インカレ初戦、後半巻き返し松蔭大に勝利!

女子バスケットボール

 全日本大学選手権(インカレ)が始まった。関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)5位の早大は初戦、同9位の松蔭大と対戦した。試合の入りはリングに嫌われ互いにロースコア。第2クオーター(Q)に入っても早大は得点を積み上げることができず4点ビハインドで前半を終えた。しかし後半、G中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)のスリーポイントで逆転に成功すると、G江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)の連続得点で一気に松蔭大を引き離す。そのまま逃げ切り96-86で勝利した。江村は48得点を記録。次戦は昨年女王・東京医療保健大と対戦する。

1年半ぶりにコートに立った桂

 「負けたら終わりなので一戦一戦やってきたことをしっかり出し切る」(江村)と臨んだ早大。前半は気負いが見られ、シュートが入らない。3点ビハインドで第2Qに入ると、Gフェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)のバスケットカウントで逆転。しかし、松蔭大は#7高林奈々のスリーポイントで流れをつかみ逆転し返すとそのまま37-41で試合を折り返した。

 第3Q、中山のスリーポイントで逆転すると、前半当たっていなかった江村のシュートが当たり始める。江村の連続得点、初出場のG西ファトゥマ七南(スポ1=千葉・昭和学院)のゴール下シュートなどで一気に10点差まで離した。第3Q終了間際にはF桂蘭主将(スポ4=愛知・桜花学園)が1年半ぶりにコートに立ち、会場をわかせた。最終Q、松蔭大が猛追するも逃げ切り96-86で勝利した。

アウトサイドシュートを打つ西

 前半はリングに嫌われたが、後半、江村の活躍で逃げ切った早大。次戦は今シーズン勝てていない東京医療保健大との対戦だ。江村は「チームを勝利に導けるように頑張りたい」と意気込んだ。

(記事 冷水睦実、写真 宮島真白)

全日本大学選手権 12月8日(vs松蔭大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

12 25 33 26 96
松蔭大 15 26 22 23 86

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 フェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)

G#21 中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)

G#23 江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)

F#32 江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)
F#88 川岸柚(スポ1=群馬・市太田)

コメント

G江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)

――試合を振り返って

試合全体を通して、特に最初の方はチームとしてディフェンスでコミュニケーションが足りずにドライブのヘルプが遅れたりその後のキックアウトに対してローテーションターンがいなかったりスクリーンでノーマークが作られたりということがあったのでそこをしっかり修正したいです。あとは、24秒取り切るとか相手のターンオーバーになるというところで最後までボールマンプレッシャーをかけずにシュートを決められたりということがあったので、そこを修正してオフェンスにつなげていきたいです。個人的にはシュートを外しすぎで・・・精度がめちゃめちゃ悪かったです。シュートを一番(多く)打っている限り、しっかり精度を高めてしっかり点数につなげていけるようにやっていきたいと思います。ディフェンスでもオフェンスでも声でもチームを引っ張っていけるように頑張ります!

――試合序盤は全体的に気持ちが入りすぎているような様子も見られました

ここで負けたら終わりなので一戦一戦やってきたことをしっかり出し切るというところで・・・その気持ちというのはディフェンスの面でルーズボールやリバウンドで出すものだと思っているので、ディフェンスからとにかく頑張ろうと話しました。

――後半に入ってシュートが当たり始めましたが、何を考えていましたか

ハーフの時にシュートを修正しました。特に何かを考えるということはなく、まずはとにかくディフェンスからオフェンスにつなげていこうという話をしていました。

――途中でF桂蘭主将(スポ4=愛知・桜花学園)が交代で入りました。どのような声をかけましたか

ちょっとキャプテンが緊張しているというか、肩に力入ってるかなと思ったので、「力抜いて!普通にシュート決めてくれれば本当にいいので、アシスト狙いますね」って 言って。アシストはちょっと出せなかったんですけど、すごくいいディフェンスとリバウンドをしてくれて、それでオフェンスにつなげられたのでやっぱりキャプテンだなと思いました。

――明日への意気込みをお願いします

明日はリーグで負けたチームですが、今日のディフェンスの修正点をしっかり修正して、オフェンスでは本当に自分の精度が悪かったのでそこをもっと精度高めていきます。ディフェンスはチームディフェンスで、オフェンスは今までやってきたことをしっかりやり切れば勝てると思うので、チームを勝利に導けるように頑張りたいと思います!

F桂蘭主将(スポ4=愛知・桜花学園)

――久々のコートはいかがでしたか

出させてもらえてありがたいし、コートにいるみんなも笑顔で迎えてくれて、ベンチの子もすごい笑顔で送り出してくれて、戻ってきても笑顔で迎えてくれて、ほんとに最高の仲間たちだなって思いました。

――今日に向けた思いを教えてください

急ピッチで復帰に向けて頑張ってて、オールコートの練習は4回しか入ってないんですけど、その中ですごいフィンさん(大西真由監督、平20卒)も、納得する形で終わるのが1番いいからって言ってくれて、本当に感謝しかなくて、 自分があの 出たいっていうわがままもドクターとかトレーナーさんも聞いてくれて、最後まで叶えさせてくれようと、本当に頑張ってくれて。戦力になってチームを勝たせてあげたいっていうのは、1番の目標ではあったんですけど、チームが勝つためなら、全然どんな立場でもいいから、もう本当に全てを捧げてやりたいです。

――3Qに呼ばれたときの気持ちは

1回ひなって呼ばれたときに間違えちゃったんですけど(笑)。でも、呼ばれた時は本当にやっとここまで来たというか、 すごい大事な場面だったけど、みんなと楽しんで、やってやるって強い気持ちになれました。

――メッセージをお願いします

本当にいっぱいたくさんの人に支えられて、ここまで本当に来れたから。病院のドクターも2回目の断裂のあとで、手術したら間に合わないから、注射だけでやっていこうっていう方針もすごい考えてくれて送り出してくれて。で、そこにトレーナーさんとかも怪我させたくないって思いでやってくれてるからこそ、自分以上にすごく慎重にやってくれて感謝しかないし、監督も出してくれて、本当に普段からすごいあの4年生のチームだからって言ってくれて、自分たちのことを思ってくれて、 やっぱりほんとに何よりもチームメイトが頑張れる力になるし、ほんとに大好きです。