リーグ戦３連覇を目指して、女王が動きだす

　ことしも夏真っ盛りの中で関東大学女子リーグ戦（リーグ戦）が開幕した！一昨年、創部以来初の優勝を果たし昨年は連覇を達成した早大。今季は３連覇を狙い、きょうの関東学園大との初戦に臨んだ。立ち上がりから早大らしい攻めを見せつけ、第１クオーター（Ｑ）から相手を突き放す。後半も早大の攻守に変わりはなく、８９−３８で初戦を難なく突破した。

　リーグ戦初戦で白星を飾りたい早大。第１Ｑ、安定したシュート力のＣ今仲杏奈（スポ３＝大阪薫英女学院）によるゴール下での得点から試合が始まる。立ち上がりから早大は落ち着いていた。今仲の得点から相手にゴールを許すことなく４分間で１０得点。その後フリースローで相手に得点されるも、持ち前の高さで立て続けにゴール下で得点を重ねる。第１Ｑの最後にはＧ高田静（スポ２＝山形市立商）がゴール下のＣ中村美羽（社１＝千葉・昭和学院）にノールックで後方にパス、見事な連携を見せた。第２Ｑでも高田の勢いは止まらず、カットしてそのまま速攻に持ち込み得点を決める。しかし相手も負けじとドライブからのパス連携で流れるようなプレイでゴールを決める。その得点を皮切りに両校展開の早いプレイで得点を重ねる。その３分間での得点は早大は負けていたが、残り４分で早大の猛攻が始まる。５人が生き生きとしたプレイを見せ得点を量産し、４６−１８で前半を終えた。

１年生ながら活躍を見せる中村美

　後半の第３Ｑ、早大はゴール下での勝負を中心に得点を奪取する。中村美のリバウンドの積極性と高さが脅威となり、リバウンドで相手から２つファウルをされる。早大のゴール下の強さを改めて知る数分であった。早大が誇るのは中の強さだけではない。開始６分後、今仲が３ポイントシュートを決める。その後順調に得点を重ね、６９−２７で最終Ｑに移る。出だしは相手のフリースローによる得点で始まる。その後相手に２４秒間守り続けられるも、体制を整えミドルシュートで得点を重ね、残り３分でＣ田中真美子（スポ２＝東京成徳大）がゴール下で相手にフェイントをかけ綺麗なゴールを決める。早大は残り数分も落ち着きを見せ、８９−３８で勝利。３連覇への道を歩み始めた。

インサイドで得点を量産した今仲

　２連覇を経験する女王は初戦でも緊張で固くなることなく、個人としてもチームとしても生き生きとしたプレイを見せた。秋のリーグ戦前に夏合宿で実業団のチームと試合をするなど、春と比べても成長に成長を重ねてきた早大。これからのプレイに期待できるだろう。

（記事、写真　鈴木直人）