慶大を圧倒!早慶戦30連覇達成!

女子バスケットボール

 満員の観客席、応援部の熱い声援――。伝統の一戦にふさわしい最高の雰囲気の中で、第75回早慶定期戦が開催された。バスケットボールの聖地・代々木第二体育館改修前最後の大会だ。OG戦・OB戦が和やかに行われ、会場が盛り上がったところで行われた女子部の試合。高さで勝る早大は、終始慶大を圧倒。ケガをしている選手を除いた全員が出場し、133-31で快勝。これで早慶戦30連覇を達成した。

 第1クオーター、まずはC田中真美子(スポ3=東京成徳大)が相手とのミスマッチを生かしてゴール下で得点を量産。C中田珠未(スポ2=東京・明星学園)も体を張ったプレーでバスケットカウントを獲得するなど、頼れるインサイド陣が存在感を見せた。アウトサイド陣も好調だ。F内山未悠(社2=愛知・桜花学園)、G船生晴香(スポ1=新潟・開志国際)のスリーポイントシュートや、G大西胡桃(スポ3=茨城・水戸第二)、G安藤友里恵(スポ2=愛知・西春)のスピードを生かしたプレーで相手との点差を徐々に離していく。下級生の活躍もあり、65-17と大差をつけて前半を折り返した。

インサイドの柱の1人である中田

 後半も早大の勢いは止まらない。F細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)とG高田静(スポ3=山形市立商)が連続でスリーポイントシュートを沈めると会場の盛り上がりは最高潮に。そして、今回が最後の早慶戦となる4年生も躍動した。「ワセダを背負っているということを意識した」というG砂川夏輝(教4=沖縄・西原)のアシストからC今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)が得点。F萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)は終始安定感のあるプレーでチームをしっかりコントロールした。C小島由希子主将(教4=岩手・一関学院)もゴール下で仕事を果たし、133-31で白星を挙げた。

最後の早慶戦で活躍した今仲

 コート内外で声を掛け合い、チーム全員でつかんだ早慶戦30連覇。「もう早慶戦に参加できないのが寂しい」と小島主将が語るほどに選手の懸ける思いも強い伝統の一戦を、幅広い選手の活躍で制することができたのは大きな収穫だろう。ここからは、来る全日本大学選手権で頂点に立つための挑戦が続いていく。まずは秋に行われる関東大学女子リーグ戦でのプレーに注目したい。

(記事 下長根沙羅、写真 森田和磨、吉田寛人)

 

 
第75回早慶定期戦 6月24日(vs慶大)
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

30 33 31 37 131
慶大 13 33
◇早大スターティングメンバー◇
F#10  萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)
C#14  田中真美子(スポ3=東京成徳大)
G#21  高田静(スポ3=山形市立商)
F#5 細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)
C#33  中田珠未(スポ2=東京・明星学園)

 

コメント

 

C小島 由希子主将(教4=岩手・一関学院)

――優勝おめでとうございます。きょうの試合を振り返っていかがですか

結果は勝ったのですが、チームとしてはまだまだ課題が残る試合だったなと思います。

――課題というのは具体的にどういったことが挙げられますか

チームとして取り組んできていることが、ディフェンスのところのプレッシャーだったり、声を出し続けることだったのですが、そういうことがきょうの試合では徹底できていなかったので、どんな相手でも自分たちが徹底していることはやり続けるということはまだまだ課題だなと感じます。

――最後には100点ゲームまであと少しとなるまで点差を離しました。それほど点差をつけられたということに関してどのように考えていますか

早大は身長が高いのもあってそういうところで点数が取れたなというのと、ディフェンスのところで当たって前の方で仕掛けてそのままシュートまでいけたというプレーもあったので、そういうところでは良かったかなと思います。

――ご自身としては比較的長く試合に出られていましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

身長差があったのにもっと中でプレーできたかなと。中であまりポジションを取れなかったので、そこは自分の中で課題かなと思います。

――きょうで30連勝となりました

それはあまり考えていなかったです(笑)。

――最後の早慶戦になりました

なんかもう4回やったのかという感じで、もう早慶戦に参加できないのはさみしい思いもあります。

――主将の目から見て、きょうのチームの雰囲気はいかがでしたか

みんないろんな人が来てくれているので楽しんでいる雰囲気はありましたが、楽しめたのは良く、でも締められなかったのは課題かなという感じですね。

――秋はラストシーズンとなり、また日本一に向けての挑戦が始まります。秋に向けて意気込みをお願いします

この間のトーナメントは限られた人数で戦って優勝というかたちになったのですが、秋はチーム全体で、総合力で戦っていきたいと思っています。連戦にもなりますしやはり少ない人数では戦えないので、チーム全員で頑張っていきたいと思います。

 
 

G砂川夏輝(教4=沖縄・西原)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

ちょっと出だしがあまり良くなくて、でも前回の試合でいろんな人が来てくれる中で自分たちがやってきたことを徹底しようということと、試合を通してそれを本当に来てくださった方に還元できていればいいなというような気分です。

――チームとしてどのようなことを意識して試合に入られましたか。

細かい所になるんですけどリバウンドのボックスアウトとかだったり、オフェンスが上手くいかなくてもディフェンスのところでしっかり一対一とかしっかり入ってということを練習でもやってきたので、そこを徹底してという話と、日頃の感謝の気持ちを表すという意味でも気持ちの面では絶対に負けないというのと、ワセダを背負っているということを意識しました。

――最後の早慶戦でしたがどうでしたか。

4年生全員で出れなかったのはちょっと残念だったし満足していないというか寂しいというか悔しいという気持ちもあったんですけど、ラストすごい応援も、自分の友達とか来てくれてすごい嬉しかったです。

