今仲が14得点!高さのある拓大に勝利

女子バスケットボール

 9月から始まった関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)も、いよいよ後半戦を迎えた。きょうの相手は、大型センターを中心に、タレントが揃い得点力のある拓大だ。試合の立ち上がりは相手にリバウンドを連取され、ビハインドを負ってしまう。しかし、C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)を中心に勝利への執念を見せる。互いに譲らずシーソーゲームとなるが、最後は強い気持ちを見せた早大に軍配が上がった。

 相手センターをいかに抑えるかがカギとなった今試合。序盤は高さとパワーに圧倒され抑えきれず、連続得点を許してしまう。しかし早大も黙っていない。ゾーンを敷く相手に対して、コーナーでフリーになっていた今仲のミドルシュートで応戦する。さらに、「走ることを意識していた」と語るF澁谷咲月(スポ2=大阪薫英女学院)が、G岩田千夏子(社2=岡山・明誠学院)のアシストから速攻を決め、しっかりと仕事を果たした。G高田静(スポ3=山形市立商)、F萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)もスリーポイントを沈め、30-26で試合を折り返した。

澁谷のランが得点につながった

 第3クオーター(Q)、ローヤシン(拓大)の得点を契機に、試合の流れが相手に傾いてしまう。ここで嫌な流れを断ち切りたい早大は、C中田珠未(スポ2=東京・明星学園)がバスケットカウントを獲得。 45-45と試合を振り出しに戻した。最後までどちらに転ぶか分からない展開であったが、G砂川夏輝(教4=沖縄・西原)がブザービートでスリーポイントを決めると、そこから勢いづく。ディフェンス面でも、終盤は相手センターをしっかりと守りきり、61-55で勝利した。

シュートを狙う今仲

 ファウルがかさむなど苦しい時間帯もあったが、見事拓大との熱戦を制した早大。特に最終Q、相手を5分間無得点に抑えるなど、ディフェンスが効果的に機能していたと言えるだろう。激しいプレスをかけることで、相手のキーマンがシュートを決めきれなくなったことも、勝利の大きな一因だ。あすは相手センターをより確実に抑えることができれば、再び勝利を手繰り寄せられるだろう。

(記事 下長根沙羅、写真 森田和磨)

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第67回関東大学女子リーグ戦 10月7日(vs拓大)
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

16 14 15 16 61
拓大 15 11 19 10 55
◇早大スターティングメンバー◇

F#10 萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)
C#24  今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)
C#14  田中真美子(スポ3=東京成徳大)
G#21 高田静(スポ3=山形市立商)
F#5 細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)

コメント

C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)

――きょうの試合を振り返ってどうお考えになりますか

最後のリバウンドのところで味方のリバウンドに助けられたんですけど、それまでにシュートとか前半のディフェンスの部分だったりもっと改善できるところがあったので、あすは出だしから改善して圧倒していきたいと思います。

――相手にはヤシン選手がいたと思いますがチームとしての守り方など決めていたことはありますか

ヤシンに入れるパスをできるだけ少なくしようということでとりあえずボールマンプレッシャーでヤシンへのパスを出させないよう練習してきました。

――相手に対してオフェンスのやりづらさは感じましたか

ヤシンがゾーンの時に真ん中にいるので真ん中をうまく使えなかったんですど、そのぶんコーナーのシュートとかを打ててたのでそこはよかったと思います。

――きょう絶好調のように見えましたが、きょうのご自身のプレーを振り返っていかがですか

ヤシンが真ん中にいるぶんコーナーのシュートは得意だったのでそこは絶対決めてやろうと思っていたので前半は入ってよかったんですけど、後半のリバウンドのところでもっと自分も絡んでいけたし決められるシュートもあったのであすは1本1本のシュートをもっと丁寧に打っていこうと思います。

――しばらく前の試合から間が空いたと思いますがその間に意識して練習したところなどはありますか

球際、ボールを簡単に失わないとか1つ1つのプレーの精度を1から厳しく先週やってきたのでそれが少し繋がったかなと思います。

――あすの試合への意気込みをお願いします

今から帰ってミーティングするのでしっかり選手同士でコミュニケーションをとって明日は圧倒して勝てるように頑張ります。

F澁谷咲月(スポ2=大阪薫英女学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

チーム全体的にシュートが入らなくて、中盤でリバウンドを取られてしまって崩れてしまった部分もありました。でも最後は、リバウンドで取り返すことができたので明日につながる試合だったと思います。

――きょうは立ち上がりがあまり良くない印象でしたが

なかなか自分たちのペースにならなくて、相手に対してもディフェンスで守りきるっていうところができなかったので、出だしのところとオフェンスのところは、きょうしっかりミーティングをして改善したいと思ってます。

――前回の試合からしばらく空きましたが何か強化した点はありますか

ワセダらしいバスケがなかなか前回までできてなくて、空きの時間で意識したのはディフェンスから崩れないようにしようというところです。

――きょうのご自身のプレーを振り返っていただけますか

出た時に走ろうと思っていて、走って流れを変えようと思っていました。藤生さん(喜代美ヘッドコーチ、平25スポ卒=福井・足羽)からも走っていこうと言われてたので、結構自分的にも走れたと思います。でもディフェンスのところでちょっとファウルとかがかさんじゃって、得点でやられちゃうところがあったので、そこは明日改善していって、明日もし試合に出た時に思い切ってやろうと思います。

――きょうは接戦でしたが戦い方で意識されたことは

リバウンドとディフェンスはしっかり全員でやっていこうということは意識していました。

――明日も拓大とになりますが、意気込みをお願いします

ディフェンスとリバウンドのきょうやれたところをしっかりチームでやっていって、流れをつくって絶対に勝ちます。