激闘を制す!女王ワセダ、盤石の3連勝!

女子バスケットボール

 ここまでのリーグ戦で2連勝している早大。きょうは拓大と対戦した。これまで試合の立ち上がりに苦戦してきた早大であったが、きょうは立て続けにシュートを決め、序盤からリードを奪った。しかし、相手も高さとパスの速さを生かした攻撃で得点を重ね、両チーム点を取り合う接戦となり、わずか1点リードで前半を折り返した。後半はシュートが入らず苦しい時間が続いたが、G田村未来(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)のスリーポイントシュートをきっかけにリードを広げ、65-58で勝利した。

 開始早々相手に得点を奪われるが、その後C今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)を中心に確実に点を決めて早大がリードを奪う展開となった。第1クオーター(Q)中盤に相手の速いパス回しでディフェンスを崩され、1点差まで迫られたが、田村のスリーポイントシュートやバスケットカウントでリードを守り、20―16で第1Qを終えた。続く第2Qでは、序盤なかなか点が入らない状態が続いたが、オフェンスリバウンドを取り続けチャンスをつなげ、田村がスリーポイントシュートを決めたのをきっかけに得点を重ねる。しかしタイムアウト後、早大のミスが続き相手のペースとなり、そのまま1点差まで追い上げられ、前半を終えた。

この試合5本のスリーポイントシュートを決めた田村

 第3Q序盤、相手にバスケットカウントを決められ逆転を許したものの、ディフェンスでのリバウンドやパスカットで粘りを見せた。中盤からはF関根彩乃(教4=千葉・昭和学院)、C田中真美子(スポ1=東京成徳大)のペイントエリアからの得点で点差を詰め、逆転に成功する。しかし終盤、相手がスリーポイントシュートを決め再び逆転し、44-46で第3Qを終えた。そして第4Qでは、序盤のタイムアウト後に田村、ケガからの復帰で今季初めての出場となったG中村和泉(社3=山口・慶進)が立て続けにスリーポイントシュートを決める。会場中が湧き早大ペースとなるも、相手もバスケットカウントで応戦し接戦が続いた。さらに早大はゴールまでカットインして攻め込むも、シュートブロックされ、シュートを決めきれない状態が続いた。しかし、残り2分で田村がこの試合5本目となるスリーポイントシュートを決め再び流れを引き寄せると、最後は今仲のブザービートで試合を決めた。終盤に早大が底力を見せ相手を引き離し、65-58で接戦を制した。

攻守にわたる活躍を見せた関根

 リーグ戦3試合目、拓大相手に接戦を勝ち抜いた早大。オフェンスでなかなか得点が入らないときでも、リバウンドやパスカットなど粘り強いプレーでチャンスを作る女王ワセダの強さを見せた。この勢いで明日以降の試合にも勝ちをつなげていくことが期待される。

(記事 中安咲里、写真 秋間勇人)

第65回関東大学女子リーグ戦 9月12日(vs拓大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

20 12 12 21 65
拓大 16 15 15 12 58
◇早大スターティングメンバー◇
G#22 田村未来(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)
SG#31 酒井愛(社4=神奈川・金沢総合)
F#18 関根彩乃(教4=千葉・昭和学院)
F#7 加藤臨(スポ3=山形市立商)
C#24 今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)
◇主なスコアリーダー◇
得点  田村未来:20得点
リバウンド  田村未来:12リバウンド
アシスト  田村未来:3アシスト
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コメント

F関根彩乃(教4=千葉・昭和学院)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

ディフェンスは全体を通して自分たちが練習してきたものを意識できたのでよかったんですけど、シュートが外れてしまう時間が結構あったので、そこはちょっと課題かなという風に思います。

――拓大は背の高い選手がいましたが、チーム内でディフェンスはどう対策しましたか

まずセンターを第一に守るということもそうなのですが、あとは周りが裏に飛んだらカバーに行くとか、そこは自分の選手に問題なければ、ヘルプに寄れるタイミングで寄って行こうというように思っていました。

――きょうのオフェンスで意識したことは

練習では結構ゾーンディフェンスが多いので、そうした意味で自分たちがやってきたことを出す機会は少し減っていたかなという風に思います。ゾーンになったときに最初は速く攻めていたんですけど、途中からちゃんと空いてるところを探してポイントポイントを見つけながらやれたのでそこは少し時間がかかってしまったんですけど、良かったかなという風に思います。

――残りの試合に向けて意気込みをお願いします

1試合1試合その瞬間をしっかり戦って、それが結果勝利につながったらいいなと思うので、1試合1試合しっかり戦ってチームとして強くなっていけるように頑張りたいと思います。

C今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)

――きょうはタフな試合となりましたが、振り返っていかがですか

2週間準備してきて個人的には前半が全然ダメだったんですけど、チームが交代で出てくる人とかがつないでくれて、全員で勝つことができた良い試合だったと思います。

――きょうは相手の大きなセンターをうまく抑えていましたが、具体的にどのような対策をされていましたか

完全に前でつかずに、ボールをもらわれたら後ろで丁寧に守ってっていう対策だったんですけど、相手があまり攻めてこなかったのでそんなにやられることもなかったと思います。

――前回の試合よりリバウンドやルーズボールの面で気持ちの入ったプレーを見せていたように思いますが

拓大がそういうところをすごく頑張ってくるチームなので、自分たちもそれにに負けないでそれを上回ろうということで頑張りました。

――一方でドライブや外のシュートを簡単に許してしまう場面がありましたが

最初拓大の応援がすごく大きかったので、コミュニケーションが上手く取れずにスイッチとかディフェンスが上手くいかなくてやられてしまったのですが、後半はそれにしっかり対応できたのでそこは良かったです。

――第4Qではオフェンスで活躍されていましたが、振り返っていかがですか

前半全然ダメだったんですけど、みんながいっぱい声かけてくれて、信頼してくれているなって思って、最後は絶対決めてこようと思いました。

――あすの意気込みをお願いします

きょう勝ったんですけど、あすに向けて気を緩めずに、もう一度チーム全員で戦っていきたいです。