まさかの初戦敗退…白鷗大に逆転負け

女子バスケットボール

 あまりにも早く大会から姿を消すこととなった。早大女子バスケットボール部が臨んだのは、栃木県の白鷗大本校舎で行われた関東大学女子新人戦(新人戦)初戦。今大会は1、2年生のみで編成されたチームがトーナメント形式で優勝を争う。試合は前半、ディフェンスからリズムをつくった早大が優位に進める。しかし、後半相手の怒涛(どとう)の追い上げに遭い、逆転負け。勝てばベスト8という試合だっただけに悔しさの残る結果となった。

 初戦ということもあってか、序盤は動きに固さが見られる。開始2分半、G岩田千夏子(社2=岡山・明誠学院)のアシストからC中田珠未(スポ2=東京・明星学園)のゴール下シュートで得点すると、本来の動きが徐々に戻ってきた。F内山未悠(社2=愛知・桜花学園)、F澁谷咲月(スポ2=大阪薫英女学院)を中心にドライブインから得点を重ねていく。しかし、相手が擁する大型Cにディフェンスリバウンドを連取されてしまう場面が見られた。第2クオーター(Q)に入ると、中田が高さを生かしたプレーで得点を量産。さらに、岩田がスピードで相手を抜き去り得点し、各選手がそれぞれの長所を生かしたプレーを見せる。また粘り強いディフェンスで相手のミスを誘い、前半を29-19で折り返した。

ケガから復帰した澁谷

 このまま早大ペースで試合が進むかと思われた。しかし、運命の分かれ道となったのは第4Qであった。第4Q開始序盤、ちょっとしたミスから失点すると、試合の流れが相手に渡ってしまう。内山のレイアップシュートなどで応戦するが、じわじわと点差が詰まり苦しい時間が続く。ついには残り4分のところで48-49と逆転を許してしまった。そのまま勢いに乗る相手を止めることができず、最終スコア52-58で黒星を喫した。

内山もチームを引っ張った

 やはりバスケットボールは最後まで何が起きるか分からない。試合終了のブザーが鳴るその瞬間まで、逆転が起きてもおかしくないスポーツだ。トーナメントに続き、新人戦でも優勝という目標を掲げていただけに、きょうの結果は無念だろう。試合終了後、選手の目に光る涙が印象的であった。次の戦いは、6月24日に行われる早慶戦となる。伝統の一戦にふさわしい、早大らしさが存分に発揮される試合となることを期待したい。

(記事、写真 下長根沙羅)

 

 
第7回関東大学女子新人戦 6月10日(vs白鷗大)
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

14 15 17 52
白鷗大 10 18 21 58
◇早大スターティングメンバー◇
F#5  細貝野乃花(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)
G#20  岩田千夏子(社2=岡山・明誠学院)
F#23 澁谷咲月(スポ2=大阪薫英女学院)
C#33 中田珠未(スポ2=東京・明星学園)
F#37 内山未悠(社2=愛知・桜花学園)

 

コメント

 

G岩田千夏子(社2=岡山・明誠学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前半は、自分たちは入りが結構良くて、みんなディフェンスから(試合を)つくれてたって感じなんですけど、最後の後半あたりから足が止まってきちゃって、ディフェンスのところでちょっと崩れちゃって、相手の勢いに持っていかれちゃったって感じです。

――トーナメントから新人戦に向けて特に練習してきたことがあれば教えてください

チームでは、しっかりみんなでミーティングをして、ディフェンスのところからっていうので、しっかりディナイのところとか、ボックスアウトとかそれがチームでずっとやってきたことなので、新人戦だからというわけではなくて、今までチームでやってきたことを徹底していこうということで。あと1、2年生なのでしっかり元気よくみんなで声を掛け合うことを意識してやってきました。

――きょうは岩田選手を起点に多くの得点が生まれました

やっぱり自分も最初の方は、というか良い時は良いんですけど、3ピリのところとかで自分の甘いパスが結構取られてしまって、そこで相手にやられちゃったという部分があるので、ガードとしてのパスのところとかキープ力とかがまだまだだなって痛感した試合でした。

――後半相手に追い上げられてきたときに意識していたことはありましたか

やっぱりディフェンスのところがあれだったので、しっかり丁寧に。あと結構ファールもかさんでいたので、コーチからもしっかり正面に入ってというふうに言われていたので、ギャンブルせずに丁寧に守ろうということを意識していました。

――チームファウルが5個になった時のディフェンスに関してはいかがでしたか

ファウルをしないように、丁寧に、あとしっかり正面に入って守るということを意識していたんですけど、やっぱり相手のガードの子も、周りの人はディナイとか頑張っててパスが出せなかった時にしっかりドライブしてきてて。自分はオフェンスにそういうことがあまりできなかったので、そこを結構自分もやっていかなきゃいけないなというか。向こうは守ってたし。でも自分はしっかり守れなかったというのがあったので、そこでチームに迷惑をかけちゃった部分もあるので、そこをしっかりやっていこうと思います。

――最後に早慶戦に向けて一言お願いします

きょうの悔しい思いをこれからもずっと持ち続けて、まずは早慶戦があるので、早慶戦でしっかりきょうだめだったこととか、チームのみんなで悪い時に持ちこたえるというか追い上げるようにして。あと自分もしっかり攻め気でいくというのを忘れないようにしようと思います。