序盤は善戦するも及ばず、東京医療保健大に敗戦

女子バスケットボール

 前節で山梨学院大にあと一歩のところで惜敗した早大は、インカレ5連覇中の女王・東京医療保健大と対戦した。第1クオーター(Q)は、粘り強いディフェンスとミドルシュートで食らいつき、19-19の同点。しかし第2Q、留学生選手を中心に攻める相手に対しディフェンスが対応できず、一気に15点差をつけられた。その後も東京医療保健大の安定したプレーに苦戦し、75-110で敗戦した。

 

ドライブで得点のチャンスをつくった佐藤

 格上との一戦。試合開始直後は、合わせのプレーで安定して点を取る東京医療保健大に対し、早大はミドルシュートやF佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園)、Gフェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)のドライブで食らいつく。その後、「みんなでチームルールを表現することができていた」(C中野雛菜、スポ2=神奈川・東海大相模)と、早大の粘り強いディフェンスで相手にいいシュートを打たせない。流れをつかみたいところだが、相手の固いディフェンスに対して攻めきることができず、拮抗(きっこう)したまま、19-19で第1Qが終了した。

 第2Q開始早々、東京医療保健大のCジョシュアンフォノボテミトペのポストプレーとバスケットカウントで追いかける展開に。F江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)のジャンプシュートなどで早大も懸命に得点するが、早大のターンオーバーからスリーポイントを決められ、8点差に。タイムアウトが明けても立て直すことはできず、あっという間に15点差をつけられた。「留学生に高さを生かしたプレーを簡単にさせてしまっていた」と中野が振り返るように、テミトペを止めることができず、ファールがかさんだ。佐藤のスティールなど、得点のチャンスはあったが、相手の固いディフェンスを前に流れをつかむことはできず、36-55で試合を折り返した。後半もヤヤを中心に懸命にプレーしたが、75-110で敗戦した。

 

32得点を記録し、チームを引っ張ったヤヤ

 早大はリーグ戦3連敗となった。次戦は今試合同様留学生選手を有する現在無敗の白鴎大と対戦する。1次リーグ最終戦、拓大戦に向けいい流れを作りたい。

(記事、写真 冷水睦実)

関東大学女子リーグ戦 10月8日(vs東京医療保健大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

19 17 18 21 75
東京医療保健大 19 36 30 25 110

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 フェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)

F#11 佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園) 

G#21 中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)

C#22中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模)
F#32 江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)

コメント

C中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模)

――この試合に向けて話していたことを教えてください

留学生の守り方について話しました。特に東京医療はオンボールのスクリーンが多いチームなのでどのように守るかを何度も話しました。実際に試合中には何度も留学生に中のプレーをやられてしまったので、試合中に相手にアジャストし守り方を変えたりしました。

――出だしのよかったところを教えてください

みんなでチームルールを表現することができていたのが良かったと思います。特にディフェンスのローテーションが上手く機能していたのでそこからオフェンスに良い流れを持ってくることができたのだと思います。

――2Qに突き放された要因は

ディフェンスでは、留学生に高さを生かしたプレーを簡単にさせてしまっていた所だと思います。オフェンスでは、自分たちのミスで相手に簡単に速攻に持ってかれてしまった所だと思います。

――ご自身は久しぶりの長いプレー時間でした。意識したことは

留学生の守り方の部分でできる限り回り続けることと、リバウンドを取らせないためのボックスアウトを意識していました。また、力では勝つ事が出来ないのでいつもよりも少し遠めの位置でボールを受けてからのドライブを意識しました。

――明日は白鴎大戦です。今日の試合を踏まえて意識したいことを教えてください

明日も私よりも身長が高く、パワーのある留学生をつくことになるので簡単にボールを持たせないことと、今日ピックのところからズレを作られてしまったのでチームで決めたピックの守り方を徹底したいです。