松蔭大を一蹴、無敗の首位独走続く

女子バスケットボール

 負けなしで首位を独走する早大。昨季関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)で早大を凌ぎ2位も、前週まで3勝5敗と苦しむ松蔭大と対戦した。レギュラー陣が圧倒し早々と試合の大勢を決すると、後半は積極的にベンチメンバーを起用する盤石の戦いぶり。リーグ戦最大の41点差をつけて大勝した。

 試合はF根岸夢(スポ3=東京成徳大)のスリーポイントシュートで幕開け。内外から多彩に攻める根岸やC桂葵(社4=愛知・桜花学園)にガード陣が巧みに合わせ、着実に得点を積み重ねた。第2クオーター(Q)に入っても加点のペースは鈍らない。終了間際には、「練習してきたことができた」と振り返るG砂川夏輝(教1=沖縄・西原)が高い位置からキレのあるドライブで一気にゴールを陥れるなど、前半で57-28と大差をつけた。

鋭いドライブが持ち味の砂川

 スターティングメンバ―をコートに戻して始まった第3Q、疲労の見える松蔭大に対して早大は足で突き放しにかかる。G神﨑由香主将(スポ4=福岡・中村学園女)、G本橋菜子(スポ3=東京・明星学園)がそれぞれ抜け出し独走で決めるなど速攻を軸に攻めると、リバウンドも制し14点のラン。終盤にはパス回しから崩される場面もあったが、79-40とリードをさらに広げ最終Qへ。

 第4Qは控えのメンバーを多く起用して臨んだ。残り5分15秒には今大会初の出場となるF林田美里(人3=長崎西)を投入する。「ディフェンスだけは絶対に簡単にやられないようにすることと、リバウンドにはしっかり入ってそこから良い流れにできたら」と語るように堅実なプレーで貢献。松蔭大の追い上げを受けるもこのQを22-20と勝ち取り、最終スコア101-60で終えた。

リーグ戦初出場の林田

 実力差のある相手に対しても最後まで気を緩めることなく戦い、9連勝にも「先のことは見ないで、一戦一戦をチーム全員で戦う」(林田)と浮かれることはない。隙はほとんど見当たらず、早大の快進撃はまだまだ続きそうだ。

(記事 森健悟、写真 宮西祐香子)

第64回関東大学女子リーグ戦9月27日(vs松蔭大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

29 28 22 22 101
松蔭大 18 10 12 20 60
◇早大スターティングメンバー◇
G#14 神﨑由香(スポ4=福岡・中村学園女)
PG#15 本橋菜子(スポ3=東京・明星学園)
F#11 根岸夢(スポ3=東京成徳大)
F#18 関根彩乃(教3=千葉・昭和学院)
C#25 桂葵(社4=愛知・桜花学園)

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コメント

F林田美里(人3=長崎西)
――関東大学リーグ戦(リーグ戦)初出場となりました。いかがでしたか
緊張はけっこうありましたが、今週しっかりと準備してきたのでそれを出しきれたらいいなと思って試合に臨みました。
――試合に出ることは1週間前から決まっていて準備をしてきたということでしょうか
いや、決まっていたわけではないんですけど、みんなでしっかり準備しようと話してやってきたので、出ても焦りとかはなかったです。
――チームの快進撃をどのように見ていたのでしょうか
みんな練習でやってきたことをスタートの人たちがやっているので頼もしいなと思いますし、自分たちもチームなので、スタートの人たちがしっかり相手にアジャストできていたら自分たちもしっかりやれていたんだな、とか、一緒に戦っている気持ちでした。
――自分が出場したときにはこうやってやろう、と考えていたことは何かありますか
途中で出ることになるので、出たらディフェンスだけは絶対に簡単にやられないようにすることと、あとリバウンドにはしっかり入ってそこから良い流れにできたらと思っています。
――林田選手から見て、チームの快進撃の要因は何だと思いますか
アジャストを1週間かけてそれぞれのチームに対してやるんですけど、それを選手が自主的にやっています。話し合いもすごくやるし、しっかりビデオを見てどうやって取り組めばいいかを話し合って、スタートとそれ以外の選手がやりあって土日の試合に臨めているので、試合でも良い形で戦えているんだと思います。
――出場しているメンバーだけではなく、チーム全員の力だということでしょうか
そうですね。
――このリーグ戦で個人的に目標としていることはありますか
個人的には、スタートの相手をすることが練習では多いんですけど、対戦する相手チームの役にしっかりなりきって、対戦相手よりも自分たちが上回ったレベルで練習をやっていけたらと思っています。あとは色んなチームのレベルの高い選手をリーグ戦で観たり自分たちが実際にマネしたりできるので、自分の技術も成長できたらいいなと思ってやっています。
――最後に、これからのリーグ戦への意気込みを聞かせてください
先のことは見ないで、一戦一戦をチーム全員で戦うというのが目標です。その最後に優勝がついてくればと良いかなと思っています。

G砂川夏輝(教1=沖縄・西原)

――色々と挑戦する機会のある試合でしたが、振り返ってみていかがですか

きょうは全員出られたんですけど、出だしが良くてそこからどんどん点が離れていって、自分が出たときに練習してきたことができたので、良かったです。

――具体的にどのようなところが良かったのですか

ディフェンスでしっかり守ってオフェンスにつなげられたことと、リバウンドをオフェンスでもディフェンスでも取れたことが良かったです。

――松陰大と対戦してみて、相手の印象はいかがですか

練習でアジャストしたときに話に出ていた、ドライブに行く選手がきょうは出ていなかったんですけど、一人一人が一対一だったりミスマッチだったりを使えていたのが良かったと思います。

――第2Q最後には見事なハイピックが決まりましたが

決められて良かったな、と思いました。

――きょう見つかった課題はありますか

第3Qでは出だしが良かったんですけど、後半に相手のスリーポイントシュートにやられていた部分があったので、そこを一線でちゃんと(ディフェンスに)付くということと、あとは、あしたももう一度出だしから離していけるように頑張ります。