トーナメント初戦、快勝!

女子バスケットボール

 今シーズン最初の大会となる関東大学女子選手権(トーナメント)が開幕した。n日本一を目指す早大は初戦、国際武道大と対戦した。第1クオーター(Q)、激しいディフェンスから連続で得点し、33-7と大差をつける。その後、課題を残しつつも着実に点を重ね、危なげなく105-67で勝利した。次戦は国学院大と対戦する。今回出た課題を修正し、次につなげることができるか。

 「最初はディフェンスから入ろう」(G中山桂、スポ3=愛知・桜花学園)と話していた早大は、激しいプレッシャーをかけ相手のミスを誘う。G江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)らガード陣が厳しく当たり、周りはスムーズなローテーションですきを与えなかった。スティールから速攻を仕掛け、連続得点。中山の連続スリーポイントなどで一時は29-2というスコアとなった。その後もF江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)のアウトサイドシュートなどで着実に得点を重ね、58-30で試合を折り返す。

 

 33得点を記録した中山

 後半も早大が安定した得点力を見せ、点差を広げた。しかし、試合を通してディフェンスリバウンドが取り切れない場面が多かった。「取られていたリバウンドがそのまま(相手の)シュートにつながってしまう」(中山)ような、流れを渡してしまうかもしれない修正すべき点だ。一方で、新戦力の活躍も見られた。F佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園)は「アドバイスをもらってその場で修正できた」と手応えを感じていた。早大は105-67でトーナメント初戦快勝した。

 

27得点を記録した江頭

 スターティングメンバーの内3,4年生は1人だけという若いメンバーで挑んだこの試合。「雰囲気に飲み込まれないかとても心配だった」(中山)というが、集中して入りから相手を圧倒することができた。課題はあったものの、今後につながる良いゲームだった。

(記事 冷水睦実、写真 野中美結)

関東大学女子選手権 5月4日(vs国際武道大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

33 25 30 17 105
国際武道大 23 20 17 67

◇早大スターティングメンバー◇
F#32江頭璃梨(スポ2=宮崎・小林)

C#22中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模) 

G#21 中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)

F#11佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園)
G#23 江村優有(スポ2=愛知・桜花学園)

コメント

G中山桂(スポ3=愛知・桜花学園)

――初戦勝ちましたが率直な気持ちは

 相手はもう何戦かしている中で、自分たちは初戦だったので、トーナメントという大会の中で雰囲気に飲み込まれないかとても心配でした。でもしっかり入りからプレッシャーをかけられて、最初の入りはとても良かったなと思うので、これでみんなちょっと落ち着けるかなと思います。

――第1Qでのディフェンスが良かったポイントは

 このチームは機動力で勝つしかないとずっと言われていました。でもプレッシャーディフェンスから速攻でやっていこうってみんなで話していたので、とにかく最初はディフェンスから入ろうということで前の2人3人がプレッシャーをかけてそれに対応して、みんなが連動してできたかなと思います。

――リバウンドが思うように取れなかった場面が見られましたがチームでどのような話が出ましたか

 ずっと試合が始まる前からコーチにはリバウンドが大事だと言われていたのですが、その中での意識が足りず、ローテーションからの難しいボックスアウトがしっかりやり切れていなかったかなというのはすごく言われました。これから(トーナメント戦を)上がるにつれて今回の試合で取られていたリバウンドがそのまま(相手の)シュートにつながってしまうことがあるので、しっかりこれから修正していきたいと思います。

――ご自身絶好調だったと思いますがどのような点が良かったと思いますか、今後見てほしいプレーはありますか

 昨年の4年生のキャプテンがシューターで、チームの要になっていて、自分は新チームが始まってからそのポジションをチームの中での役割として担っていると思うので、しっかり空いたら打つ、来たらドライブ、とシンプルにやろうと思って、チェックが来なかったから打つ、と難しく考えずにできたのでそれは良かったかなと思います。これから見てほしいのは、自分だけじゃなくてみんな点が取れるし、個々の特徴が強いと思うので、その特徴を生かした上での早稲田のバスケットボールを見てほしいと思います。

――試合を通して反省点を挙げるとすれば

 ボックスアウト、リバウンドです。リバウンドが取れきれなかったのでしっかり修正していきます。

――今後の試合への意気込み

 ベスト4には入って、日本一を目指しているチームなのでしっかり全員で戦っていきたいと思います。

 

F佐藤実花(人1=岩手・盛岡白百合学園)

――大学最初の試合、緊張しましたか

めっちゃしました。会場の雰囲気などが高校とは違って、内心すごいドキドキしていたのですが、周りにばれないようにしていました(笑)。初戦が大事と言われていたのでそれも緊張しました。

――得意なプレー、求められていると思うプレーは

ドライブと、ディフェンスをハードにつくことが得意です。

――今日はどれだけ得意なプレーを出せましたか

ドライブは行けるときは行けたけれど、ためらってしまったこともあったのでもう少し行けたかなと思います。ディフェンスは最初は相手にやられちゃったのですが、コーチからアドバイスをもらってそれをその場で修正できたのでよかったです。

――この大会への意気込みをお願いします

日本一という目標に少しでも貢献できるように、すごいプレーはできなくてもルーズボールなどの小さいプレーを自分なりにしっかりやって、チームに貢献したいと思います。