危なげなく勝利し2連勝を飾る

女子バスケットボール

 目標である四冠へ向け、きのうは幸先の良いスタートを切った早大。この日は江戸川大との1戦に臨んだ。攻撃面では序盤からどんどんシュートを決めたものの、ディフェンス面ではファウルがかさんでしまいフリースローから失点を許す。しかしディフェンスを修正し流れに乗ると、その後は地力の差を見せつけ圧倒する。持ち味を生かしたバスケで83-52と危なげなく勝利をつかんだ。

 第1Q、滑り出しからオフェンスは好調だった。C田中真美子(スポ2=東京成徳大)を中心にミドルレンジやインサイドから着々と得点を重ねていく。しかしディフェンスでは厳しい判定も見られたものの、チームファウルが増えてしまい、フリースローから失点を許す場面が多く見られた。それでも第2Q、この日の笛にアジャストした早大は本来の力を取り戻し、相手を5分間無失点に抑える素晴らしいディフェンスを披露。ここで完全に流れをものにして、前半を45-24で折り返した。

この試合で多くのアシストをマークした高田

 第3Qは田中やC今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)といったインサイド陣が攻撃力を見せつける。このピリオドでチームが挙げた16得点のうち、実に14得点をこの2人によるもので、ことしの早大のインサイドの強さを見せつけた。最終Qは前の試合と同様に、多くの新入生がプレーした。F細貝野乃花(スポ1=愛媛・聖カタリナ女)が3Pシュートをヒットさせると、C中村美羽(社1=千葉・昭和学院)もインサイドで奮闘しそれぞれが存在感を示す。最終スコア83-52でゲームを終え、難なく勝利を収めた。

期待のルーキーのうちの一人でもある中田

 ここまでの試合で多くの選手が試合に絡み、選手層の厚さを見せている早大。「この代はメンバーが揃っていると周りから言われる。」(細貝)と語ったように、新入生も即戦力としてチームに上澄みをもたらしている。四冠を達成するための最初の大会、1試合も落とすことのできないタフな戦いが続くが、ヘッドコーチも変わった新生ワセダの実力はまだまだ底が見えない。真の力が試されるのは、ここから先とも言えるだろう。

(記事、写真 秋間勇人)

第50回関東大学女子選手権 5月10日(vs江戸川大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

23 22 16 22 83
江戸川大 14 10 11 17 52
◇早大スターティングメンバー◇
G#22 田村未来(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
F#7 加藤臨(スポ4=山形市立商)
F#10 萩尾千尋(スポ3=愛知・桜花学園)
C#24 今仲杏奈(スポ3=大阪薫英女学院)
C#14 田中真美子(スポ2=東京成徳大)
◇主なスコアリーダー◇
得点  田中真美子:20得点
リバウンド  中田珠未:10リバウンド
アシスト  高田静:6アシスト
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コメント

F細貝野乃花(スポ1=愛媛・聖カタリナ女)

――今大会は大学に入って初の公式戦となりますが、緊張はありますか

最初の試合は会場の雰囲気とかもすごくて緊張していたんですけど、きょうは少し慣れてのびのびとプレーできました。

――きょうのご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

初戦は3Pシュートが全然入らなかったんですけど、この試合は2本打って2本決めることができたので良かったと思っています。

――チームとしてはこの試合はいかがでしたか

たぶん相手はゾーンプレスで当たってくると言われていて、ボールの運び方は対策ができたので良かったかなと思います。でも細かい部分の甘さは出ていたかなという感じはしました。

――ご自身のプレーの持ち味は何だと思いますか

高校時代からずっと言われていたんですけど、3Pシュートが持ち味かなと思います。

――早大を進学先に選んだ理由はありますか

カタリナ(愛媛・聖カタリナ女)出身の田村未来さんがいて、田村さんにずっと憧れていたのもありますし、プレースタイルもすごく良いなと思ってワセダを選びました。

――大学4年間の目標はありますか

ことしの目標はまず四冠を達成することで、自分たちの代はすごくメンバーが揃ってるって周りからも言われているので、変にプレッシャーとかを感じずに常に日本一を目指して頑張っていきたいと思います。

――チームの強みはどこにあると思いますか

ことしのチームの強みは、センターのポジションが豊富なのでダブルセンターでプレーができるということと、中と外の連携の強さだと思っています。

――あすの試合はどんな試合にしたいですか

きょう良くなかった細かい部分の修正をしっかりして、いい雰囲気で終われるようにしていきたいと思います。