先日、関東大学女子選手権(トーナメント)の決勝リーグへと駒を進めた早大。一試合目から強豪・東京医療保健大との白熱した試合を繰り広げた。今大会の前に同相手と練習試合を行ったが、そこで感じ取った相手のドライブの鋭さを警戒した早大は、第1Qから相手のシュートを寄せ付けないほどの堅い守備を見せ前半を終える。しかし後半から外を起点とした相手の攻めに守備を乱され、一時は点差を詰めよられる。それでもG田村未来主将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)を中心に態勢を整え、リードしたまま65−57で勝利した。
試合は田村主将による3Pシュートで動きだす。開始2分で田村主将の3Pシュートはすでに3本と好調な滑り出し。その後も早大の勢いはオフェンスにとどまらず、相手に24秒バイオレーションを取らせるなど堅守強攻なプレーをした。第2Qでもその勢いは止まらず、相手のタイムアウトを誘うほどの強さを見せつける。またチーム全員で積極的にリバウンドを取り、隙を見せない前半となった。
ガードとして積極性を見せたG中村和泉副将(社4=山口・慶進)
第3Qの開始早々、今試合3度目の24秒バイオレーションを誘発し、さらにはC田中真美子(スポ2=東京成徳大)のシュートブロックで会場は大歓声に包まれる。しかし相手の内外の連携パスにより早大の守りは崩され、3Pシュートを立て続けに入れられてしまう。ここで相手の勢いに歯止めをかけたのが田村主将だ。残り2分で持ち前の3Pシュートを決め、チームの活気を取り戻す。そこから点差を縮められることなく65-57とし、決勝リーグ一戦目で白星を挙げた。
チームを率いるキャプテシーを見せた田村主将
決勝リーグ初戦となったこの試合。相手は東京医療保健大という油断ならない強敵であったが、早大は堅い守りを見せ勝利をもぎ取った。優勝まで残り2試合。ただならぬ期待を背負い選手たちは前へと進む。
(記事、写真 鈴木直人)
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コメント
G田村未来主将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
――きょうの試合を振り返ってみていかがですか
昨年までは立ち上がりが悪く重い時間が多かったのですが、ことしのチームは序盤から自分たちの仕事を果たせているので、きょうもいつも通りしっかりやっていこうと意識してプレーしていました。
――前半はとても堅い守備でしたが心掛けていたことはありますか
きょうの相手は細かいパスのつなぎがすごく上手で、ドライブからセンターへのパスなどが得意なので、それは絶対にやられないようにしようとミーティングで話していました。中から埋めることを意識していたのでドライブされても、みんなで中をしめるようにしたので堅い守りができたと思います。
――後半は相手のスリーポイントや、外から中のパスでディフェンスが崩されていた印象ですがいかがでしょうか
前半あれだけ中をしっかり守った分、相手側も外に出そうという意識が出て、それに対して自分達が外をカバーするのが遅くなってしまいました。相手のパスが行ってから移動するという対応がすごく遅かったので、そこをこれからは突き詰めていかないといけないなと思いました。
――チーム全員がリバウンドを積極的に取っていたと思うのですが、チームで心掛けていたことはありますか
東京医療保健大と練習試合をしたときに結構リバウンドを取られて、競り負けることが多かったです。その後からちゃんと取り切るまでやろうという意識をみんなが持ち始めて、1ヶ月間くらいずっとリバウンドを意識して練習してきたので、しっかり取れていて練習の成果が出たと思います。
――早大の得点が止まっている中で残り2分で田村選手の3Pシュートが決まってチームが勢い付いたと思うのですが、そのときはどのような心境でしたか
しんどくなったときの方が迷いなく雑念がなくなってシュートが入るので、あまり外れる気がしなかったです。それと何より加藤(臨、スポ3=山形市立商)やセンター陣がすごくリバウンドを取ってくれて、信頼関係と言いますかそういう思いがすごくあったので、自分は絶対に決めようと思って望みました。自分が外したシュートをみんなが命がけで取ってくるので、思わず泣きそうになりました。
――次の試合への意気込みをお願いします
決勝リーグで一勝して少し気が緩みがちなのですが、そこでちゃんと4年生がチームをもう1回まとめて全員で勝ちきれるようにすることが大事だと思っています。全部の大会で優勝するのが目標なので、一戦一戦落とさないように頑張りたいと思います。