準決勝で快勝、連覇をかけ決勝進出

女子バスケットボール

 選手層の厚い1年生を加えた新人戦。先日桐蔭横浜大を制し本日準決勝に挑んだ早大。これまで大きな得点差を開け勝利してきたことで勢いに乗っている早大は決勝をかけ、今日、山梨学院大と1戦を交える。開始早々速攻で先手を取り流れを作り、前半を43−12で折り返す。前半に比べ後半は山梨学院大の得点機会が増え、第3Qで22得点を許してしまうも、点差はさらに開き早大の強さを見せつける。早大のシュート力の強さを存分に出すことができ85−48で勝利し、決勝へと駒を進めた。

 第1クォーター(Q)開始30秒、F内山未悠(社1=愛知・桜花学園)の速攻で先手を奪い、さらに1分後内山の切り込みにより連続得点。その後フリースローで得点されるもすかさずF細貝野乃花(スポ1=愛媛・聖カタリナ女)がスリーポイントシュートを沈めリードを許さない。開始から4分間、2人で13得点を奪い良い滑り出しを見せた。だが主力は2人だけではない。C中田珠未(スポ1=明星学園)が果敢に攻めることで相手からのファウルを誘いフリースローで得点を奪取。早大の凄まじい攻めにより29−5で終了。第2Q開始初得点をスリーポイントで決められるも、G長谷川玲子(社2=福井・足羽)が気の迷いのない綺麗なスリーポイントを決め山梨学院大に試合の流れを渡さない。ディフェンス面でも中田によるブロックが炸裂しさらに勢いづく。パスカットからの速攻で長谷川が得点しディフェンス力でも相手を寄せ付けない。第2Q終了30秒になっても彼女たちの気は緩むことはなかった。終了間際に中田が2連続でゴール下から得点し、43—12と前半を折り返す。

試合終了間際、2連続スリーポイントを決めた大西

 後半、今試合のスターティングメンバーで始めることでチームの気を入れ直す。だが相手に先制点を取られる。出鼻をくじかれたかのように思えたが、全体的にシュートの成功率が高い早大はF澁谷咲月(スポ1=大阪薫英女学院)によりチームでまたもスリーポイントを獲得する。中盤、選手交代でC中村美羽(社1=千葉・昭和学院)と長谷川が出場し、交代早々中村が持ち前の高さでゴール下から得点。長谷川も負けておらず、スリーポイントを獲得。チームの厚さを目にすることができた。早大の力を前にして山梨学院は諦めてはいない。ファウルをもらいフリーシュートを決めその後も得点を重ねる。早大もシュートを決め対抗するも終盤で疲れが出たのか、残り1分以内で立て続けに得点を奪われ71−34で終了。最終ピリオド、開始から得点の奪い合いが続く。その得点源となっていたのが中田だ。3連続得点を決め3回目のシュートでは長谷川の外からのパスで華麗な連携を見せた。残り4分で24秒バイオレーションでボールを奪い得点につなげるなど最後まで真剣にぶつかる。残り1分G大西胡桃(スポ2=茨城・水戸第二)による2連続スリーポイントで試合終了。85−48で勝利し準決勝を制した。

ディフェンスに怯まず果敢に攻めるG岩田千夏子(社1=岡山・明誠学院)

 今試合、勝利したことで決勝進出を果たした早大。決勝戦での相手は今大会で勢いに乗っている東京医療保健大だ。昨年の関東大学女子新人戦から2連覇を果たすために持ち前の高さ、シュート力を活かし悲願の優勝を目指して東京医療保健大との戦いに挑む。

(記事、写真 鈴木直人)

第6回関東大学新人戦 6月18日(山梨学院大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

29 14 28 14 85
山梨学院大 22 14 48
◇早大スターティングメンバー◇
G#21 高田静(スポ2=山形市立商)
F#5  細貝野乃花(スポ1=愛媛・聖カタリナ女)
F#23 澁谷咲月(スポ1=大阪薫英女学院)
C#33 中田珠未(スポ1=明星学園)
F#37 内山未悠(社1=愛知・桜花学園)

G大西胡桃(スポ2=茨城・水戸第二)

――今日の試合を振り返ってみていかがですか

出だしが良くて1年生もエネルギッシュに動いてくれたので、それで点差が離れたので自分が出させてもらったほど出だしが良かった試合だったと思います。

――3ポイントを3本決めていましたが位置取りなどのシュートの際に気をつけていることはありますか

練習の時から思い切って打とうと思っているのと、パスが来たから打たなければではなくていいパスが来たら打とうと決めていたところ、G高田静(スポ2=山形市立商)がいいパスをくれたので、これは決めなきゃなと思って打ちました。なのでいいパスがあったから決まったと思います。

――Gとしてのチームの役割はどのようなものですか

後から出た時にめっちゃ声出してコートの中を走り回りたいですし、今日はディフェンスが出だしから全然だめで動けてなかったので、今日みたいに3ポイントで活躍する選手ではなくて、ディフェンスとかオフェンスリバウンドなどの地道なところで活躍する選手になりたいと思っているので、今日みたいなディフェンスではだめだと思っています。

――第3Qで相手の得点の回数が増えてのですが、ディフェンス意識についてチームで話し合いましたか

G、Fの3人が相手の簡単なドリブルチェンジにも反応しすぎて横に振られちゃってたので、監督からずっと重心重心と言われていて、そういう振られたにしても100%の力で行くのではなくて、力を残しておいて真ん中真ん中という風に守ろうって言われて、それで第4Qでは修正できたので良かったと思います。

――怪我が治って1年ぶりの復帰ですが今のお気持ちはいかがですか

すごく楽しくて仕方がないです。バスケをできなかった日々が辛くてやっぱりバスケは好きだからやりたいなと思っていたので、試合出て緊張するとか上手くやらなくてはという気持ちよりも、楽しい楽しいって感じなのでその気持ちを忘れずにやっていきたいと思います。

――明日の試合の意気込みをお願いします

明日も出だしから早稲田のバスケットという感じで、相手がどうとか関係ないので自分たちのやるべきことを一つ一つやっていって、それが勝ちにつながればいいなと思うので早稲田らしくやっていきたいと思います。