リーグ戦初戦、強敵・筑波大に勝利!

女子バスケットボール

 幸先のいい秋シーズン初戦となった。「絶対に勝ちにいく」と意気込んだ、春に1点差で負けた筑波大との再戦。前半は一進一退の展開となるも、第2クオーターの前半にファールがかさみ、一時は11点差をつけられる。しかし、反則で相手の得点が止まっている間に徐々に点差を詰め、2点差で前半を終える。後半に入って同点に追いつくと、粘りのディフェンスで相手に良いシュートを打たせない。点差を広げ、65-57で筑波大から白星を勝ち取った。

 試合開始直後、相手に速い展開に持ちこまれ、点を決めきることができない。しかし、G神山夢来主将(スポ4=埼玉栄)のバスケットカウントで落ち着きを取り戻した早大。そこからは両校の強みを生かしたオフェンスで点取り合戦となった。早大がパス回しから3点シュートを決めれば、筑波大は体格を生かしたゴール下のプレーで点を取る。第2クオーターに入ってもその流れは続くと思われたが、連続してファールを取られ11点差に。しかし、相手がトラベリングに苦しむ間に点を重ね、G中山桂(スポ2=愛知・桜花学園)のここぞという3点シュートで一気に2点差に詰め寄ると、その点差のまま試合を折り返した。

 

チームを引っ張った神山主将

 後半が始まるとG江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)の連続得点で同点に。勢いに乗る早大は粘り強いディフェンスで相手に簡単にシュートを打たせず、4点差で最終クオーターを迎えた。一気に突き放して勝負を決めたい早大だが、なかなかリードを広げることができない。残り5分でオフェンスリバウンドからGフェスターガードヤヤ(スポ2=宮崎・小林)のジャンプシュートで点差を9点差に広げると、着実な試合運びで点差を守りきり、65-57で勝利した。

 

力強いプレーを見せた中山

 神山主将が「相手よりも走り切ることを、特に交代メンバーの子たちが思いっきり表現してくれたので、早稲田の流れにできた」と言うように選手層の厚さを見せ、春に負けた因縁の相手に勝利した早大。一人一人の選手が、コートでもベンチでもチームを盛り上げる姿が印象的だった。ここから毎週試合が続く。チーム力で一戦一戦を戦い抜くことが強敵撃破への鍵となるだろう。

(記事 冷水睦実、写真 内海日和、宮島真白、落合俊)

第71回関東大学女子バスケットボールリーグ戦 9月25日(vs筑波大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

18 16 10 21 65
筑波大 22 14 17 57

◇早大スターティングメンバー◇
G#11 神山夢来主将(スポ4=埼玉栄)

C#7 大原咲織(スポ4=東京成徳高)

F#34 今井美沙樹(商4=山梨・富士学苑)

G#3 フェスターガードヤヤ(スポ2=宮崎・小林)

G#23 江村優有(スポ1=愛知・桜花学園)

コメント

G神山夢来主将(スポ4=埼玉栄)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

リーグの初戦ということもあって、チームとして勢いづけられるように試合に望みました。1試合通して、自分たちのバスケができたかと言われたら課題だったり悔しい部分だったりはありますが、ディフェンスを全員で粘ってやることができました。1番良かった事として、コート内もベンチも常に声をかけあえていたことや相手よりも試合を楽しむことができたのが良かったです。

――因縁の筑波大戦でしたが、どんな気持ちで臨みましたか

ここ最近なかなか、勝てていなかったので全員で戦いにいく、絶対に勝ちにいく気持ちで望みました。

――1Qは簡単に得点されてしまいましたが、その後修正したことはありますか

基本的なポジションの位置や、ディフェンスリバウンドを全員で取りきってからオフェンスにつなげる事を徹底しました。

――3Qにリードしてからは、試合終了まで相手に流れを渡しませんでした。チームとしてどんなことを意識しましたか

相手のやりたい事を簡単にやらせないことや、とにかくリバウンドを取りきることを意識しました。相手のファールも積んでいたのでゴールにアタックすることやセンターの所で攻めること、また相手よりも走り切ることを特に交代メンバーの子たちが思いっきり表現してくれたので早稲田の流れにできたと思います。

――リーグ戦への意気込みを教えてください

まずは初戦をしっかり勝ちきれてよかったです。明日は、筑波とは全然違うスタイルのバスケをしてくるチームなので、どこが相手でも早稲田のバスケを貫いて一戦一戦、全員で勝ちにいきます。各々がやるべき役割を全うして、チーム力で戦います。4年生として、キャプテンとしてどんな時でもチームを引っ張っていく意地を見せていきたいです。どこのチームよりも試合を楽しみます!!

 

G中山桂(スポ2=愛知・桜花学園)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

まだまだですが自分の役割を全うすることができたと思います。

――はじめに交代した時は流れが良くなかったと思います。どんな指示を受けて、コートに立ちましたか

チームとしてオフェンスリバウンドを取られてしまっていたので、ボックスアウトをしっかりするように言われました。

――体を張る場面が多かったと思いますが、筑波大の選手とのマッチアップはいかがでしたか

筑波大は身長が高いので、早大の中で試合をする時のようにしっかりとオフェンスリバウンドを取る事はできなかったのですが、体の当たりは負けてなかったと思います。

――ご自身の強みを教えてください

.自分の強みは体の強さです。その強みを生かして、チームに流れを呼びこむようなガッツあるプレーをしたいと思います。

――リーグ戦への意気込みをお願いします

春のトーナメントよりも自分もチームも格段にレベルアップしていると実感しているので、早稲田がどれだけ戦えるのか楽しみです。試合で自分の持っている実力以上のことはできないと思うので、最後まで「自分らしく」戦います!