関東大学リーグ戦(リーグ戦)の第5節。相手はユニバーシアードの代表を有する強豪・筑波大。今春に行われた関東大学女子選手権(トーナメント)では延長戦の末敗れた、因縁の相手でもある。早大は立ち上がりから積極的な攻撃を見せリズムをつかむ。インサイドとアウトサイドのシュートをバランスよく使い分け、相手のディフェンスを翻弄(ほんろう)すると、13点のリードで前半を折り返す。迎えた第3クオーター(Q)では相手に押し込まれる時間帯が続き、苦しむもなんとかリードを保って最終Qへ。結局一度もリードを許さなかった早大が82-70で勝利。開幕から5連勝を飾った。
前半の立ち上がり、リーグ戦初スタメンのC田中真美子(スポ1=東京成徳大)が躍動する。インサイドで確実に得点を重ねると、リバウンドやディフェンスでもチームに貢献。チームはその後もG田村未来(スポ2=愛媛・聖カタリナ女)やF萩尾千尋(スポ2=愛知・桜花学園)のスリーポイントシュートなどで相手を大きくリードする。最後はSG酒井愛(社4=神奈川・金沢総合)が確実にフリースローを決め、21-13で第1Qを終えた。第2Q、リードする早大はインサイドが上手く機能し、F関根彩乃(教4=千葉・昭和学院)やC林靖子(社2=福井・足羽)らが得点を重ねる。勢いは止まらず、田村のスリーポイントシュートや田中のポストプレーなどで連続7得点を奪うと、47-34で前半を折り返した。
インサイドで得点を量産し、リバウンドでもチームに貢献した田中
後半、ここまで順調と思われていたディフェンスが崩れ始める。相手のスピード感あるオフェンスに対応しきれず、フリーの状態でシュートを打たせてしまう場面も見られるようになった。さらに7分には、田村がこの試合4回目のファウルでファウルトラブルに陥ると、マッチアップしていた相手のエースが躍動し始める。対する早大はインサイドにボールを集め、田中や林が応戦した。しかし最終的に57-52と差を縮められ、最終Qを迎える。再びリードを広げたい早大は、序盤から積極的な攻撃を仕掛ける。酒井の得点で幸先の良いスタートを切ると、関根のスリーポイントシュートを皮切りに、G中村和泉(社3=山口=慶進)や林のシュートなどで連続11得点をマーク。一気にその点差を突き放した。ディフェンスも徐々に修正し、チーム全員がリバウンドやルーズボールへの意識を高め、安定した守備を展開した。強豪・筑波大相手に82-70のスコアで勝利し、開幕から5連勝を記録した。
チームトップタイの18得点をマークし好調を維持している関根
この試合では早大のチーム力が多く示された。個の力で戦う筑波大に対し、組織の力で戦う早大。チーム全員が抜け目なくディフェンスへの意識を高めることで、リバウンドをとる確率も格段に上がった。課題となっていた立ち上がりも、序盤から100パーセントの力を出すことで、試合を優位に進められるようになった。この良い流れを今後の試合にもつないでいけるのかが、カギとなるだろう。
(記事、写真 橘高安津子)
第65回関東大学女子リーグ戦 9月19日(vs筑波大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
21 | 26 | 10 | 25 | 82 |
筑波大 | 13 | 21 | 18 | 18 | 70 | ◇早大スターティングメンバー◇ |
G#22 田村未来(スポ3=愛媛・聖カタリナ女) SG#31 酒井愛(社4=神奈川・金沢総合) F#18 関根彩乃(教4=千葉・昭和学院) F#7 加藤臨(スポ3=山形市立商) C#14 田中真美子(スポ1=東京成徳大) |
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◇主なスコアリーダー◇ | |||||
得点 関根彩乃、田中真美子:18得点 リバウンド 田中真美子:11リバウンド アシスト 関根彩乃:3アシスト |
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