ダブルスコアで勝利、3回戦に駒を進める

女子バスケットボール

 全日本大学選手権(インカレ)第2回戦で対するは順天堂大。立ち上がりにスピード感のあるオフェンスで相手を翻弄、第1クオーター(Q)から大きく点差を離し相前半は48−15と堅守強攻で早大の力を見せつける。後半の立ち上がりには失敗するも、即座に修正し84—42とダブルスコアで勝利した。

 初戦を100点ゲームで勝利した早大は勢いに乗っているが、第1Q、立ち上がりのシュートが決まらない。それでも根気よくゴールを狙いC今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)のリバウンドシュートで先制点を奪う。展開の早いオフェンスで間髪入れず連続得点を挙げる。その後相手に得点されるも素早いカバーディフェンスとリバウンドを制したことで第1Q終了までゴールを決められることはなかった。第2Q、今仲の放ったスリーポイントシュートがきれいな弧を描き吸い込まれるようにネットをくぐり抜け先手を取る。早大の進撃は止まることなく中距離シュートを中心に得点を量産、開始6分にはF萩尾千尋(スポ3=愛知・桜花学園)がバスケットカウントを決める。大差で勝っていようが早大のゴールに対する執着心は強く第2Qで30得点を挙げ、51—15で試合を折り返す。

中距離シュートを中心にチーム最多得点を記録した今仲

 前半とはうって変わり先手を取ったのは順天堂大。さらに連続で得点されるが、G田村未来主将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)の俊敏なディフェンスにより相手のミスを誘発、藤生喜代美ヘッドコーチ(平25スポ卒=福井・足羽)からは笑顔が見られた。流れは完全に早大がのものとなり今仲が連続で中距離シュートを沈め、早大は止まることを知らない。最終Qの先手は奪われるも即座に修正し得点を重ね、残り1秒ではG山田桃子(教4=千葉・幕張総合)がスリーポイントを沈め、84—42で大勝した。

1年生でインカレ初出場ながらもチームに貢献したF内山未悠(社1=愛知・桜花学園)

 ここまでは大差をつけて勝利してきたが次の相手はそうはいかない。インカレ3戦目に対するは関西3位の関西学院大、接戦を強いられることになるが、早大はインサイドを起点にしたプレイで臨めば怖い相手ではない。関西学院大に勝利すれば準決勝進出となるため、次試合が1つの分岐点となる。

(記事、写真 鈴木直人)

第68回全日本大学選手権 11月23日(vs順天堂大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

21 30 15 18 84
順天堂大 10 11 16 42
◇早大スターティングメンバー◇
G#22 田村未来(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
F#7  加藤臨(スポ4=山形市立商)
G#17 中村和泉(社4=山口・慶進)
C#24 今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)
F#10 萩尾千尋(スポ3=愛知・桜花学園)
◇主なスコアリーダー◇
得点  今仲杏奈:21得点
リバウンド  加藤臨:8リバウンド
アシスト  田村未来:5アシスト
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コメント

C今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

きのうは「前半は早稲田らしくなかったね」という反省があって、きょうはコートの中もベンチも上で見ていてくれた子も、みんな声を出してくれてプレイしていて楽しかったです。

――前半では早い展開で得点につなげていましたが

ボールが止まらないようにってチームで意識していたし、インサイドもミスマッチだったことで結構得点が入る場面があったので、その部分で起点になれたかなと思います。

――本日はチーム最多得点を記録しましたが

全然そんな取ってる気はしていなくて、でも身長差が大きかったので得点はインサイドで取ろうって思ってました。

――インカレ2戦目でしたがチームの雰囲気はいかがですか

一昨日の練習からきのうの練習をしてきょうの試合とどんどんステップアップしている感じがして、このまま優勝したいと思います。

――きょうはリバウンドを制していましたが

試合の始めもリバウンドで圧倒しようって声かけがあったし、普段はC中田珠未(スポ1=明星学園)とマッチアップしている分、試合でも楽というかいつもよりかは取りやすくなっていたので得点は取れたと思います。

――次の相手の関西学院大はいかがですか

相手がフォワードとかもみんなポストアップしてくるので、そこをカバーするのと自分は引き続きインサイドで強いプレイをすることができたらいいなと思います。