逆転のチャンスをものにできず、山梨学院大に敗戦

女子バスケットボール

 トーナメント準々決勝、早大は山梨学院大と対戦した。第1Q、点の取り合いとなり互いにリードを許さない。しかし、第2Qに山梨学院大にペースを握られると、7点ビハインドで迎えた後半には、連続でスリーポイントを沈められ、一気に15点差に。第4Qにハードなディフェンスから逆転を図るも、速攻でのシュートを決めきれず94-104で敗戦した。

 「(前の試合で)自分たちのオフェンスのペースでできなかったのでもっとやろう」(山宮好葉、スポ1=東京成徳大高)と話して挑んだ準々決勝。第1Qは両者譲らず点の取り合いとなる。インサイド中心に攻める山梨学院大に対し江頭璃梨(スポ3=宮崎・小林)や中山桂(スポ4=愛知・桜花学園)のドライブで応戦。2点ビハインドで第2Qに入るも、攻守でインサイドを支配する山梨学院大にペースを奪われ、一時は12点差まで引き離される。前半終了間際、山宮のプレッシャーディフェンスや江村優有(スポ3=愛知・桜花学園)のスリーポイントで後を追う早大に対し、山梨学院大はダメ押しのバスケットカウントでスコアを45-52とし、試合を折り返した。

今試合46得点を記録した江村

 後半、ディフェンスから流れを掴み、中山のスリーポイント、江村のジャンプシュートなどで得点する。しかし山梨学院大に連続でスリーポイントを許し、第3Q残り3分で15点差に。たまらずタイムアウトをとったが、その後も「えむさん(江村) の1対1が多くなってしまった」(山宮)と、オフェンスでボールが止まり流れを取り戻すことができずに最終Qに突入した。16点差で始まった第4Q、ハードなディフェンスから速攻に持ち込み、何度も連続得点のチャンスを作るも、アウトナンバーでのシュートが決まらず、逆転することはできなかった。早大は94-104で山梨学院大に敗戦し、準々決勝敗退となった。

最上級生としてチームを引っ張る中山

 シーズン最初の大会はいい攻めの形を作れなかったり、ここぞの一本が出なかったりと、課題が残る結果となった。秋のリーグ戦までに課題を修正し、チームとして力をつけることができるか。

(記事 冷水睦実、写真 渡辺詩乃)

 

関東大学女子選手権 5月3日(vs日大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

27 18 26   94
山梨学院大 29 23 35 17 104

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 フェスタ―ガードヤヤ(スポ4=宮崎・小林)

G#21 中山桂(スポ4=愛知・桜花学園)

Ⅽ#22 中野雛菜(スポ3=神奈川・東海大相模)

G#23 江村優有(スポ3=愛知・桜花学園)

F#32 江頭璃梨(スポ3=宮崎・小林)

 

コメント

山宮好葉(スポ1=東京成徳大高)

――前半から追いかける展開が続きました。ベンチでどんな話をしていましたか

 山梨学院さんの対策はしてきていて、ディフェンスはアシストをしてオフェンスはボールを回そうという話をしていました。ですが、前半得点が止まっている時ボールが止まっている時間が長かったのでそこを改善しようという声かけをしていました。

――ハードなディフェンスが印象的でした。自身の強み、求められてると思うこと

 自分は1年生なので先輩たちがオフェンスでハードにできるように自分がディフェンスでしっかり相手のエースをいじめて、オフェンスではアシストが得意なのでディフェンスとアシストをチームに貢献して、この1年間は頑張りたいと思っています。

――チームとしてディフェンスで意識していたこと

 相手に留学生がいるので、そこに対するヘルプをもう少し早く対策しようという話をしてたんですけどそこの詰めが甘くてやられてしまいました。リバウンドも取られてしまうことが多かったのでもっとそこは対策するべきでした。

――昨日から修正しようと話していたこと、それはできましたか?

 昨日自分たちのオフェンスのペースができなかったのでもっとやろうという話はしていたのですが、後半はえむさん(江村優有、スポ3=愛知・桜花学園) の1対1が多くなってしまったのがこれからの1年間チームでやっていかなければいけないことだと思いました。