課題が残るも、見事ベスト4進出

女子バスケットボール

 ここまでの2試合を100点ゲームで快勝してきた早大。この日はベスト4を懸けて日大との一戦に臨んだ。立ち上がり、相手の粘り強いディフェンスに苦しむも、立て続けに得点を重ね前半を40-24で折り返す。後半も勢いを維持したいところだったが、リバウンドの面で苦しみ、得点できない時間帯が続いた。それでも持ち前の攻撃力で逃げ切り、66-48で勝利。見事ベスト4進出を決めた。

 前半立ち上がりから早大が攻め込み、自分たちのペースに持ち込む。特にこの日はC今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)のポストプレーが冴えわたった。また、G砂川夏輝(教2=沖縄・西原)がミドルシュートを沈め、直後に華麗なアシストを決めるなど、好調な様子がうかがえた。22―12でスタートした第2クオーター(Q)では、今仲がゴール下のシュートを決め幸先よく先制したものの、相手の粘り強いディフェンスに苦しむ場面も見られた。残り4分のところで、早大が24秒バイオレーションを二つ連続で取られてしまう。しかしC田中真美子(スポ1=東京成徳大)のシュートで悪い流れを断ち切ると、最後はG長谷川玲子(社1=福井・足羽)が終了間際に放ったスリーポイントシュートがリングに吸い込まれ、40-24で前半を終えた。

チーム最多17得点をマークし、好調な様子を見せた今仲

 後半、相手より高さで上回っている早大は、中でのシュートを積極的に狙いに行った。その狙い通り今仲やC林靖子(社2=福井・足羽)がゴール下で躍動すると、F萩尾千尋(スポ2=愛知・桜花学園)のミドルシュートなども加わり、厚みのあるオフェンスで相手を圧倒。第3Q終了時点で52-30とし、リードを広げることに成功した。しかし続く第4Qでは、相手が再び粘りのディフェンスを見せ、苦しい展開が続いた。リバウンドについてもディフェンスリバウンドが取りきれず、簡単に点を許してしまう場面も何度か見られた。それでも萩尾のミドルシュートや今仲のゴール下のシュートなどで逃げ切り、66-48で試合を終えた。

シュートだけでなくアシストでも活躍した萩尾

 この勝利により今大会ベスト4進出が決まった早大。次の準決勝の相手は先の関東大学女子選手権(トーナメント)でも初優勝を果たし、勢いに乗っている難敵・東京医療保健大だ。ディフェンスの面で課題が残るものの、持ち前の攻撃力に期待がかかる。今季初タイトルをもたらすため、まずは山場となる準決勝に臨む。

(記事、写真 橘高安津子)


第5回関東大学女子新人戦 6月14日(vs日大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

22 18 12 14 66
日大 12 12 18 48
◇早大スターティングメンバー◇
G#2 砂川夏輝(教2=沖縄・西原)
G#21 高田静(スポ1=山形市立商)
F#10 萩尾千尋(スポ2=愛知・桜花学園)
C#16 林靖子(社2=福井・足羽)
C#24 今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)
◇主なスコアリーダー◇
得点  今仲杏奈:17得点
リバウンド  萩尾千尋:12リバウンド
アシスト  萩尾千尋、砂川夏輝、田中真美子:2アシスト
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コメント

C今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)

――きょうの試合を振り返って

きょうは前半はみんな調子が良かったんですけど、後半ディフェンスで苦しんでしまって、なかなか自分たちの思い通りのバスケができなかったので、まだまだ課題はたくさんあると思いました。

――きょうはポストプレーが多くて安定しているように見えましたが、ご自身ではいかがですか

そうですね。最近あまりポストプレーをやってこなかったんですけど、きょうは特に相手の身長が低かったこともあって、パスがつながりやすかったですし、ポストプレーをする機会も多かったかなと思います。

――後半はベンチからも「ポジション移動」という言葉がしきりに出ていましたが、いかがですか

これはこの1、2年生のチームに限らず、普段のチームでも取り組んでいることなんですけど、ディフェンスのときのポジション移動が遅いという話をしていて、もっと素早く移動することでリバウンドの確立も高くなるし、攻撃への切り替えも早くなると思うので、そこらへんをもっと意識してやりたいです。

――次の試合までに改善すべきことは

やっぱりディフェンスですね。さっきのポジション移動のこともそうですけど、もっと全員がディフェンスやリバウンドに対する意識を高く持つことが大事だと思います。

――最後に次の試合への意気込みをお願いします

きょねん決勝で悔しい負け方をしているので、ことしこそはという思いはとても強いので、まずはしっかり体を休めて、次の準決勝もチーム全員で戦えるように頑張ります。