序盤は主導権を握るも筑波大に逆転負け

女子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)は2巡目に突入し、早大は筑波大とのリベンジマッチ。序盤はハードなディフェンスからの速攻がハマり、一時は14点差をつける猛攻を見せるも、徐々に筑波大にペースを掴(つか)まれていき、第2クォーター(Q)には逆転を許してしまう。後半は、パスミスなどの拙攻が続き、相手にもスリーポイントを量産されるなど、終始相手に流れを渡したまま、62ー74で敗戦した。

 

ボールを渡す江村

 第1Qは開始直後から早大が攻守で冴え渡る。筑波大に速攻で先制を許すも、G江村優有(スポ3=愛知・桜花学園)のジャンプシュートで追いつくと、C中野雛菜(スポ3=神奈川・東海大相模)のレイアップですぐさま逆転。固いディフェンスでターンオーバーを誘い、筑波大にシュートの機会すら与えない。さらに、江村のバスケットカウント、G中山桂(スポ4=愛知・桜花学園)、C菊地実蘭(スポ1=愛知・桜花学園)のスリーポイントなど、猛攻は止まらず。終了間際に相手に連続でスリーポイントを決められるも、22ー16で第2Qへ。このまま早大の流れが続くかと思われたが、やはりそう簡単にはいかない。ファールがかさみ、徐々に点差を詰められていく。また、第1Qでは容易に突破できていた筑波大のディフェンスを打ち崩すことができない。連続でシュートをブロックされ、そこから速攻を決められ逆転を許し、36ー38で前半を折り返した。

 第3Q、序盤はなんとか筑波大にくらいつく。最初の攻撃でF江頭璃梨(スポ3=宮崎・小林)がバスケットカウントを獲得して同点に追いつき、その後逆転に成功する。しかし、すぐさま相手にスリーポイントを決められ突き放すことはできず。その後は取って取られての拮抗(きっこう)した展開が続くも、早大のファールトラブルで徐々に点差が開いていく。すかさず早大はタイムアウトで流れを切るも、タイムアウト明けにまたもスリーポイントを沈められ、7点ビハインドで最終Qへ。第4Q最初の攻撃でなんとか点を決めたいところだったが、ここを外してしまう。こうなると一気に筑波大のペースに。直後にスリーポイントを決められ、10点差とされると、早大のパスミスなども相次ぎ点差を縮めることができず、終わってみれば12点差をつけられ敗北した。

 

フリースローを打つ江頭

 Gフェスターガードヤヤ主将(スポ4=宮崎・小林)を欠いた今試合。序盤は勢いそのままに得点を量産するも、徐々に拙攻が目立ち始め、勝利を掴むことはできなかった。G山宮好葉(スポ1=東京・成徳大)は、「ターンオーバーで終わる攻撃が連続してしまって離されてしまった」と振り返る。また、特筆すべきは、スリーポイントの成功率。早大は21本中4本に対して、筑波大は24本中12本と、2本に1本の確率でシュートを決めている。勝負どころで決め切れるかどうかが明暗を分けたと言っても良いだろう。厳しい戦いが続くリーグ戦。次戦は絶対王者東京医療保健大。強敵ではあるが、ここぞという場面で決め切れば勝機は見えてくる。

(記事 長屋咲希、写真 田中瑠花)

関東大学女子リーグ戦 10月7日(vs筑波大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

22 14 16 10 62
筑波大 16 22 21 15 74

◇早大スターティングメンバー◇
G#13 山宮好葉(スポ1=東京成徳大)

G#21 中山桂(スポ4=愛知・桜花学園)

C#22 中野雛菜(スポ3=神奈川・東海大相模) 

G#23 江村優有(スポ3=愛知・桜花学園)
F#32 江頭璃梨(スポ3=宮崎・小林)

コメント

F江頭璃梨(スポ3=宮崎・小林)

――後半で離されてしまい、惜しくも敗戦となりました。今日の試合を振り返っていかがでしたか

 今日試合の前半は大差をつけることができたのですが、後半でみんなが少し足止まってしまって、早大の速いバスケットができずに1対1で完結するようなオフェンスで終わってしまって自分たちの流れを自分たちで止めてしまったと思うので、そこが1番の敗因ですね。

――前半のよかったところをディフェンス面とオフェンス面それぞれから教えてください

 オフェンスは早大のバスケットの全員で走って全員で点数を取りにいくっていうところが最大限に発揮されていたことです。ディフェンスは、 監督(大西真由監督、平20卒)はこのことを守るではなく攻めるって言うんですけど、相手に合わせて守るってよりも攻めた守りができていたので、それが相手のミスやターンオーバーに繋がって、自分たちの得意の速いバスケットに繋げられたのがすごいよかったと思います。

――下級生とプレーすることが昨年よりさらに増えました。意識していることはありますか

 あまり意識はしてないんですけど、気づいたら自分がこのコートに立っている中で1番上の学年だったので気づいたときには「今ディフェンス頑張るよ」とか、「1本とろう」とか、「相手チームファールだからこう攻めようね」とか簡単な声かけをしたり、新しく入ってきたメンバーに対してポジティブな声かけをしたりすることを心がけています。

――後半離されてしまった要因はなんだと思いますか

 早大の流れを自分たちで止めてしまったということと、ディフェンスの面で相手がやりたいプレーを相手が落ち着いた余裕のある状態でやらせてしまった。今までやってきた対策をコートに立っている全員が最大限に発揮できてなかったというのが敗北の原因ですね。

――明日の試合に向けて修正したいことを教えてください

 今日のいいところはそのままいいイメージを持って入れるようにしつつ、悪かったところとしては、ディフェンスのプレッシャーかけずに守ってしまったところとか、オフェンスの足が止まってしまったところだと思うので、全員で運動量増やして、早稲田らしくどんどん走って勝ちに行きたいと思います。

G山宮好葉(スポ1=東京成徳大)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

みんな走れていてよかったんですが、リズムができなくて相手のペースにズルズル引きずりこまれ、最後は引き離されてしまいました。自分たちのミスが原因だったから、 相手どうこうより自分たちの流れが作れなかったのがよくなかったかなと思います。

――前回の対戦から今回に向けて意識したことを教えてください

ヤヤさんがいないチームになって、今回の試合はリバウンドをとにかく意識してこの1週間やってきたんですが、自分たちの方が小さいのでボックスアウトを頑張らなければいけないんですがまだまだです。

――前半の攻撃を振り返っていかがでしたか

前半はまあまあ走れていてディフェンスからブレイクが出たり、オフェンスが止まった時もバックカットとかして、ボールが動いていたので良かったかなと思います。

――アシストがたくさんありましたがご自身のプレー振り返っていかがでしたか

アシストは元々得意なんですが、今はもっとアタックして点に絡まなきゃいけない立場なので。アシスト寄ってきたらパスしますが、もっとアタックできるように頑張ります。

――後半離されてしまった要因はどこだと思いますか

エムさん(江村)が下がった時に自分がガードになって、シュートまで行かないでターンオーバーで終わる攻撃が連続してしまって離されてしまったので、自分が原因でチームの流れを崩してしまったかなと思います。

――最後に次戦に向けて一言お願いします

明日の相手の東京医療保健大は前回延長戦だったけど、この期間に相手も変わってきてるので、初戦の気持ちでみんなで気持ちを1つにして勝ちきれるように頑張ります。