筑波大との接戦を勝ち切れず、惜しくもリーグ戦初黒星

　関東大学女子リーグ戦（リーグ戦）は第５節を迎え、早大は同じく未だ黒星のない筑波大と対戦した。序盤はＦ佐藤実花（人１＝岩手・盛岡白百合学園）のバスケットカウントをきっかけとして早大が流れをつかんだものの、高さのある相手に対してゴール下のディフェンスで苦戦し徐々に失速。２点リードされて前半を終えた。後半に入ると、F江頭璃梨（スポ２＝宮崎・小林）を中心に連続得点を奪い、追いつく場面あったものの、やはり身長のミスマッチを突かれた攻撃を止められず、筑波大に惜敗。早大はリーグ戦初黒星をつけた。

果敢なプレーで流れを作った佐藤

　第１クオーター（Q）は相手のスリーポイントで幕を開けた。さらに速攻を決められるも、早大も負けじと「大きい選手が多かったので、自分のスピードの面を生かした」（佐藤）という佐藤のドライブ、G江村優有（スポ２＝愛知・桜花学園）のスリーポイントで決め返す。しばらく拮抗（きっこう）した展開が続いたが、佐藤が果敢な攻めでバスケットカウントを奪い、一気に流れを引き寄せる。早大が連続得点し、９点リードして第１Q終了。好調な滑り出しとなった。しかし第２Qからは流れが一変。開始早々相手に４連続得点を許してしまう。タイムアウトを挟むも流れは変わらない。江村が積極的にオフェンスを仕掛け、点をもぎ取るが、リードは奪われたまま２点ビハインドで前半を終えた。

　後半戦は佐藤の巧みなアシストで早大が先制。しかし身長のミスマッチを利用され、相手に４連続得点を奪われてしまう。早大のタイムアウト後、F川岸柚（スポ１＝群馬・太田）、Gフェスタ―ガードヤヤ（スポ３＝宮崎・小林）が続けて得点し、持ち直す。さらに江頭のオフェンスが光り、第３Ｑ残り１分を切ったところで同点に追いつくも、引き離すことはできない。両者譲らない展開のまま始まった最終第４Q、ゴール下のシュートを止めきれず、相手に続けて得点されるが、早大もG中山桂（スポ３＝愛知・桜花）がロングシュートを決めるなど、攻めの姿勢を見せ、食い下がる。しばらく一進一退の攻防が続いたが、残り２分での筑波大のタイムアウト後、相手の高さを使った攻撃を止めきれず、66－72で惜しくも敗戦。早大の連勝は途絶えた。

チーム最多22得点を記録した江頭

　今回の試合では、オフェンスではドライブを中心として積極的に攻撃を仕掛けることができたものの、身長差のある相手に対してのディフェンスにおいて課題が見られた。次戦の相手、山梨学院大も留学生選手をはじめ、高さのあるチームだ。今回の課題を糧に、チーム一丸となって勝利をつかみ取れるか。

（記事　権藤彩乃、写真　冷水睦実）