抜けてからは、F菊地実蘭(スポ3=愛知・桜花学園)がリバウンドでも活躍。オフェンスリバウンドを確実に奪い早大の得点へと繋げていく。39-28で前半戦が終了した。

1対1を仕掛ける阿部

 前半の勢いのまま点差を引き離したい第3Q、立ち上がりは双方得点のない時間が続く。その中でも菊池、阿部が果敢に攻め続け連続でシュートを決めていくと、チームに勢いがついた。終盤には20点差をつけ、菊池と阿部は揺るがない強さをみせた。最終Q、早大の勢いは止まらず一気に松蔭大を突き放していく。中でもF清水瑠莉(人2=茨城・下妻第一)がシュートを決める場面が多く見られた。鋭いドライブを武器に、積極的に攻めて点数を重ねていく。終盤にはG橋本芽衣(スポ1=京都精華学園)も出場し、8得点を収め早大は大差をつけ勝利した。

ドライブで相手を抜く清水

 終始リードした状況で試合を進め、早大らしいプレーで順位決定戦を制した。第4Qで大きな活躍をみせた清水は自身のプレーを振り返り「ディフェンス面で課題が残ってしまった」と語る。最終戦の相手は、留学生を擁する拓殖大。笑顔で終われるように白星で飾りたい。

(記事 永由結衣、写真 権藤彩乃)

第59回関東大学女子選手権 5月3日(vs松蔭大)

  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早大 24 15 19 26 84
松蔭大 22 13 50

♦早大スターティングメンバー♦

F#1菊地実蘭(スポ3=愛知・桜花学園)

C#8福王伶奈(スポ2=愛知・桜花学園)

F#12阿部心愛(スポ1=愛知・桜花学園)

P#13山宮好葉(スポ3=東京成徳大)

F#35衣川璃来(スポ3=埼玉栄)

コメント

F#6清水瑠莉(人2=茨城・下妻第一)

ーー今日の試合全体を通していかがでしたか 

 最初出たときにファウルを2回もらってしまって、結構自分の中で厳しい状況になってしまいました。でもその後出たときにファウルをしないで、しっかりプレッシャーディフェンスを受けれたし、自分でどんどんアタックしてリングに迎えたのでそこはすごくよかったかなと思います。 

ーー個人のプレーを振り返っていかがでしたか

 私は結構ドライブが得意なので、そこの部分で自分からどんどん1対1で仕掛けられましたし、ディフェンスがついてない時とか下がった時とかは、スリーポイントを狙って確実に決めることができました。ディフェンスの面では少し課題が残ってしまったのですが、オフェンスの面で言ったらすごく良かったかなと思います。

ーー山梨学院大との試合を踏まえて、今日の試合で特別に意識していたことはありますか

 昨日はオフェンスリバウンドにあんまり絡むことができず、今日は相手の身長が低くミスマッチということもあったので、自分でどんどんオフェンスリバウンドを行こうと思って試合に臨みました。

ーー明日の試合に向けて

 相手はまだ分かりませんが今日より相手も強くなると思うので、そこでディフェンス面ではファウルの部分で無理なファウルはしないとか、オフェンス面では今日に引き続き積極的にリングアタックして、点を取りに行けるように明日もしっかり頑張っていきたいと思います。