良いリズムが続き、山梨学院大に快勝!

女子バスケットボール

 先週で折り返しを迎えた関東女子大学リーグ戦(リーグ戦)。ここまで3連敗が続いている早大は、連敗を止めるべく山梨学院大との対戦に臨んだ。試合序盤から安定したプレーを見せ、徐々にリードを広げていくと、13点差で試合を折り返す。後半には、5点差まで追いつかれる場面もあったが、リバウンドを中心にディフェンスから立て直し、再び流れを取り戻す。最終的には、84-57というスコアで無事に白星を飾った。

 G江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)のミドルシュートで先制点を取ると、ここから一進一退の攻防が続く。相手のスリーポイントやドライブから4点差をつけられるが、C大原咲織(スポ4=東京成徳高)がファウルを奪い、フリースローを2本とも沈めると、試合の流れは早大に傾く。第1クオーター(Q)残り5分で逆転すると、そのまま点差を広げ7点差で第1Qを終えた。第2Qに入っても、早大は落ち着いた試合運びを見せる。相手のスリーポイントで2点差に追いつかれると、すかさず江村がスリーポイントを返す。残り3分からは両チームのシュートがなかなか決まらない時間が続いたが、前半終了間際に早大が立て続けに得点を重ね、39-26で前半を終えた。

 

安定感のある江村

 後半が始まると、相手に3連続得点を許し、点差を1桁にされる。その後も、早大のファウルが重なり相手にフリースローを決められると、点差は5点に。しかし、24秒間守りきる堅いディフェンスや、スティールからの速攻で早大の底力を見せ、再び点差を2桁に戻す。第4Q開始直後には、「積極的にシュートを狙っていこうと思っていた」と言うG河村くるみ(教4=神奈川・座間)のプレーが光った。スティールから速攻を決めると、続けてスリーポイントを2本沈める。山梨学院大はたまらずタイムアウトを取るが、早大の勢いは止まらない。ディフェンスではしっかりとリバウンドを拾いきり、オフェンスでは4連続得点で点差を23点まで広げる。G中山桂(スポ2=愛知・桜花学園)のアシストからG境美潮(スポ3=神奈川・座間)のスリーポイント、C松崎玲那(社1=愛知・桜花学園)のシュートが決まると、点差をさらに広げ、勝利のブザーが鳴り響いた。

 

短いプレー時間ながら存在感を見せた河村

 「チーム力で戦って勝つことができた」という大原の言葉通り、多くのメンバーの活躍が見られた今試合。オフェンスでもディフェンスでも、早大の強みが際立つ一戦となった。リーグ戦も残すところあと3試合。『早稲田のバスケ』で、続く日体大との試合に臨む。

(記事 宮島真白、写真 早稲田大学女子バスケットボール部提供)

第71回関東大学女子バスケットボールリーグ戦 10月16日(vs山梨学院大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

21 18 16 29 84
山梨学院大 14 12 18 13 57

◇早大スターティングメンバー◇
G#11 神山夢来主将(スポ4=埼玉栄)

C#7 大原咲織(スポ4=東京成徳高)

F#34 今井美沙樹(商4=山梨・富士学苑)

G#3 フェスターガードヤヤ(スポ2=宮崎・小林)

G#23 江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)

コメント

C大原咲織(スポ4=東京成徳高)

――今日の試合を振り返っていかがですか

3連敗した後の大事な試合でもあったので、チーム力で戦って勝つことができたのは素直にうれしかったです。個人的には相手の強みであるセンターの得点をどれだけ抑えられるかが勝利のカギになっていたので、15点以内に抑えられたのは良かった点だったと思います。

――前半では良い流れで試合が進んでいきましたが、第3Qでは5点差まで追いつかれる場面もありました。そのときはどのような心境でしたか

追いつかれてしまった原因としては自分たちのミスによるものであったので、まず自分たちのプレーを立て直すことを考えていました。今までやってきたことをしっかりやれば大丈夫と思っていたのであまり焦らずに戦い続けることができました。

――インサイドを中心に攻めるような様子が多く見られましたが、チームではどのような話がありましたか

相手のインサイドの選手のファウルが溜まっていたこともあり、インサイドというよりも16番にマッチアップされている人が積極的にゴールアタックしようという話をしていました。

――次戦への意気込みを聞かせてください

次戦は40分間、早稲田のバスケをやり続けられるように修正点をしっかり修正して臨みます!

G河村くるみ(教4=神奈川・座間)

――今日の試合の感想を聞かせてください

リーグが始まって敗戦が続いていたので、今日は全員で戦って勝利できたことが率直にうれしかったです。ディフェンスを頑張って速い展開で全員が攻めるという、早大の良いリズムの時間帯がこれまでの試合で一番多かったと思います。良かった部分もあれば改善点もはっきりしているので、残りの試合に向けて修正していきたいです。

――チームとして連敗が続いていましたが、今日までどのように練習をしてきましたか

山梨学院大はチームの特徴や得点源がはっきりしていたので、ミーティングを通して1週間、戦い方や相手のセットの守り方など細かく確認しました。その成果が試合中盤の良いディフェンスで守りきることや、(相手の選手)個々の得意なプレーを抑えることにつながったと思います。また、一番は自分達のバスケットをしてそれぞれの良さを出していこうという話もして、良い雰囲気で今日の試合に臨めるようにしました。

――試合の途中から出場されましたが、どのような役割を期待されていたと考えていますか

相手がゾーンディフェンスになったときだったので、スリーポイントで得点に絡むことが自分に求められていたと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

リーグ戦が始まってからプレーで何も残せていない葛藤もあったので、チャンスを貰えたら失敗しても積極的にシュートを狙っていこうと思っていました。外しても周りの選手が打ち続けてと声をかけてくれて、後半も迷わず打った結果、チームの良い流れにつなげることができて良かったです。自分の役割は限られた時間でシュート以外にもディフェンスやルーズボール、走ることで勢いづけることなので、残りの試合も出来ることを全うしたいです。

――次戦に向けた意気込みをお願いします

今日の勝ちから全体が勢いに乗って、個々もチームもレベルアップしていけるよう、出ている課題を修正していきます! リーグの期間でチーム全体が強くなって、最後の大会に臨めるように全員で準備していきたいと思います!