きのうの激戦から1日、3位決定戦に回った早大は大阪女子科学大との1戦に臨んだ。第一クオーター(Q)初めから苦しい展開が続き大きなビハインドを負う早大。前半終了までに1度は食い下がり、何とか4点差まで詰めて前半を終える。しかし後半は相手の怒涛のオフェンスに成す術なくあれよあれよという間にリードを広げられてしまい、最終スコア61-82で完敗を喫し、学生最後の大会を4位という結果で終えることとなった。
悪夢の立ち上がりだった。早大がシュートを決められず苦しむ一方で、相手は内外から着実に加点していき、たった3分強で13連続得点をきめられ、0-13といきなり大きなビハインドを背負ってしまう。それでも早大は途中交代で入ったC田中真美子(スポ2=東京聖徳大)とC中田珠未(スポ1=東京・明星学園)の2人のポストプレイで得点を奪い始める。第2Qもリバウンド面で苦戦しながらも決死のディフェンスでゴールを許さず一時は同点に追いつくものの、このQ終盤にディフェンスの要であるF加藤臨(スポ4=山形市立商)が負傷退場を強いられる。何とか前半を30-34で終えた早大だが、大きな痛手を負うこととなってしまった。
低姿勢でディフェンスをする田村主将
何とか追いつきたい第3Q、G田村未来主将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)の得意のスリーポイントなどで得点し、オフェンス面では踏ん張りをみせる。しかし相手が極めて高確率ショットを沈めるうえに、外れたショットもどんどんリバウンドに飛び込みセカンドチャンスも生み出し加点し、リードを広げるどころか逆に広げられてしまう。最終Qにはオフェンスでも元気を失ってしまい更にリードを広げられてしまい、意地を見せることが出来ないままタイムアップ。61-82で敗れ、4位となった。
相手の隙をつきシュートする加藤
ことしは「4冠」を目標としてシーズンに臨んだ早大。ことしのタイトルはリーグ戦のみに終わってしまったものの、下級生も多く活躍を見せるなど、大きな収穫を得たシーズンでもあっただろう。そして何より、1年間通して4年生の示し続けてきた戦う姿勢というものは今後への大きな財産となっていくはずだ。年明けに待つ皇后杯全日本選手権(オールジャパン)、そして来シーズン。早大の成長した姿は必ずしもみられるはずである。
(記事 秋間勇人、写真 鈴木直人)
第68回全日本大学選手権 11月26日(vs大阪人間科学大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
18 | 12 | 18 | 13 | 61 |
大阪人間科学大 | 24 | 10 | 26 | 22 | 82 | ◇早大スターティングメンバー◇ |
G#22 田村未来(スポ4=愛媛・聖カタリナ女) F#7 加藤臨(スポ4=山形市立商) G#17 中村和泉(社4=山口・慶進) C#24 今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院) F#10 萩尾千尋(スポ3=愛知・桜花学園) |
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◇主なスコアリーダー◇ | |||||
得点 田村未来、今仲杏奈:16得点 リバウンド 田村未来:10リバウンド アシスト 加藤臨、中村和泉、萩尾千尋、高田静:1アシスト |
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G田村未来主将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
――出だしに苦戦されていましたが
リーグ中は出だしがすごくよくて出だしで圧倒するという場面が多かったんですけど、リーグ終わってインカレに向けての練習試合のときもそうなんですけど、ずっと出だしが悪くてスタートが変ったってこともあるんですけど、その部分で問題があるままインカレに臨んでしまって結果出だしがよくなかったのであそこの部分でもっとしっかり戦えてたら試合結果変ったかなって思います。
――点差が開いてしまいましたが
ずっとリバウンドに取り組んできたのにリバウンドの部分で相手にすごくやられてしまって、そこで勢いに乗らせてしまったところがあるので小さな積み重ねかなと思います。
――思うようなプレイはできましたか
自分的にはチームバスケットで勝ちたいって思いがあったんですけど、きょうの試合もやっぱりチーム全員でバスケットというよりも個人個人の1対1とか能力に頼ってしまったので、悔しさの残る試合内容でした。
――最終戦にはどのようなお気持ちで挑みましたか
オールジャパンはあるんですけど、全員で向かう最後の大会ってことで本当にきのう負けたのが悔しくて脱力感というか何も無くなった感じがして、悔しかったしみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいだったんですけど、3年生がみんなのいいプレイを集めた動画を作ってくれたりしてすごい率先して後輩が動いてくれて、そういうの見ると気持ちを切り替えて頑張ろうって思えたので、きょうは気持ち的には結構切り替えて臨みました。
――オールジャパンが最後の大会になりますが
4年生がどれくらい残るのとか分からない状態なので難しいところではあるのですが、ことし作ってきたこのチームは変わらないと思うので、少しでも多くの人に早稲田のいいところやチームワークを見てもらえるようにしっかり頑張っていきたいなと思います。