安定のシュート力を見せつけ、開幕４連勝

　リーグ戦開幕から３連勝と順調な滑り出しの早大。きのうに引き続き順大との一戦。きのうは順大に７５点取られたがきょうは違った。前半の第１クオータ（Ｑ）こそお互いの攻防が激しく際立った力の差は感じられなかったが、第２Ｑから早大が勢いづき徐々に差は開き、相手の点数を３９点に抑え普段通りの早大バスケが見られた。

　先手を取ったのは早大、試合開始早々Ｃ今仲杏奈（スポ３＝大阪薫英女学院）の速攻で華麗に得点を奪い去る。その後も得点を重ねるが相手も引き下がらずシュートを決める。開始６分、Ｃ中田珠未（スポ１＝東京・明星学園）が体を張って取ったリバウンド、外で待つＧ高田静（スポ２＝山形市立商）にパスが渡り３ポイントシュートを沈める。しかしその後相手も同じく３ポイントを決め点差は開かない。ここで早大は流れを変えようと選手交代を宣言、Ｇ田村未来主将（スポ４＝愛媛・聖カタリナ女）など３名を投入。早大はミドルシュートを中心に徐々に点差を離し２２−１５で第１Ｑを終える。続く第２Ｑ、先手は奪われてしまうがすかさず田村の３ポイントシュートで流れを渡さず、そのシュートで早大は勢いづく。その勢いが顕著に現れたのが守備であった。３連続パスカットから速攻や外角からのシュートで相手を突き放す。順大は３ポイントシュートを狙うも点差が開いたことへの焦りか、リングにボールがかすらない。その後のプレイでも早大の守りの強さは見られ相手の無理なシュートが続き、先手から得点を許したのは開始から２分。第２Ｑで取られた点数は４点、圧倒的な気迫のある守りと攻めにより４０−１９で試合を折り返す。

綺麗なシュートフォームのＣ田中真美子（スポ２＝東京成徳大）

　第３Ｑ、Ｆ萩尾千尋（スポ３＝愛知・桜花学園）からのパスでＣ中村美羽（社１＝千葉・昭和学院）が先手を奪う。ファウルによるフリースローで相手に得点を与えてしまうも安定した早大のシュート力で着実に点差を開いていく。５分、田村の連続３ポイントが炸裂し会場をも味方につける。これに対し相手はタイムアウトを取るも早大の圧巻な攻めは止まらず、６２−３５と第３Qが終わる頃には点差が２倍になっていた。続く第４Ｑ、Ｆ細貝野乃花（スポ１＝愛媛・聖カタリナ女）の３ポイントで始まる。その直後、萩尾はルーズボールを諦めずに追いかける、ゴールへの１チャンスの可能性も無駄にしない早大の姿勢は女王を感じさせるものがあった。ボールへの執着心が強い早大はリバウンドも強いためそれだけ外の選手が生きる。高田と田村の３連続３ポイントを支えたのは中田の高いリバウンド。後半は外からの怒涛の攻めで点差を大きく突き放し８２−３９と前日よりも少ない点数で相手を抑え４連勝を決めた。

シュートレンジの広いチームの得点源である今仲

　きのう対戦した順大との試合で課題を見つけた早大はきょう大幅に相手の点差を抑え、特に守備ではきのうよりも良いものを見せることができた。一戦一戦を大切にする早大はその都度成長していく。その姿は圧巻そのものである。次なる相手は前年苦戦を強いられた専大。気を引き締めて早大は挑む。

（記事、写真　鈴木直人）