延長にもつれ込む大接戦も一歩及ばず

女子バスケットボール

 今期のリーグ戦初戦から負けなしの4連勝で勢いに乗る早大は強敵筑波大との2連戦に臨む。2連戦初日の第5戦は序盤から拮抗した試合展開が続き同点のまま延長を迎える。しかし延長では筑波大の粘り強いディフェンスと要所でシュートを決める勝負強さを見せつけられ、73―86で惜しくも敗戦。連勝を広げることができず、今季リーグ戦初黒星を喫した。

  試合は序盤から両チームともにシュートが良く決まり、点の取合いとなる。筑波大のスリーポイントとジャンプシュートに対して、早大はF内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)の突破力を生かしたドライブからのシュートやジャンプシュートで得点し、応戦する。一進一退の攻防が続いた第1Q(クウォーター)を21―24の3点ビハインドで終える。続く第2Q、早大は筑波大の粘り強いディフェンスに苦戦。対する筑波大はレイアップなどにより得点し、徐々に点差をつけられいく。なんとか流れを取り戻したい早大はC中村美羽(社4=千葉・昭和学院)の高さを生かした攻撃で得点し、反撃を試みる。しかし、筑波大の激しいディフェンスのプレッシャーからターンオーバーで得点されてしまうなど、思うように点差を縮めることができず、33―40の7点差でゲームを折り返す。

多彩な攻撃を見せた内山主将

  ここでなんとか点差を縮めたい早大は第3Q開始早々反撃を始める。F細貝野乃花(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)が難しいシュートを決めるとG内山、中村がそれに続き一気に2点差に詰め寄る。しかし、筑波大も巧みなパスワークからの得点などで応戦し、拮抗した状態が続く。第3Q終盤、細貝のシュートで同点とするも、試合終了間際にブザービートを決められ54―56の2点差で第3Qを終える。
 第4Q序盤は第3Q同様、一進一退の攻防が展開される。しかし、リバウンドからの得点やフリースローを決められ、わずかにリードされる展開となってしまう。その後も拮抗する展開が続き6点で迎えた終盤。内山が2連続シュートを決め、2点差とする。なんとか同点にしたい早大は残り5秒でC中田珠未(スポ4=東京・明星学園)が同点となるインサイドのシュートを決め、71―71の同点とし、延長に持ち込む。
 延長でも第4Q勢いそのままに内山が先制シュートを決める。このまま勢いに乗りたい早大だったが、筑波大に4連続でフリースローを決めれらると、スリーポイント、レイアップを決められ、点差を広げられてしまう。追いつきたい早大もシュートを打つもリングに嫌われ、延長ではわずか2得点と苦戦し、結局73―86で5連勝とはならなかった。

 

チームを勢い付けるシュートを決めた細貝

 2連戦の初戦は延長での勝負強いシュートを何度も沈めた筑波大に軍配が上がった。しかし、何度も点差を広げられても、諦めず食らいついていく早大の粘り強さを見せたことは大きな収穫であろう。2戦目ではなんとか勝ちきり、連敗を阻止したい。2戦目でも緊迫した試合展開からドラマが生まれるだろう。

(記事、写真 工藤竜輔)

第69回関東大学女子リーグ戦 9月14日(vs筑波大)
   1Q 2Q 3Q 4Q OT 合計

早大

21 12 21 17 73
筑波大 24 16 16 15 15 86
F#37 内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)
F#5 細貝野乃花副将(スポ4=愛媛・カタリナ女)
G#23 澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)
G#26 船生晴香(スポ3=新潟・開志国際)
C#7 大原咲織(スポ2=東京成徳大)