リーグ戦も大詰め、悔しさ晴らす勝利!

女子バスケットボール

 前節、関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)で初黒星を喫した早大。これ以上の負けは許されない中で、雪辱を果たすべく再び専大と対戦した。前半立ち上がりは、両者共にシュートの部分でミスが続き、なかなか点が決まらない。しかしF加藤臨(スポ3=山形市立商)のジャンプシュートを皮切りに、早大が勢いある攻撃を展開し、35-24で前半を折り返す。後半もF関根彩乃(教4=千葉・昭和学院)の活躍などもあり、確実に点差を離していく。また、粘り強く攻撃を仕掛けてくる相手に対し、集中したディフェンスで守りきり、70-59で勝利した。

 G田村未來(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)やF根岸夢(スポ4=東京成徳大)ら主力メンバーをケガで欠く早大。それに加えてG中村和泉(社3=山口・慶進)やC今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)はケガから復帰したばかりで、まだ本来の力が発揮できずにいた。懸念材料の多い中で試合に臨んだ早大は、開始から積極的に攻撃を仕掛ける。加藤がいきなりジャンプシュートを決めると、続いて自らカットインし相手のファウルを誘う。フリースローを確実に決め、幸先の良いスタートを切った。ディフェンスでも相手に対してプレッシャーをかけ、集中した守りを見せる。17-8で第1クオーター(Q)を終えると、続く第2QからC田中真美子(スポ1=東京成徳大)に代わり今仲がコートに立つ。前日の試合では、復帰したものの自分の思うようなプレーが全くできなかった今仲。しかしこの日は積極的にゴールを狙おうとする姿勢が見られた。その今仲が序盤にバスケットカウントを成功させると、早大はさらに攻勢を強め、35-24で前半を終える。

要所で加藤の活躍が光った

 後半からも早大の勢いは衰えず、関根や今仲らが得点を重ねていく。また、田村の代役として中村がしっかりと味方にチャンスをもたらす場面も増えた。ディフェンスにおいても、チーム全員がリバウンドを取りにいく姿勢が見られ、相手にリバウンドの隙を与えない。52-39と点差をさらに離し迎えた最終Q。早大はF萩尾千尋(スポ2=愛知・桜花学園)と中村の連続ポイントで引き離す。しかし中盤になるとなかなかシュートの入らない時間帯が続き、粘り強く攻めてくる相手に得点を許してしまう。流れが相手に傾き始めたところで早大はタイムアウトを要求。もう一度選手たちの気持ちを引き締める。タイムアウトが明けると、いきなり関根が相手のファウルを誘い、フリースローを成功させる。その後も得点を重ね、関根はこの日チーム最多の15得点をマークした。チームもその後は集中して守りきり、70-59で勝利。前節の悔しさを晴らす白星となった。

シュートやリバウンドでチームに貢献し、ダブルダブルを達成した関根

 悔しい敗戦からチーム全員が気持ちを切り替え、ケガ人という不安要素もある中で勝ち取った白星。まだまだ万全の状況ではないものの、この1勝はとても意味のある1勝になるであろう。リーグ戦は残り4試合で、対戦相手は東京医療保健大・白鴎大と、どちらも強豪だ。悲願のリーグ戦2連覇に向け、今こそ早大らしくチーム一丸となって突き進むときだ。

(記事 橘高安津子、写真 東哲也)


第65回関東大学女子リーグ戦 10月4日(vs専大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

17 18 17 18 70
専大 16 15 20 59
◇早大スターティングメンバー◇
SG#31 酒井愛(社4=神奈川・金沢総合)
F#18 関根彩乃(教4=千葉・昭和学院)
F#7 加藤臨(スポ3=山形市立商)
F#10 萩尾千尋(スポ2=愛知・桜花学園)
C#14 田中真美子(スポ1=東京成徳大)
◇主なスコアリーダー◇
得点  関根彩乃:15得点
リバウンド  関根彩乃:10リバウンド
アシスト  高田静:2アシスト
コメント

G中村和泉(社3=山口・慶進)

――この試合を振り返っていかがですか

きのうの試合からいろいろ反省してきょう全員で強気で臨むといって戦ったのが、すごく1ピリの出だしからいい出だしで試合できていたのでよかったと思います。

――きのう負けてしまったあとにチームで話されたことは

プレーの細かい面もそうなんですけど、やっぱり気持ちの面で相手に負けていたという反省が一番の反省点だったので、そこの部分で負けないようにきょうは頑張りました。

――きのうからどういう点が修正できて勝てたと思いますか

きのうはオフェンスがみんな弱気になってしまっていて、自分が攻めようという人が少なかったと思っていたので、でもきょうは全員がリングに向かって攻めていたのでよかったと思います。

――きょうの自分のプレーを振り返ってみていかがですか

きのう自分は試合に出ていなかったので他のみんなよりも疲れがないというか元気だったので、しっかり声を掛けて元気なプレーをしようとしていました。

――春はケガで欠場が続いていましたが、いまの状態は

ゲームの流れとか練習を外で見ながらリハビリ期間中にいろいろ勉強できたので、そういったところはちょっとは成長できたかなと、ケガ明けてからゲームメイクは前よりはできるようになったかなと思います。

――ケガ人が続出している状況ですが、どういった思いで試合に臨んでいますか

不安な部分もあるんですけど、いまの状況はそんなことを言っていられないので絶対に勝ってやろうという気持ちでやっています。

――次戦からは強豪が続きますが、意気込みをお願いします

絶対気持ちで負けないようにして、後の4試合全部勝ちたいと思います。

C今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)

――この試合を振り返っていかがですか

きのうはチームで練習してきたことが全然出せなくて、個人的にはケガ明けで出場時間も短かったので、きょうはチームも個人的にも強い気持ちを持って戦おうという意識でできたので、良い結果につながったのかなと思います。

――きのうの敗戦からどのように気持ちを切り替えましたか

きのうは自分のやりたいプレーが何もできなくて、出場時間も全然もらえなくて本当に悔しかったんですけど、チームのみんなが声かけてくれたり、きょうはいないんですけど田村未来さんとかも話をしてくれたので、きょうは強気でいきました。

――ケガから復帰後の調子はいかがでしょうか

練習でもなかなか自分の調子が上がらなくて、きょうも決して調子が良いわけではなかったんですけど、来週からはそんなことも言っていられないので、練習のときからしっかり調子を上げていきたいと思います。

――今後、東京医療保健大や白鴎大と、厳しい戦いになると思いますが意気込みをお願いします

今はケガ人とかもたくさんいてチーム的には悪い状況なんですけど、控えのメンバーの含めて層はすごく厚いので十分戦えると思いますし、自分もしっかり自分の役割に責任を持って戦っていきたいと思います。