インカレ初戦、武庫川女子大に快勝! 2回戦に勝ち進む

女子バスケットボール

 12月6日、全日本大学選手権(インカレ)が開幕した。早大の初戦は7日、武庫川女子大との一戦。F河村くるみ(教4=神奈川・座間)が「とにかく出だしから勢いを持って早稲田のリズムで戦おうと話していた」と語るように、試合開始直後から安定感のあるプレーで次々に得点を決めると、勢いそのままに点差を46-22に広げて前半を折り返した。しかし後半に入ると、相手の懸命なプレーで試合の流れが傾きかける。対する早大も必死に応戦し、流れを手放さない。その後はだんだんとペースを取り戻し、無事に試合終了。前半のリードをしっかりと守り切り、94-76というスコアで快勝し、2回戦へと進んだ。

 開始早々、「初めから自分たちの走るバスケットができた」と話すGフェスターガードヤヤ(スポ2=宮崎・小林)がスティールから速攻。続いて、F今井美沙樹(商4=山梨・富士学苑)のスリーポイント、再びヤヤの速攻で一気にスコアは7-0。これ以上ない好調な滑り出しとなった。C大原咲織(スポ4=東京成徳高)が相手の留学生を前にシュートを沈めると、早大は試合の主導権を完全につかむ。第2クオーター(Q)に入っても、早大は攻撃の手を緩めない。G江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)がスティールから速攻、ドライブからのシュート、そして24秒間際のスリーポイントを成功させると、その後も着実に点数を重ねていき、22点のリードを持って前半を終えた。

 

連続得点でベンチを沸かせた河村

 後半に入ると、相手は留学生の高さを生かしたプレーや4連続スリーポイントで猛追を仕掛ける。しかし、早大もG神山夢来主将(スポ4=埼玉栄)、ヤヤ、今井がそれぞれスリーポイントを返し、激しい点の取り合いが繰り広げられた。その後はG中山桂(スポ2=愛知・桜花学園)のドライブや第3Qのブザービーターでファウルを奪うという好プレーが光り、最終クオーターに突入。第4Qでは相手のプレスディフェンスに苦しむ場面も見られたが、リバウンドなどディフェンスを中心に立て直し、流れを引き寄せる。そのまま試合終了のブザー。「戦い続ける、攻め続ける、やめないことをやり続ける」(ヤヤ)ことで早大が勝利を手にした。

 

鋭いドライブを見せた神山主将

 今試合では、チーム全員の力が惜しみなく発揮され、早大らしいバスケットで勝利を収めることができた。苦しい時間帯でも、ヤヤは「勝てる気しかしなかったのでどうやってここを乗り越えられるかなとワクワクしていました」と自信に満ちた様子を見せた。2回戦の相手、立大は先月の東京六大学対抗戦で対戦したばかりの相手だ。「観ている人に早稲田のバスケット楽しいと思ってもらえるように全員で戦います!」(河村)と意気込んだ。現チームでプレーできる最後の大会となるだけに、チームの士気は高まっている。ここから5日連続で試合が続く。早大の日本一を目指す道のりはまだ始まったばかりだ。

(記事 宮島真白、写真 冷水睦実)

第73回全日本大学選手権 12月7日 (vs武庫川女子大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

20 26 26 22 94
武庫川女子大 12 10 26 28 76

◇早大スターティングメンバー◇
G#11 神山夢来主将(スポ4=埼玉栄)

C#7 大原咲織(スポ4=東京成徳高)

F#34 今井美沙樹(商4=山梨・富士学苑)

G#3 フェスターガードヤヤ(スポ2=宮崎・小林)

G#23 江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)

コメント

Gフェスターガードヤヤ(スポ2=宮崎・小林)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

初めから自分たちの走るバスケットができたので、いい風にインカレをスタートできたのかなと思います。

――インカレ初戦ですが、どのような心境で試合に臨みましたか

とりあえず戦い続ける、攻め続ける、やめないことをやり続けるように頑張りました。

――ご自身のプレーを振り返って、点数をつけるとしたら何点ですか

70点です。攻めることはできても特に前半のシュート確率が悪かったです。

――後半流れが悪い時間帯が続きましたが、どのような心境でしたか

勝てる気しかしなかったのでどうやってここを乗り越えられるかなとワクワクしていました。

――次戦は先日戦った立大が相手ですが、いかがですか

今まで以上に集中して自分たちらしいバスケをし続けます。

――意気込みをお願いします

日本一に向けて1試合1試合楽しんで最後に笑って終えられるように戦い続けます!

 

F河村くるみ(教4=神奈川・座間)

――今日の試合を迎えるにあたってチームで話していたことを教えてください

インカレはトーナメントである分初戦が本当に重要なので、とにかく出だしから勢い持って早稲田のリズムで戦おうと話していました。

――チームとして良かったところはどこでしたか

一人一人がリングに向かう姿勢と勢いが早稲田のバスケットに繋がっていて、それぞれの良さが出ていたことは良かったと思います! 武庫川は関西のチームで全く知らない中で、ナンバープレーや個人の特徴を事前に全員でビデオを見ながら対策したことが、試合に生かされて勝ちにも繋げられたことは良かったです。

――反対に、悪かったところはありますか

ゲームの中でも波があり、相手に連続得点されて勢いをつけさせてしまう時間帯や、リバウンドの部分など改善するべきところはしっかりしていきたいです。明日以降も流れが悪くなりかけた時にいかにすぐ流れを切って変えられるかが重要になってくると思うので、チームで共通意識持ってやっていきたいと思います!

――ご自身のプレーを振り返ってください

3Pやドライブに積極的に行けて、得点に絡めたことは良かったです。一線のガードのディフェンスでプレッシャーかけてリズムを崩すことなど、自分自身の役割で徹底すべきことがあまりできていなかったので、明日以降改善します!

――次戦の意気込みをお願いします

明日の立大戦も出だしから圧倒する勢いで、自分達のやってきたことを信じて必ず勝ちにいきます! 観ている人に早稲田のバスケット楽しいと思ってもらえるように全員で戦います!