一度はリードを許すも、リーグ戦連勝を貫く

女子バスケットボール

 関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)、第6戦。前日の専大との試合は白星で終わったが、きょねん敗北を喫した相手であるので油断はならない。早大は立ち上がりに失敗し専大の流れで試合が進む。第1Qは多様なシュートで相手を翻弄(ほんろう)し早大ペースで第2Qを迎える。しかしセンターに対する相手の固い守備により得点が止まってしまうが、後半は早大らしさを取り戻し第4Qで一度はリードを許すも試合終了まで気迫のこもったプレイを見せ、66−55で勝利した。

 第1Q、きのうの試合とは反対に先手を取ったのは専大。専大のバスケットカウントから始まる試合、開始早々早大にとっては流れの悪い展開となってしまった。オフェンスリバウンドが取れない早大は専大にシュートチャンスを与えてしまい、中距離シュートを沈められ点差は5点と開く。しかしG中村和泉(社4=山口・慶進)のスリーポイントでチームの固さがほぐれたのか早大の怒涛の反撃が始まる。C今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)とC田中真美子(スポ2=東京成徳大)の持ち前の高さを生かしたゴール下でのプレイで落ち着いて2点を積み重ね、点差が開いてくると、シュートレンジを広げ中距離シュートで相手を突き放す。専大に得点を奪われるもその全てが外からの得点であり、早大の中の守備が強いことを物語っている。早大は中外多様に攻め、21−13で第1Qを終える。続く第2Q、またも専大に先手を取られる。専大のダブルプレイにより第1Qとは裏腹に早大の中でのプレイが通じず、外からのシュートも決まらない。早大の得点は凍りつく中、専大との点差は徐々に縮められていき1点差まで差し迫る。耐えかねた早大はタイムアウトで専大ムードを止める。専大にリードをされまいという気迫でF細貝野乃花(スポ1=愛媛・聖カタリナ女)はスリーポイントシュートを決める。その後は徐々に早大が点差を開き、残り2秒にはG高田静(スポ2=山形市立商)の中距離シュートが決まり、専大にリードさせることなく35−27で試合を折り返す。

巧みなフェイクで相手をかわす加藤

 第3Q、またも先手を許してしまい流れを早大のものにできない。早大は外からのシュートが決まらず、反対に専大は外からの攻めで再び1点差にまで追い込む。しかしここで力を見せるのが早大、田中のゴール下での得点を皮切りに田中は中距離シュートなど4分間で11得点をあげ、チームに大きく貢献した。だが専大も最後までくらいつき点差を縮め、48−45と接戦で最終Qに突入する。続く第4Q、この試合立ち上がりがうまくいかず先手は専大が奪取するが、F加藤臨(スポ4=山形市立商)の連続6得点でリードは許さない。しかし専大もただならぬ気迫で54−53とリードの一歩手前まで早大を追い詰める。早大はタイムアウトで態勢を整え臨むも開始4分、とうとう専大にリードを許してしまう。だが「ピンチの時にこそシュートの精度が上がる」と言っていたG田村未来主将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)がスリーポイントシュートを決め、専大の追撃を防ぐ。勢いに乗った早大はそのまま得点を重ね、66−55で勝利した。

今試合最高得点をあげた田中

 きのうの試合とは打って変わって第2Qから早大のゴール下でのプレイが止められ、外からのシュートもゴールに嫌われる。だが第3Q、田中を中心に得点を重ね相手を突き放す。一度はリードされるも残り1秒まで気迫に溢れるプレイでチームを勝利に導いた。

(記事 鈴木直人、写真 加藤佑紀乃)

第66回関東大学女子リーグ戦 9月18日(vs専大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

21 14 13 18 66
専大 13 14 18 10 55
◇早大スターティングメンバー◇
G#22 田村未来主将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
G#17 中村和泉副将(社4=山口・慶進)
F#7 加藤臨(スポ4=山形市立商)
C#24 今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)
C#14 田中真美子(スポ2=東京成徳大)
◇主なスコアリーダー◇
得点  田中真美子:17得点
リバウンド  田中真美子、加藤臨:8リバウンド
アシスト  高田静:2アシスト
コメント

G中村和泉副将(社4=山口・慶進)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

今までは結構点差が開いている展開が多かったのですが、今日は競る展開でいろいろと細かいところができていなかったのですが、勝ち切れたのは良かったかなって思います。

――立ち上がりに苦戦していましたがチームで意識したことはありますか

ディフェンスリバウンドが結構相手に取られてセカンドシュートで失点されていたので、しっかりリバウンドを1本目で取ろうっていうのをベンチで共有しました。

――今試合の前半は全体的に外からのシュートが決まっていませんでしたが

インサイドアウトのシュートが1番良い形でのシュートなのですが、そこが崩せてない状態でのシュートになっていたので確率が悪かったのかと思います。

――昨日と違って接戦になっていましたが見つかった課題はありますか

第1Qでリバウンドが出来ていなかったってのがあって、それはきのうもきょうも課題だと思っていて、あとはディフェンスが全て後手後手になっていて先手を取ることが出来ていなかったので、そこは次の筑波戦に向けて修正していきたいと思います。

――ダブルプレイでセンター陣が止められていたと思うのですがガードとしてどうでしたか

そんなにダブルチームがなくてセンターのシュートで終わっていたので、今日は恐らくくるだろうなってのは分かっていて試合前のミーティングでも共有していたのですが、その試合の中で対応出来ていませんでした。ただ前半に比べると後半は修正出来てきて、ボール入れた側がしっかりリターンパスもらってそこでミスが起きないようにしようってのはベンチで言っていたので、それでなんとか改善できたと思います。

――次の筑波戦に向けての意気込みをお願いします

筑波はこの前のホームゲームの時に医療大と戦って接戦の中で勝ち越していて、今日の試合でも筑波大が白鷗と競っていたので怖い存在だと思うので、そこの2試合をしっかり戦って次の試合に繋げられるようにしっかりやっていきたいと思います。