ディフェンスに課題を残し、山梨学院大に惜敗

女子バスケットボール

 リーグ戦初黒星から一夜明け、早大は山梨学院大と対戦した。出だしはリードするも相手の連続スリーポイントで逆転される。その後点差を詰め、1点差で試合を折り返した。後半も激しい点の取り合いが繰り広げられ、最終Q残り30秒で同点。山梨学院大のCアググアチカチュクウがポストプレーを決めたのに対し、G江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)がドライブを仕掛けるも、得点することはできず。早大はリーグ戦2連敗を喫した。

シュートを狙う江頭

 試合は早大の3連続速攻で始まった。すかさずタイムアウトで流れを切った山梨学院大はG杉本りくのスリーポイントを中心に連続得点で逆転。対する早大は「留学生選手以外のところを乗らせてしまって点数を取られた」(F江頭璃梨、スポ2=宮崎・小林)と勢いに乗る相手を止めることができず、いいリズムでオフェンスに持ち込むことができない。タイムアウト後江村、F川岸柚(スポ1=群馬・市太田)のスリーポイントで立て直したものの18-26で第1Qを終えた。第2Q、江村、江頭のバスケットカウントで流れをつかみ、Gフェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)のスリーポイントで逆転したものの48-49で前半を終えた。

 ハイペースなゲームとなった今試合。後半も点の取り合いが続いた。第4Q、江頭、G中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)のスリーポイントが決まるも、山梨学院大もバスケットカウントで流れを渡さない。互いに譲らぬまま、残り30秒で同点。21秒にアググアがポストプレーを決めたのに対し、江村がドライブを仕掛けるも得点できず。早大は熱戦を勝ち切ることができず、96-99で敗戦した。

 

スリーポイントを打つ川岸

 「2日連続負けたことはチームにとって結構なダメージになってしまった」と江頭が言うように、試合後の選手の顔は浮かなかった。大きい相手に対してディフェンスを頑張り切ることができず、やりたいことをやらせてしまった。しかし、次戦は女王・東京医療保健大との戦いだ。切り替えて、「自分たちの良さを最大限に引き出し合った全員バスケで戦う」(江頭)と意気込んだ。

(記事、写真 冷水睦実)

関東大学女子リーグ戦 9月25日(vs山梨学院大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

18 30 22 26 96
山梨学院大 26 23 23 27 99

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 フェスターガードヤヤ(スポ3=宮崎・小林)

F#11 佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園) 

G#21 中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)

G#23 江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)
F#32 江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)

コメント

F江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)

――試合を振り返って、今の気持ちをお願いします

率直にとても悔しいです。前の日の試合も接戦で負けてしまって、今日こそは絶対に勝ち切ろうとチームでミーティングや相手のアジャストをしたのですが、今日の接戦も勝ち切ることができなくて、本当に悔しい気持ちでいっぱいです。

――相手のオフェンスの特徴と早大のディフェンスでの課題を教えてください

相手の特徴は留学生の所で点を取ろうとしてくるところと、セカンドリバウンドが強いというところだったと思います。だからこそ早稲田はもっとボールマンプレッシャーをかけて中を見させないようにしたり、三線が裏はカバーするようにしたりして全員で守らなければならなかったと思いますが、それらが徹底できてなかったと思います。また、留学生以外のところを乗らせてしまって点数を取られたのも敗北に繋がっていたと思うので、一対一のディフェンス力も課題だと思います。

――ご自身は留学生選手とのマッチアップが多かったです。どんなところを意識しましたか

ディフェンスは力では絶対に勝てないので、三線がいることを信じて面を取らせないようにとにかくフルフロントで守るように意識しました。オフェンスはブロックが好きな選手だったので、ポップでスリーポイントを狙ったりハイポストなどに合わせてミドルショットを狙っていきました。

――勝ち切れませんでしたが、試合後チームでどんな話がありましたか

2日連続負けたことはチームにとって結構なダメージになってしまったけれど、結果は結果で変えられないし、リーグ戦が終わったわけではないので、自分たちの課題をもう一度見つめ直して、前向きに前向きに戦っていくしかないという話をしました。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

次の2試合も早稲田よりはるかに大きく、フィジカルも強い相手になりますが、小さいチームだからこそできるバスケットであったり、自分たちの良さを最大限に引き出し合った全員バスケで戦い、勝ち抜きたいと思います。応援よろしくお願いします!