関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)第6節2戦目。早大はきのうに引き続き専大と対戦した。前半は専大のゾーンディフェンスをうまくかわし、順調なオフェンスの一方で、ターンオーバーやファウルトラブルなどで大きくリードを奪えない。しかし後半はしっかり修正し、徐々に点差を広げ、64-43で試合を制した。また、現時点で未だ1敗と圧倒的な強さを見せている早大。この日までの勝ち点により、残り2試合を残して早大の優勝が確定した。
前半は専大のゾーンディフェンスに対し速いパス回しでのオフェンスが決まるも、ターンオーバーから専大の得点を許し接戦になる。第1クオーター(Q)、F内山未悠(社3=愛知・桜花学園)のミドルシュートで先制すると、C田中真美子(スポ4=東京成徳大)やC中村美羽(社3=千葉・昭和学院)のゴール下、C中田珠未(スポ3=東京・明星学園)のミドル、G長谷川玲子(社4=福井・足羽)のスリーポイントなど多彩な攻撃で専大のゾーンディフェンスをかいくぐる。第2Qでは固いディフェンスで専大にイージーシュートを打たせなかったが、チームファウルが重なりフリースローでの得点を許してしまう。5点のリードしか奪えないまま前半を折り返した。
ゴール下で存在感を見せた田中
後半は「ハーフタイムで精神的な部分で渇を入れられ気が引き締まった」と田中が語ったように気持ち新たに点差を離していく。第3Qは順調にオフェンスを展開しながらディフェンスではファウルを修正し専大の攻撃を封じると徐々に点差を広げる。第4QでもF細貝野乃花(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)のスリーポイントやG高田静主将(スポ4=山形市立商)のドライブなど個人の強みを発揮し加点が止まらない。残り3秒でG船生晴香(スポ2=新潟・開志国際)と中田の連携からフリースローを獲得するなど最後まで専大を圧倒し、64-43で白星を挙げた。
最終Qに貴重なスリーポイントシュートを決めた細貝
きょうの試合を振り返って「ワセダのバスケットができなくて自分たちから崩れてしまった」と田中も語ったが、ここ最近の試合で選手たちの口からは「ワセダのバスケができていない」という言葉が出ている。最終節を残し優勝が決まった早大。しかし来週は昨年のリーグ戦女王である東京医療保健大との勝負に臨む。最終節ではワセダのプレーを存分に発揮し昨年の雪辱を果たしてくれるだろう。
(記事 阿部かれん、写真 森田和磨、吉田寛人)
第68回関東大学女子リーグ戦 10月21日(vs専大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
17 | 11 | 14 | 22 | 64 |
専大 | 12 | 11 | 12 | 8 | 43 | ◇早大スターティングメンバー◇ |
G#21 高田静(スポ4=山形市立商) C#14 田中真美子(スポ4=東京成徳大) F#23 澁谷咲月(スポ3=大阪薫英女学院) C#33 中田珠未(スポ3=明星学園) F#37 内山未悠(社3=愛知・桜花学園) |
コメント
C田中真美子(スポ4=東京成徳大)
――途中まで接戦の試合でしたが振り返っていかがですか
ヘッドコーチからも指摘があったのですが、ワセダのバスケットができなくて、相手どうこうではなく自分たちから崩れてしまった結果競った展開になったと思います。
――前半はシュートに持ち込めずターンオーバーという場面が何度か見られましたが
みんなが受け身になってしまっていたので、そこは声をかけ合いながらもう少し強気で攻めていければよかったかなと思います。
――ハーフタイムではどのような指示がありましたか
ゾーンの攻め方など具体的な指示もあったのですが、精神的な部分で喝を入れられてそれで気が引き締まりました。
――ディフェンス面については
試合に出ていない選手が昨日のビデオを良かった点と悪かった点を分けてくれたので、それを見て改善点を共有することができてよかったかなと思います。
――インサイド陣の出来については
相手はゾーンでインサイドが厚かったのですが、ディフェンスが薄くなった瞬間に外回りの選手がいいタイミングでパスを入れてくれたので得点することができました。
――来週は最終節になります
とにかく勝つことだけにこだわって全員であと2戦勝ちにいきたいです。