全員バスケで拓大に快勝!

女子バスケットボール

 リーグ戦開幕4連勝と勢いに乗る早大は、1週間空けて去年インカレで破れた因縁の相手である拓殖大学との一戦に臨んだ。G高田静主将(スポ4=山形市立商)のドライブを中心に点数を重ねていくと、第2クオーター(Q)では相手を7点に抑える粘り強いディフェンスを見せる。第3Qでは打って変わり点の取り合いになるが早大は様々なプレイヤーが得点を奪い、相手ディフェンスに的を絞らせない。終始リードを守った早大は91-65で快勝した。

 第1Qは激しい点の取り合いだった。高田のドライブを中心に点数を稼ぐも点差が開かない状況でゲームは進んでいくが、拓大のチームファウルをきっかけにじわじわと点差を広げにかかる。拓大はC中田珠未(スポ3=東京・明星学園)の巧みなゴール下でのシュートやドライブの対応に苦戦する。第2Q、早大はディフェンスで魅せた。開始1分半すぎから約6分間もの間相手にゴールを決めさせない。決して派手ではないが、リバウンドに苦戦しながらも全員が懸命に走り、守っている姿は見るものを惹きつけた。その間にもC田中真美子(スポ4=東京成徳大)やC中村美羽(社3=千葉・昭和学院)の連続得点などで点差を広げ、51-24でゲームを折り返した。

ドライブでの突破でチームを勢いづけた高田

 迎えた第3Qは拓大ペースで始まった。それでも高田の鋭いドライブや田中がオフェンスリバウンドで粘りを見せ、相手に点差を縮めることを許さない。F細貝野乃花(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)、G長谷川玲子(社4=福井・足羽)のスリーポイントや中村のミドルレンジでのシュートなど多彩な攻撃の形を見せ撃ち合いの中でもリードを伸ばしていく。最終第4Q細貝のスリーで先制した早大は30点差以上を保ったままゲームを進めていく。G船生晴香(スポ2=新潟・開志国際)ら投入されたリザーブメンバーも積極的なプレーを見せる。早大のチームファウルなどもあり若干点差を縮められたものの最終スコア91-65で勝利を収めた。

得意のスリーポイントでみせる細貝

 中央を切り裂くドライブで点を稼いだ高田の存在感はやはり大きかったものの、要所要所でリバウンドやシュートを沈める中村、F渋谷咲月(スポ3=大阪薫英女学院)など全員の献身的な働きで掴み取った1勝。決して悪い内容ではなかったが高田は満足していない。「リバウンドや点が取れない時間帯を見直したい」(高田)、目の前の課題を一つ一つ改善していき、目指すは優勝のみ。頼れるキャプテン高田を中心とした早大女子バスケットボール部から目が離せない。

(記事 森田和磨、写真 石井尚紀)

第68回関東大学女子リーグ戦 9月23日(vs拓大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

30 21 27 13 91
拓大 17 21 20 65
◇早大スターティングメンバー◇
G#21 高田静(スポ4=山形市立商)
C#14 田中真美子(スポ4=東京成徳大)
F#23 澁谷咲月(スポ3=大阪薫英女学院)
C#33 中田珠未(スポ3=明星学園)
F#37 内山未悠(社3=愛知・桜花学園)
コメント

G高田静主将(スポ4=山形市立商)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

2ピリで相手が崩れてくれたので(点差が)離れたかなって言う感じだったので、自分たち自身ではもっと簡単に点が取れるのに取れなかったという部分があって、100点まではいきたかったので、もっとシンプルに点を取りたかったなという感じです。

――第2Qで相手が崩れたというところなのですが、早大の守備がよかったように見えたのですがそこはどう感じていますか

相手が中というより外で攻めてきて、その外があまり入っていなかったのでよかったなっていう感じです。後半ドライブでやられてしまったりしたので、相手に対してのスクリーンのところのコミュニケーションだったりが足りなかったので、もっと声を出してやっていきたいなと思いました。

――高田さん個人での突破が目立ちましたが、パスコースがあまりなかったのでしょうか

そういったイメージではなくて、トップの位置からドライブで行くスペースが空いていたのでゴールに向かっていけたのでよかったかなと思います。

――5連勝で早大は現在単独首位ですが、プレッシャーなどはありますか

ワセダは下位のチームから当たっているので5連勝して当たり前っていう感じなので、これから順位の高い相手と当たる時にもっと一戦一戦成長していきたいなと思いました。

――明日への意気込みをお願いします

きょうリバウンドを一回で取りきることが出来ていない時間帯があったり、オフェンスでなかなか点が取れない時間帯があったりしたので、そのリバウンドのところとオフェンスで点を取るってところをもう一回見直して頑張ろうと思います。