専大に完敗。悲願の決勝進出ならず

女子バスケットボール

関東大学女子新人戦もいよいよ準決勝を迎えた。これまでの3戦すべて攻守にわたって圧倒的な強さを見せて勝ち上がってきたワセダは専大と対戦。試合は、序盤から専大ペースで進み前半で大きく離されてしまう。全員にらしくないミスが目立つなど本来のバスケットを展開できないまま、72-93で文字通り完敗を喫してしまった。

 「敗因は出だしのディフェンスです」(藤生喜代美学生コーチ、スポ3=福井・足羽)というように、第1クォーター(Q)の出だしで大きく離されてしまう。相手のアウトサイドシュートが高確率で決まり、苦しい展開に。対するワセダもC桂葵(社2=愛知・桜花学園)にボールを集めるが、相手の徹底されたマークの前に得点できない。その間にも徐々に点差を離され10-22早くも12点ビハインドに。第2Qに入っても、相手のシュートが止まらない。F平田彩乃(社2=長崎西)の2本のスリーポイントシュートなどで巻き返しを図るが、勝負どころでターンオーバーを出してしまい点差は縮まらず30-50で前半を折り返す。

 第3Qに入って、G神崎由香(スポ2=福岡・中村学園女)のミドルシュートやスティールからの速攻で得点する。これをきっかけに一気に反撃に出たかったワセダは、F関根彩乃(教1=千葉・昭和学院)が積極的にドライブを仕掛けフリースローを奪うなどなんとか突破口を見つけようとするが、相手も譲らない。時間はそのまま流れ18点ビハインドで勝負は最終Qに。第4Qに入り、オールコートマンツーマンのディフェンスを仕掛けるがそれでも状況を打破できず、72-93でタイムアップ。決勝進出はならなかった。

 ワセダ本来の姿を見せることなく終わった今試合。そこには萩原美樹子コーチ(平17二文卒=福島・橘)不在の影響もあったのかもしれない。しかし、不利な状況に立たされた時に下級生の脆さが見えてしまった。そういった場面での我慢強さと修正力が今後の課題となってくるだろう。きょうの敗戦を次に繋げ、3位決定戦では勝って大会を終えたい。

(記事 岩本剛志、写真 梁瀬智帆)

第2回関東大学女子新人戦

早大

72

10-22
20-28
22-20
20-23



93

専大
【スターティングファイブ】
G 本橋 菜子(スポ1=東京・明星学園)
G 井関 夏美(社2=神奈川・金沢総合)
F 神崎 由香(スポ2=福岡・中村学園女)
F 平田 彩乃(社2=長崎西)
C 桂    葵(社2=愛知・桜花学園)

◆コメント
藤生喜代美学生コーチ(スポ3=福井・足羽)
――今日の敗因は何だと思いますか
敗因は出だしのディフェンスだと思います。
――萩原コーチ不在の中、どういったことを意識して試合に臨みましたか
特別なことは出来ないですけど、普段やってきたディフェンスから入ってオフェンスでは新しく取り組んでいた形があったのでそれをやってみようということで臨みました。
――実際に試合を動かしてみて改めて難しさなども感じたのではないでしょうか
そうですね。とっさにというか、試合が始まって何を修正すればプレーが修正されるのかというところで私が感じて指示を出したげないといけなかったのですけど、そのままズルズル行ってしまって...難しかったですね。
――敗因は出だしの悪さとおっしゃっていましたが、選手に固さとかはありましたか
なんとしてでも守ってやるんだっていう気持ちの部分で普通入ってしまったというのがあって、前半チームを通してファウルが3つしかなくて、後から考えると気持ちがたりなかったなと思います。
――相手のシュートが高確率で決まっていましたが何か対応策みたいなものはありましたか
同じ選手にやられている部分があってそこに対して私が指示を出せたら良かったのですけど、そこもうまく出せなくてそこが足りなかったですね。
――あすの試合に向けて意気込みをお願いします
きょうディフェンスでもオフェンスでもいい部分が見当たらないので、そこのケアをしながらこのあと話し合って修正して行きたいと思います。