強さ見せつけ初戦突破

女子バスケットボール

 女王が忘れ物を取りに帰ってきた。昨年、関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)、全日本大学女子選手権(インカレ)を制覇し、二冠を達成した早大。唯一逃した関東大学女子選手権(トーナメント)のタイトルをことしこそ――。学習院大を初戦に迎えた早大は終始圧倒。第2Qは20―0と相手を完封するなど、序盤から大きく点差を離す。終わってみれば87―29と大差をつけて圧勝。初戦を難なく突破した。

 第1クオーター(Q)、C今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)にボールを集めると、高さを生かしたポストプレーからゴールを量産する。今仲が第1Qだけで16点を奪う活躍で序盤からリードを奪った。第2Qはディフェンスで相手を圧倒する。簡単なシュートを相手に打たせず、攻撃のリズムを作らせない。その間にもSG酒井愛(社4=神奈川・金沢総合)の得点などでさらに突き放していく。結局このQは学習院大に1点さえ与えない堅守で、47―10と大きく点差を広げて前半を終えた。

チームの核として期待される田村

 第3Qも早大の勢いは止まらない。G田村未来(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)の3本のスリーポイントシュートなどさらに点差を引き離す。さらにはこの試合で期待の1年生がデビューした。C田中真美子(スポ1=東京成徳大)は持ち味の高さを生かし、リバウンドやポストプレーで活躍。G高田静(スポ1=山形市立商業)は1年生ながら落ち着いたプレーでけん引し、ルーキーの今後への期待が高まった。試合はそのまま87―29と圧倒的な強さを見せた早大が勝利し、順調な一歩目を踏み出した。

ルーキーながら存在感を見せた田中

 今シーズンの開幕戦となったこの試合。昨シーズンはインカレ優勝など華々しいシーズンを送り、今シーズンも早大女子バスケットボール部への期待は大きい。その期待通りに開幕戦はその強さを遺憾なく発揮。昨年唯一逃したタイトルを取るために、まずは初戦を順当に突破した。

(記事 東哲也、写真 橘高安津子)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません。


第49回関東大学女子選手権 5月10日(vs学習院大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

27 20 24 16 87
学習院大 10 12 29
◇早大スターティングメンバー◇
G#22 田村未来(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)
SG#31 酒井愛(社4=神奈川・金沢総合)
F#10 萩尾千尋(スポ2=愛知・桜花学園)
F#7 加藤臨(スポ3=山形市立商)
C#24 今仲杏奈(スポ2=大阪薫英女学院)
コメント

G高田静(スポ1=山形市立商業)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

相手が小さかったので自分たちの持ち味であるセンターを生かした攻めでという感じだったんですけど、そこにこだわりすぎてちょっとボールが上手く回らなくて点が止まってしまった時間帯があったのでそこを明日から改善していきたいなと思います。

――きょうの自分のプレーを振り返ってみていかがですか

ディフェンスでもっとプレッシャーをかけたりとか、オフェンスもシュートを決めきれなかったりするところがあったので、まだまだという感じです。

――自分のプレーを持ち味は

ドライブです。

――今後4年間でどのような選手になりたいですか

いま試合に出られているので、ケガをしないでしっかり経験を積んでチームの軸になれるような選手になりたいです。

――4年間の目標は

日本一を達成することです。

――ここまではどんな練習に取り組んできましたか

リバウンドとかピックアップとかどの試合にも使える基本となる練習とか、大会近くなったら対戦相手のことを考えた練習内容をやってきました。

――あした以降に向けて意気込みをお願いします

一戦一戦ワセダらしく戦って優勝目指して頑張ります。

C田中真美子(スポ1=東京成徳大)

――きょうは初戦でしたが手ごたえはいかがでしたか

初戦ということで緊張感もあったんですけど、しっかりと自分たちのバスケットをして勝ち切ることができたので良かったです。

――ゴール下からのシュートが良く決まっていましたね

相手が小さかったのでパスも良く通っていましたし、私に回ってきたときは確実に決めようと思っていました。

――ディフェンス面についてはいかがでしたか

もっとスクリーンをしっかりかけることができたら良かったと思います。第3Qは0点に抑えることができたので、ディフェンスも安定していて良かったと思います。

――あした以降の意気込みをお願いします

とにかく1年生らしく、自分の持ち味が発揮できるようにプレーしたいです。自分はリバウンドが得意なので、たくさんリバウンドを取ってチームに貢献したいです。