立ち上がり苦戦するも大差をつけベスト4進出!

女子バスケットボール

 初戦、2回戦を順当に突破してきた早大。きょうはベスト4をかけ日体大との試合に臨んだ。第1クオーター(Q)は流れを自分たちのものにし切れずなかなか差をつけることができない。しかし第2Qからリズムをつかみ始めると徐々に日体大を突き放していく。最後は女王の貫禄を見せつけ最終スコア105-63と100点ゲームで試合を制した。

 第1Q、先制点を決めたのは日体大。早大はディフェンスリバウンドに苦戦し4点のビハインドを負い、不穏な空気が漂う。しかしC田中真美子(スポ4=東京成徳大)のインサイドやF澁谷咲月(スポ3=大阪薫英女学院)のアウトサイドの得点でなんとか逆転に成功。その後もG高田静主将(スポ4=山形市立商)が鋭いドライブで中に切り込み、G長谷川玲子(社4=福井・足羽)がスリーポイントなどで落ち着いて得点を稼ぐなど4年生が意地を見せるも、日体大が追随し点差を広げることができない。22-20とまだ流れはわからないまま迎えた第2Q、裏に走られ開始早々試合は振り出しに戻ってしまう。しかしここから早大がリズムをつかみ始める。F内山未悠(社3=愛知・桜花学園)のアシストやカットイン、C中田珠未(スポ3=東京・明星学園)のバスケットカウントなどで再びリードを奪っていく。日体大も応戦するが早大の勢いは止まることなく気づけば点差は10点以上に。高田を起点とした攻撃などで得点を重ね、49-36で前半を折り返した。

アウトサイドでの得点が光った澁谷

 第3Qが始まるとすぐに高田がドライブインを仕掛け、リングからこぼれたボールを中田がしっかりと決めた。そこからオフェンスでは中田を中心に得点を挙げるが、ディフェンスリバウンドで苦戦を強いられると日体大に流れが傾き始める。19点あった差を6店まで詰められると早大がたまらずタイムアウト。「リバウンドなど、やるべきことをやろうと話した」と長谷川が語ったが、選手たちは話し合い通りリバウンドなどを修正し、再び日体大を突き放しにかかった。高田、澁谷、長谷川のスリーポイントやディフェンスで相手のミスを誘い速攻に持ち込む。残り6秒で高田がバスケットカウントを決め、73-55まで点差を戻して第3Qを終えた。第4Qでは内山と中田がスリーポイントシュートを沈め、インサイドでもアウトサイドでも活躍する姿を示した。早大は最終クオーターでさらに追い込みをかけ、日体大の得点を抑えながら自分たちの得点を伸ばしていく。大西胡桃副将(スポ4=茨城・水戸第二)がスピードのあるプレーでディフェンスやミドルシュートなどで活躍。最後は石井香帆(スポ2=岐阜女)と船生晴香(スポ2=新潟・開志国際)の2年生コンビが立大戦でも見せたコンビネーションでスリーポイントを沈めとどめを刺し、105-63で勝利した。

主将らしくプレーでチームを引っ張る高田

 あしたからは決勝リーグが始まる。宿敵である東京医療保健大が優勝争いから離脱するなど、ことしは先の読めない戦いであるが、一戦一戦目の前の試合をこなしていけば二連覇を手にできるだろう。まずはあしたの白鷗戦でのワセダらしい元気なプレーに期待したい。

(記事 阿部かれん、写真 下長根沙羅)

第52回関東大学女子選手権 5月10日(vs日体大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

22 27 24 32 105
日体大 20 16 19 63
◇早大スターティングメンバー◇
G#21 高田静(スポ4=山形市立商)
C#14  田中真美子(スポ4=東京成徳大)
F#23 澁谷咲月(スポ3=大阪薫英女学院)
C#33 中田珠未(スポ3=明星学園)
F#37 内山未悠(社3=愛知・桜花学園)
コメント

G長谷川玲子(社4=福井・足羽)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

後半は自分たちのディフェンスからブレイクとかやるべきことをできたんですけど、前半でリバウンドだったりドライブだったり、守るようにと言われたところをやられてしまったのでそこが課題かなと思います。

――スリーポイントなど得点に貢献されましたがご自身のプレーを振り返っていかがですか

きのうは全然だめだったんですけど、走ってブレイクとかスリーポイントとかでチームに勢いを与えるというのを自分の目標にしているのでそこがきょうはできたかなと思います。チームメイトが合わせにパスをくれたり、ドライブからピックアウトとかしてくれたので良かったなと思います。

――点差を詰められた時のタイムアウトではどのようなお話がありましたか

リバウンドとか自分たちのやるべきことをやろうという話がありました。

――そのリバウンドを振り返っていかがですか

飛び込みリバウンドやインサイドの大きい選手が強いということがわかっていたのにボックスアウトしきれなかったので、明日も大きい人やリバウンドが強い人がたくさんいるのでボックスアウトを徹底しないと流れが自分たちに来ないので頑張っていきたいです。

――大学最後のトーナメント戦ですが意気込みをお願いします

4年生としてコートの中でみんなに声をかけたり自分のプレーで勢いを持たせられるようにしっかり一つ一つのプレーに責任を持って頑張ります。

F澁谷咲月(スポ3=大阪薫英女学院)

――きょうの試合を振り返って

チーム的には、出だしのところで、指示を受けたことができなくてやられてしまったことがだめでした。後半は、全員で(指示されたことを)できたかなと思います。

――出だしは楽ではなかったと思いますが、後半修正したことはありますか

言われたことをコートの中でも外でも徹底していたら、相手のやりたいことをやらせないようにできたので。リバウンドとドライブのところを抑えることができたので、後半は自分たちの流れに持ち込めたと思います。相手がペイント内でのドライブが多かったので。

――ディフェンスリバウンドがあまり取れていない印象でした

取れていなかったです。

――点数をかなり入れていましたが、きょうのご自身のプレーはいかがでしたか

スリーポイントも自分のタイミングで楽に打てたので良かったと思いますが、ディフェンスが全体を通してできなかったので、明日は改善して臨みたいと思います。

――明日の白鴎大戦への意気込みをお願いします

きょう以上に点に絡んでいって、オフェンスだけではなくてディフェンスでもチームに貢献できたらと思います。