準決勝で東京医療保健大に完敗

女子バスケットボール

 関東大学女子選手権(トーナメント)準決勝、早大は全日本大学選手権(インカレ)5連覇中の東京医療保健大と対戦した。第1クオーター(Q)前半はお互いにディフェンスを頑張り互角の展開。しかし、相手の高いディフェンスを前にしてシュートが決まらなくなり、徐々に離される。第2Q、ほぼ交代なしで戦ってきた早大に疲れが見え、良くない時間帯が長くなる。第2Q半ばで20点差をつけられると、その後は東京医療保健大のワンサイドゲームとなり、早大は77-114で敗戦した。

 

留学生選手相手に健闘した中野

 試合開始直後は江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)を中心に動きのあるバスケを展開。オフェンスでは江村、江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)のドライブとミドルシュートが決まり、ディフェンスでは「とにかく前だけ守った」という留学生選手に対する中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模)の好守が光り、最大5点リードと健闘する。しかし、選手層が厚く数分ごとに選手交代を繰り返す東京医療保健大に対し、ほぼ交代するメンバーがいない早大は体力面で削られる。第1Q後半から第2Qにかけ、相手の堅いディフェンスを前にいいシュートを打つことができず、シュートが決まらない。第2Q半ばで20点差をつけられると、その後も疲れから攻守で足が止まってしまう。そのまま35-62で試合を折り返した。

 後半も、中野が「江村さんが運んできてパスが回らないまま1対1もしくは1対2などになってしまっていた」というようにオフェンスはなかなか江村からボールが離れない。ディフェンスでも元気ならできていたはずのディフェンスのローテーションでも疲れてフリーの選手を作ってしまう。そんな中でも江村のバスケットカウントやスリーポイント、田端夏海(スポ2=三重・津西)のアウトサイドシュートなど個々のプレーで奮闘するものの、点差は開き続け、77-114で敗戦した。

 

今試合もチーム最多得点の江村

 早大の課題である選手層の薄さが全面に出た試合だった。しかし、試合開始直後やハーフタイム明けなど東京医療保健大相手に互角かそれ以上に戦える時間帯もあった。この夏どんな練習をすべきか見えた試合だったのではないだろうか。次戦、3位決定戦はこれまで数々の熱戦を繰り広げてきた筑波大との対戦だ。中野は「スプリングキャンプで敗れた相手なので最初からオフェンスでもディフェンスでも全力で攻撃的に戦っていきたい」と意気込んだ。

(記事 冷水睦実、写真 宮島真白、落合俊)

関東大学女子選手権 5月7日(vs東京医療保健大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

17 18 13 29 77
東京医療保健大 25 37 28 24 114

◇早大スターティングメンバー◇
F#32江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)

C#22中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模) 

G#21 中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)

F#11佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園)
G#23 江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)

コメント

中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模)

――留学生へのディフェンスで、うまくできたなってところ、意識したところは何ですか

試合前ミーティングでとにかく留学生に触れないでひたすら周りをぐるぐるしよう!となっていたのでそこを意識して守りました。とにかく前だけ守って後ろは他の人達にたくさん助けて頂いたので上手く守れたのだと思います。

――チーム全体として、オフェンスはなかなかやりたいことができていなかった気がします。どうやって攻めようと話していましたか

試合前ミーティングでは時間をかけて1本1本攻めていこうと話し合いをしました。昨日東京医療大と戦っていた立大がラリー数を減らすことによりいい勝負をしていたのでそこを真似してみようとなっていました。 試合の途中では江村さんが運んできてパスが回らないまま1対1もしくは1対2などになってしまっていたので、パッシングをしてズレを作ってから攻めようと話していました。

――明日への意気込みをお願いします

スプリングキャンプで敗れた筑波大なので最初からオフェンスでもディフェンスでも全力で攻撃的に戦っていきたいです。筑波大は全体的に身長が高い選手が多いのでスクリーンアウトなど徹底して勝ちに行きます!