打ち合いの末、執念のリベンジ

女子バスケットボール

 長かった関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)も来週の2連戦で最後。絶対に負けることの許されなかった今回の一戦は早大が意地を見せた。東京医療保健大の鋭いドライブに苦しめられつつも、C小島由希子主将(教4=岩手・一関学院)やG崎上あやね(スポ4=東京・早実)ら4年生を中心に声から早大を盛り立てる。激しい点の取り合いの末、89-80で勝利した。

 昨日とは打って変わり、早大ペースで試合は始まった。しっかりとしたディフェンスで開始3分間は東京医療保健大に得点を許さず、F細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)のスリーポイントなどで順調に得点を重ねていく。C田中真美子(スポ3=東京成徳大)のゴール下でのうまさやC今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)のミドルシュートなどそれぞれが長所を発揮し、51-35で試合を折り返す。

細貝はこの日17得点をマークした

 迎えた後半、東京医療保健大の鋭いドライブに苦戦するも、G高田静(スポ3=山形市立商)が力強いドライブでの突破でチームをけん引し、ベンチメンバーも一体となって相手に流れを持っていかせない。不運なジャッジにも見舞われ、相手のリバウンドルーズなどに苦戦しながらもなんとか89-80で勝利した。

ゴール下には田中が不可欠だ

 昨日15点差で負けてしまったことにより、15点差をつけて勝利しなければ自力での優勝が消えてしまう状況だったため、「勝った気がしない、負けたと思っている」(今仲)と語るように試合終了後の選手達の表情は晴れなかった。しかし来週はライバルである白鷗大との2連戦、優勝へ望みをつなぐためにも最後までワセダらしいバスケットを見せてくれることに期待したい。

(記事 森田和磨、写真 下長根沙羅、石塚ひなの)

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第67回関東大学女子リーグ戦 10月15日(vs東京医療保健大)
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

25 26 18 20 89
東京医療保健大 19 16 20 25 80
◇早大スターティングメンバー◇

F#10 萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)
C#  24  今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)
C#  14  田中真美子(スポ3=東京成徳大)
G#  21 高田静(スポ3=山形市立商)
F#5   細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)

コメント

C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

最後の最後で相手にリバウンドルーズで負けて、そこで勝負をつけられたなという感じです。

――きょうの1番の勝因はなんだったと思いますか

自分の中では勝ったという気がしてなくて。15点差以上で勝たなくてはならなかったのでそれができなかったので負けたと思っています。

――昨日から修正した点はどこですか

相手がピックのプレーが多いんですけど、それに対してショーハードっていうボールマンをいじめるのがきのうだったんですけど、相手がそれを攻略してきたのでこっちもそれに対する攻略として、ピックへの守りを全然違うものにしたことが最初の方は効いてたのかなと思います。

――きょうの試合の入りはいかがでしたか

試合前もずっとみんなで話して絶対に出だしから相手を圧倒するっていう気持ちで入ったので、出だしはすごいよかったかなと思います。

――きょうリバウンドのやりづらさは感じましたか

1人1人の体も相手は強いしタイミングもいいので、普段練習しててそういう相手とはあんまりできないのでそこは相手がうまかったなと思います。

――来週ついに白鷗大との連戦になりますが対策などがあれば教えてください

まだ具体的な対策はまたこれから話すんですけど、とりあえず自分たちの目標は日本一なのでここで負けてみんな落ち込んでたりすると思うんですけど、この一週間で強くなって来週は白鷗大のやりたいプレーをやらせないということを一番に頭に入れて頑張っていきたいと思います。

F細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きのう15点差で負けちゃって、きょう16点差以上で勝たないと駄目だったじゃないですか。だから、16点差以上つけて勝とうってずっと言ってて。対策としてはディフェンスのディレクションのところでウイングのところをオーバーアンダーに変えたりとか、オフェンスのところは修正点をすごくたくさん話していたんですけど、あとはもう思いっきりやるしかない、みんなで頑張ろうって思ってやりました。

――勝ちきったことは大きいと思いますが、勝因はどこにあると思いますか

ディフェンスの守り方を変えたところと、オフェンスでワセダのバスケットをもう1回やろうっていう風になって。きのうのゲームは点数はそんなに取られてなかったけどこっちが取れなくてっていうゲームが最近続いてて、だからワセダのバスケットをやらないと点数も取れないしっていう感じになってて、だからワセダのバスケットをやろうっていう風にしました。

――きょうはスリーポイントが好調だったと思いますが

リーグ戦の最初の方はゾーンをしてくるチームがすごく多くて、インサイドアウトというよりはまた違う攻め方だったんですけど、マンツーマンになるとそれはまたやり方が違ってくるから、それでまた自分たちのバスケットをしなきゃいけないねってなって、きのうとかだったら45度をすごくディナイされちゃって、だんだん(パスを)受ける位置が上になってしまって、あとツーメンサイドとスリーメンサイドが連携できていなかったりとか、そういうところがあったんですけど、きょうはスタンディングになってるから逆サイドこう動こうとかこういうエントリーをしようとか、フォワードはしっかりコーナーまで走ろうっていう個人個人の役割を果たしたらこういう結果になったと思うので、そこはすごい良かったと思います。

――ずっとゾーンを敷いてくるチームと試合をして、その後最近マンツーのチームと戦っていますがやりづらさなどはありますか

ゾーンだと中にボールが入っても止まっちゃうからロースコアの展開になってしまって、そこはすごくやりづらくて、相手がインサイドからの得点が嫌っていうのは分かるんですけど、ゾーンの方がやりづらいです。

――きょうも相手はドライブインが多かったですね

中を絞るっていう対策はずっとしてたんですけど、きのうは32番の永田(萌絵、東京医療保健大)と25番の津村(ゆり子、東京医療保健大)にすごく点数を取られてて、縦のドライブをやられてたから、ヘルプに行っても送れちゃって、ウイングのところをオーバーアンダーでディレクションしちゃってそっちに行かせようっていう方が私はやりやすくて、そこは守り方を変えたからやられた感じはしなかったけど、最後の勝敗を分けたのはリバウンドとルーズボールだったかなと思います。

――来週でリーグ戦は最後になりますが、今までの戦いぶりをどう捉えていますか

最後に勝負はついちゃうかもしれないけど、最初16点差とか開いてたじゃないですか。でも最後9点差になっちゃって、そういうときにリバウンドとれなかったりファウルがかさんじゃったり、球際とかも相手の方が執着心がすごくて、そこは見直さなきゃいけないし、負けちゃいけないところだと思うから、あと2戦、何があるか分からないので、白鷗に負けないようにルーズボールとリバウンドだけは絶対に徹底して本当に頑張ります。

――白鷗大には留学生センターがいますよね

ここまできたらワセダのバスケットをするしかないと思うので、負けずに貫いて、やってきたことを信じてリバウンドとルーズボールが勝負を分けると思うんでそこを徹底して頑張ります。

――負けられない試合になりますが改めて来週への意気込みを聞かせてください

残り2戦、何があるか分からないから、とりあえず勝つこと、勝って先輩たちと笑いたいし、今までのリーグ戦は早かったなって思って、(調子の)波がみんなあったと思うんですけど、そういう時に先輩も同期も後輩も声をかけてくれて、支えてもらってそれが自分の中で頑張らなきゃいけないっていう励みになっているので、最後の2戦に全てぶつけます。