――同期と一緒にコートに立ってどうでしたか。

今までも一緒に出ることは多くて、今日は最大4人で一緒に出ることができて楽しいというか嬉しい気持ちしかないです。

――秋のリーグ戦に向けて意気込みを聞かせてください。

対戦相手もみんなワセダを楽しみにしている気持ちでくると思うのでそれに負けないっていうのと、自分たちも連覇がかかっているのでしっかり練習して秋に向けて頑張っていきたいです。

 
 

F萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

ケガをしている選手以外は全員試合に出て、しっかり点が決められたのは良かったんですけど、自分たちが内容でこだわろうと言っていたことをもう少し徹底してやらなければいけないなという課題を感じた試合でした。

――最後の早慶戦はいかがでしたか

早慶戦は、学校を代表している、というか、「ああワセダなんだな」という思いを感じさせてくれる大会で、本当にいつも緊張しちゃうんですけど、知り合いもたくさん応援に来てくれて、とても楽しめました。

――ご自身のきょうのプレーについてはいかがですか

シュートを決めきれなかったり、ディフェンスでも、ディナイができていなくて裏にパスを通されたりと、細かいところが徹底できていなかったので、そこはしっかり見直していきたいと思います。

――最後に、リーグ戦に向けて意気込みを聞かせて下さい

私が入学してからリーグ戦でずっと優勝していて、「4連覇」ということも周りから言われて意識はしているんですけど、自分たちがやるべきことを徹底してやって、それが結果的に優勝につながればいいな、と思うので、内容にこだわって全力で戦っていきたいと思います。

 
 

C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

相手どうこうというよりも、自分たちが普段やっていることを徹底しようって言ってたんですけど、1対1のところとかリバウンドのところで圧倒できなかったのでそれがこれからの課題だと思っています。

――最後の早慶戦でしたがどのような意気込みで試合に臨まれましたか

ケガ人が多くて、自分も直前でケガとかであんまり良い状況ではなかったんですけど、OGやOBの人がたくさん試合に来てくれて絶対頑張ろうって思って。あとはもう楽しくやろうと思って頑張りました。

――100点差くらいで勝ちましたがそのことについてはどう思いますか

(点差を)離せるだけ離そうと思っていたので、100点離せて良かったと思います(笑)。

――きょうのご自身のプレーを振り返ってどうでしたか

やっぱ練習ではもっと力強い1対1とかできてるんですけど、まだ試合ではそれが出せなくて。ケガで練習に入れていなかったっていうのもあるとは思うんですけどやっぱリーグ戦ではもっと1対1を強くして、そういうプレーを見せていけるようにしたいです。

 
 

F石井香帆(スポ1=岐阜女)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

試合自体はすごい楽しめて、でもやっぱりプレー面ではディフェンスのところとかまだまだだなって感じました。

――100点差で快勝しましたがいかがでしたか

早慶戦は自分達のやるべきことをやるって決めて入って先輩たちもすごい盛り上げてくれてやれたので、点差とかいうよりもとにかく楽しめてやれたのが良かったなと思います。

――初めての早慶戦を振り返って

最初はどんな感じなのかなって緊張してたけど、みんなで一緒に盛り上がってできたのですごい楽しめました。

――きょうのご自身のプレーを振り返って

試合出させてもらった時に自分のやるべきことはディフェンスなんですけど、そこで守りきれないとかパスを待たせてしまうとかの課題が見つかったのでこれから練習していきたいと思います。

――リーグ戦までしばらく空きますが強化したいことは

ディフェンスでチームに貢献することが一番の力だと思っているので、そこのDFの足作りなどをもう一回見つめ直してリーグ戦で力になれるように頑張ります。

――リーグ戦への意気込み

個人としては力をつけて戦力になって、チームとしてはチームとして優勝目指して頑張ります!

 

G船生晴香(スポ1=新潟・開志国際)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

最初はあんまり緊張しなかったけど、途中から結構人がわーって入って来て、初めてだったので早慶戦ってこんな感じなんだなって思って驚いたけどすごい楽しんでやろうと思って思い切りできました。

――初めての早慶戦は楽しかったですか

楽しかったし、結構大勢の観客の前でやるのはそんなにあまりできることではないのでありがたいと思ったし、お金を払って見に来てる人にすごく感謝だなって思いました。

――1年生として心がけたことはありますか

チームでディフェンスのところで練習でも意識してきて、どんな相手でも日本一になるためにっていう目標を掲げてやっているので。どんな相手でも最後まで手を抜かないでバスケットをしようと思ってやりました。

――きょうは約100点差で快勝でしたね

点差がどうこうじゃなくて、自分たちのバスケが出来たか出来ないかなので。でもきょうはみんなディフェンスをしっかり足で守ってたりできていたので良かったかなって思います。

――きょうは献身的な守備が目立ちましたかご自身のプレーはいかがでしたか

途中からは慣れてくるけど最初は緊張しちゃってプレーが消極的になっちゃうので、そこはしっかり最初から自分も試合出てるイメージでベンチから声出したり、もっと余裕ができるように楽しくやりたいなって思います。

――リーグ戦までに修正したいことがあったら教えてください

自分は本当に全部なんですけど、やっぱりチームが上に行くには下のレベルの人たちが上に上がればチームも絶対上に上がると思うので、自分がレベルを上げていきたいなってすごい思うし、リーグではもっと試合に絡めるようにやっぱりディフェンスのところでシュート力も上げながらディフェンスの足をつくっていきたいなって思います。

――リーグ戦への意気込みをお願いします

日本一です(笑)。